ミロバラン下地でコチニール染め

ミロバラン下地のコチニール染め色テスト

コチニール染めを濃染すべきか判断するために色テストをしました。

濃染剤での下地染めと、ミロバランでの下地染めをテストした結果について書きます。

4月のワークショップはミロバラン下地でやってみようと思っています。巣鴨と板橋でのワークショップはまだ空きがありますので、よかったらぜひご参加ください。

2020年4月草木染め体験ワークショップ参加者募集

染めた日:2020年3月7日~2020年3月10日

コチニールとは

サボテンにつくカイガラムシです。植物ではなく動物染料ですが、広い意味で天然染料になるため、草木染めとしてもよく使われています。

染料は、染料店に売っています。天日干しされて、見た目は石みたいな感じです。

コチニールの染料

ペルーなどの中南米が主な産地で、インカ帝国時代から衣服や装飾品を染めています。食品添加物として、明太子やかまぼこ、お菓子に使われたり、口紅などにも使われています。色素名はカルミン酸。

ウールやシルクなどの動物繊維を先媒染で染めるのをよく見かけます。スズ媒染で染まる原色に近い赤も有名です。

少量で濃い染液がとれます。

コチニールの煮出し

ミロバランとは

ミロバランは、インド更紗の下地染めに使われている、有名な染料です。タンニンを含んでいるため、木綿や麻などの植物繊維もよく染まります。

木の実を乾燥したチップが染料店に売っています。

ミロバランチップ

薄めた染液はこんな感じ。

ミロバラン下地中の晒し

タンニン下地は、ミロバランに限らず、タンニンを含んだ染料で先に染めることでできます。

※五倍子を使う方法はこちら→ タンニン下地(五倍子使用)

コチニール染めテストの結果

※以前使ったコチニールをお酢を入れずに煮出したため、通常より色は弱めです。

濃染剤での違い

シルクと、濃染したコットンと、濃染しなかったコットンを比べました。濃染しないサラシでは色が付きにくかったため、濃染は必要と判断しました。なぜかコットンがシルクより濃い色になりました。

左:シルク 中央:濃染剤処理の木綿 右:処理なしの木綿

コチニール染め色テスト

ミロバラン下地

濃染剤の代わりにミロバランで下地染めした場合の色です。いずれもアルミ媒染です。

ミロバランを普通に染めても、かわいい黄色に染まります。ミロバランを普通に染めてからコチニールを掛けると黄色が入ってかわいいピンクになり、薄めて染めると濃染剤をした場合と同じようなピンクです。

上:ミロバラン染め 下:ミロバラン下地コチニール染め
左:原液 中央:半分希釈 右:4分の1希釈

ミロバラン下地の色テスト

さらに右側に、濃染剤処理の木綿とシルクを並べたもの。

ミロバラン下地のコチニール染め

ミロバラン下地コチニール染めについて思うこと

  • コチニールは、初めて自分で草木染めをしてみようと思って選んだ染料なので、思い入れがある
  • そのままだと鮮やかなピンクなので、なにかしら調整はしたい(差し色としては良い感じ)
  • 酸を入れて煮出すテストもする予定。ペーハーによって色付きが悪くなる場合もあるので、要調整。

以下、テストの条件詳細です。

ミロバラン下地コチニール染めテストの材料

  • コチニール(乾燥染料。以前使ったもの) 10g
  • ミロバラン(乾燥染料) 20g
  • シルク、木綿晒しのハギレ 5cm角を数枚
  • 焼きみょうばん 適量

※草木染めの基本手順はこちらを見てください→ 草木染めで布を染める方法:綿・麻・絹
※みょうばん媒染の作り方はこちら→ みょうばんアルミ媒染液の作り方

ミロバラン下地コチニール染めテストの流れ

コチニール染色液の抽出

  1. コチニール10gをビニール袋に入れて、スリコギでつぶす(乳鉢を持っていないから)
  2. 不織布に入れて、2リットルの水で沸騰後20分煮出す
  3. それを原液として、染色時はさらにお湯で薄めて使う

濃染剤テスト

  1. 濃染剤カラーアップZBを50~60度のお湯に溶かして、布を20分位浸す
  2. 水洗い
  3. コチニールの染液25ccにぬるま湯75ccを入れて薄める
  4. 薄めた染液に布(シルク、濃染した木綿、無処理の木綿)を一緒に20分浸す
  5. 水洗い
  6. アルミ媒染20分
  7. 水洗い
  8. 再び染液に20分
  9. 水洗い

ミロバラン染色液の抽出

  1. ミロバラン20gを2リットルの水で沸騰後20分煮出す
  2. こし布でこす

ミロバラン染めテスト

  1. ミロバランの染液(原液、お湯で半分に薄めたもの、4分の1に薄めたもの各々)に布を20分浸す
  2. 水洗い
  3. アルミ媒染20分
  4. 水洗い
  5. 再び染液に20分
  6. 水洗い

ミロバラン下地コチニール染め

  1. ミロバランの染液(原液、お湯で半分に薄めたもの、4分の1に薄めたもの各々)に布を20分浸す
  2. 水洗い
  3. アルミ媒染20分
  4. 水洗い
  5. コチニールの染液25ccにぬるま湯75ccを入れて薄める
  6. コチニールの染液に20分布を浸す
  7. 水洗い

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。

 

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