コガネバナとミロバランとタマネギの草木染め教室

コガネバナ染めのスカーフ

先々週に参加した、草木染めの研究会の感想を書きます。

東京の浅草にある藍熊染料の草木染講習会に月1回通っています。今回は黄色に染まる染料がテーマで、黄金花、ミロバラン、タマネギの皮で小さい布を染めました。

写真は、コガネバナ染めのスカーフ。先生がグラデーションに染めてくれたオマケ品です。グラデーションの染め方を間近で見て、「見ていると簡単そうなのに、自分では上手くできないんだよなあ」と思いました。

研究会に参加すると、どういう条件で染めるとどんな傾向があるのかわかる色見本がもらえます。それをブログに載せるわけにもいかないので、もらったスカーフの画像を載せてみました。

※講習会中の写真は載せていません。細かい技法は書いていません。参加した感想を書いています。

染めた日:2019年4月26日

草木染めの勉強

研究会に参加するのも今回で5回目。他のセミナーなども入れれば、もっと出ています。もっと手際よくできていいはずなのに、記憶力がよくないため、なかなか作業が覚えられません。

でも、草木染の染色の流れ自体はわかってきたし、使う染料についての知識は増えています。基礎的な知識をつけるのに、通える範囲で通い続けられたらと思います。

テーマの染料以外のこと、例えば媒染剤のことや、薬品のこと、堅牢度(退色変色のしにくさ)のこと、生地のこと、いろいろな話がその時々で出てきます。

記憶からこぼれ落ちていくので、メモは必須です。

他の参加者の方にまとめたファイルを見せてもらったり、勉強になりそうな書籍を見せてもらったり、染料をわけてもらったり、ありがたいです。

やってみたくなる

ミロバランの説明の際に、インド更紗の木版の話が出てきて、やってみたくなりました。

木版については、アナンダで植物染め体験をした際にやり方の紙をもらったので、試してみたいと思ってみてから数ヶ月。まだ何もしていません。

※アナンダの植物染めの話はこちら→ 吉祥寺アナンダで毛糸を染める体験

とはいえ、やってみたいと思ったことを行き当たりばったりに進め、収集がつかなくなってきているのも事実。自宅の冷凍庫も染料でいっぱいで、苦情が出はじめました。

黄色の染料

コガネバナとミロバラン、玉ねぎの皮で染めた色は、どれも黄色系でしたが、三者三様の色でした。(シルクと木綿では染まる色は違います。アルミ媒染と鉄媒染では染まる色が違います。鉄の場合は黄色ではありません)

黄金花は黄金色っぽかったです。

エンジュも黄色、渋木(ヤマモモ)も黄色、ザクロも黄色。手軽に手に入る黄色の染料は多いのですが、自分が使って黄色を染めるとしたら、ミロバランの色が好みです。

わたしのパーソナルカラーはブルーベースのサマータイプなのですが、黄色で使ってよいのは薄いレモンイエローの澄んだ色なので、それに近いのはミロバランかもしれない、と思いました。

下地染めや型染め用に買ったミロバランの乾燥染料が家にあるので、使いたいです。

※パーソナルカラーについてはこちら→ パーソナルカラーのこと

玉ねぎの皮染め

もともとは黄金花とミロバランがテーマだったのですが、あとから玉ねぎの皮が追加になりました。

はじめて玉ねぎの皮で草木染めをしました。いろんな色に染まって、鉄媒染のカーキ色が気に入りました。

その色あいが素敵だったので、後日、自宅で木綿の生地を染めてエプロンを作りました。

※エプロン用の生地を染めた話はこちら→ 玉ねぎの皮でカーキ色に布を染める

玉ねぎで染まる色には今まで全然興味がなく、ノーチェックでした。条件を変えることで色が変わったり、時期でも変わり、草木染って奥が深すぎます。

藍熊染料の草木染めのワークショップについて

藍熊染料のホームページの

桑の葉染めのスカーフ

先週、藍熊染料のワークショップで、緑染め(若葉染め)を習いました。草木染の試験布研究会です。その感想を書きます。

普通に葉っぱを煮出して染まる色は、茶色っぽい緑や黄色っぽい緑になりがちですが、調整をすると緑色に染めることができます。

写真のスカーフは、先生の桑の葉染めです。残液で染めたので黄緑ですが、はじめに染めた布は、絵の具のビリジアンみたいな緑色でした。そこまでの緑を染めたいとは思いませんが、木綿の場合はミントグリーン系のキレイな色だったので、自宅で染めてみたいです。

※講習会中の写真は載せていません。細かい技法は書いていません。参加した感想を書いています。

染めた日:2019年5月24日

緑に染めること

自分でヨモギ染めをした時、黄緑でした。普通に葉っぱで染めようとすると、いわゆる緑には染まらないです。

色としては、自然に染まる黄緑色で十分だと思いますが、他の人が染めているヨモギグリーンと結構色が違うので、どうやったら緑っぽくなるのか疑問には思っていました。

一つの方法として、どうやればまさしく緑という色に染められるのかを習って、少しスッキリしました。

研究会では、いろいろ条件を変えて、桑の葉、クサギの葉、桐の葉、セイタカアワダチソウの葉、桜の葉から緑色を染めました。みんなで手分けするからできることで、自分1人でやろうと思ったら何日かかるかわかりません。

数種類の葉っぱを染めて、微妙な色の違いもわかりました。参加してよかったです。

今読んでいる、山崎青樹著「草木染型染の色」という本の92ページにも、緑染の発見、とまどいと興奮の話が出ています。

年度初の講習会

今回は年度始まりで参加者の人数が増えて、初めて参加される方も多かったです。前回が年度終わりだったので、それまではどちらかというとベテラン、常連の方が多かったんです。

数ヶ月前に研究会に初参加した時、私が疑問に思ったり、不思議に感じたことを、同じように質問していて、同じなんだなあと思いました。

テーマのことだけでなく、媒染剤のことや、煮出し方、植物の時期や育て方など、いろいろな話が出てきます。いろいろな人の視点で質問がでると、知識の幅が広がって、勉強になります。メモをとらないと忘れてもいきますが。

遠方から来ている方も多いです。

グラデーション

今回もスカーフをグラデーションに染めるコツを少し教わりました。

おまけのスカーフを先生と参加者の一人がまとめて染めてくれて、その際に実演を見ました。

以前自分でスカーフを染めた時、色と色の境目が段々になってしまったことがあったのですが、どうすればそうならないのか、コツがわかりました。

でも、自分で上手にできるのか、というと話は別です。自宅で練習しなくてはならないな、と思います。

透け感のある素材をグラデーションにして服にしたら素敵かも、など妄想は広がるものの、そこまでたどり着けるのがいつの日になることやら。

藍熊染料の草木染ワークショップについて

藍熊染料の講習会には、試験布研究会以外にも、草木染のワークショップがいくつかあります。

試験布研究会の概要については、以前書いているのでそちらをお読みください。

草木染の研究会に参加:キンモクセイとクサギ
研究会で草木染め体験:ザクロとクヌギとエンジュ
枇杷染めの研究ワークショップ
藍熊染料のヤシャブシ染め研究会

私は型染めにも興味があるので、それにも時々参加しています。何か作品を作るというよりは、型紙の作り方や染め方などの基本手順を覚えたいと思っています。

型染めを初めて習った話はこちら→ 藍熊染料で染物体験(型染め)

藍熊染料のホームページのお知らせに載っています(2022年秋から講習会が再開されています!)

講習会の日は、割引で商品が買えます。今回は何も買いませんでした。


草木染めを学びたいと思ったら藍熊染料の講習会、おすすめです。

草木染め体験ができる場所、習える場所を探している人の参考になるかと思い、ブログに書いています。何か気になる点などありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムからお知らせください。

試験布研究会の概要については、以前書いているのでそちらをみてください。

草木染の研究会に参加:キンモクセイとクサギ
研究会で草木染め体験:ザクロとクヌギとエンジュ
枇杷染めの研究ワークショップ
藍熊染料のヤシャブシ染め研究会

藍熊染料で買ったもの

講習会に出た日は通常商品が割引になります。以下の3つを購入しました。

  • 綿100%大判ガーゼストールN房付
  • 硫酸第一鉄
  • ソーダ灰

ソーダ灰と硫酸第一鉄

ストールは、5月のさくらんぼ染めワークショップ用です。

硫酸第一鉄は、薬品には抵抗があるものの、ためしに買ってみました。

今まで自宅で鉄媒染する時に使っていた木酢酸鉄液が古くなり、使う量の加減が難しくなりました。先日、シルクストールを真っ黒にしてしまい、とてもショックでした。でも、自宅の台所で使うので(もちろん食品を使うものには触れませんが)木酢酸鉄液のほうがいい気もしています。硫酸第一鉄は食品添加物用のものが黒豆に使われているようですが、それは気持ち悪いなあと思います。

ソーダ灰(炭酸ナトリウム)は、染液などをアルカリにする用です。重曹(炭酸水素ナトリウム)との違いをテストしてみたいと思ったので買いました。講習会で薬品が出てくると、自分が何を優先したいのか考えさせられて、その答えを出すためにもテストしてみたいです。


草木染めを学びたいと思ったら藍熊染料の講習会、おすすめです。

草木染め体験ができる場所、習える場所を探している人の参考になるかと思い、ブログに書いています。何か気になる点などありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムからお知らせください。