玉ねぎの皮でカーキ色に染める

玉ねぎの皮染色のカーキ色

玉ねぎの皮で草木染めというと、黄色や茶色に染まるイメージでしたが、緑がかったカーキ色にも染色できることを知ったので実践。鉄媒染で木綿のオックスフォード生地を染めて、家族用のエプロンを作りました。

小さいビニール袋1袋分(9g)の玉ねぎの皮で、エプロンが作れる量(132g)のコットンが染まりました。わたし自身では使わない色ですが、ミリタリー服のカーキ色で、なかなかよい色です。

洗濯頻度が高いエプロンを染めたので、退色とか色変わりを経過観察したいと考えています。

※エプロンの作り方はこちら → 木綿のエプロンを作る

染めた日:2019年5月1日

玉ねぎの皮染めの材料

  • コットン オックスフォード生地 132g (日暮里繊維街の岩瀬商店で購入)
  • 玉ねぎの皮 9g (小さめのビニール袋1袋位)
  • 硫酸第一鉄 2g (藍熊染料で購入)・・・木酢酸鉄液でもよいかと思います。

玉ねぎの皮染めの手順

  1. 中性洗剤を入れたお湯で生地を洗う。布はお湯(40℃くらい)につけておく
  2. タマネギの皮9gを6リットルの水で煮る。沸騰後20分強火。
  3. 皮をこして、生地を20分染液にひたす
  4. 水洗い
  5. 鉄媒染液を作る:硫酸第一鉄2gを少量の熱湯で溶かして、5リットルの水に溶かす
  6. 生地を鉄媒染液に20分ひたす
  7. 水洗い
  8. 再度染液に20分ひたす
  9. よく水洗い
  10. 洗濯機で脱水して、アイロンがけ

玉ねぎの皮染めの写真と説明

染料:玉ねぎの皮

調理する時に少しずつ溜め込んだものです。小さめのビニール袋1杯分、9gを原料にしました。

染料の玉ねぎの皮

タマネギの皮にはケルセチンという成分あって、健康によいそうです。ケルセチンはポリフェノールで、フラボノイド系色素。黄色を染めるのに使われます。小中学校の授業や自由研究でも使われるので、草木染めといえば玉ねぎの皮、というイメージの人も多そうです。

野菜染めは自宅の台所でもできて手軽です。今回はカーキ色にしたかったので鉄媒染にしましたが、ミョウバンを使ってアルミ媒染にすれば黄色っぽく染まります。

タマネギの皮を煮出す

ステンレスの寸胴鍋に水6リットルと玉ネギの皮9gを入れて、強火着火。フタをします。沸騰後20分強火。

鍋にたまねぎの皮を入れる

皮が水面に浮かんでいたので、おたまで沈めました。ダシ(ブイヨン?)のいいニオイがします。

タマネギの皮を煮込む

タマネギの皮をザルでこします。こし布を使い忘れましたが、使ったほうがいいです。こし布は、目が細かければ、だし袋や洗濯ネット、さらし布でも何でも構いません。

タマネギの皮を漉す

とれた染液の色は茶味がかった黄色。タマネギの皮の色です。

タマネギ染めの染液の色

たまねぎ染液で染色

水分をしぼった布を染液に入れます。ステンレス鍋をそのまま使いました。染液は熱い状態で、加熱せずに20分ひたしました。加熱してもよいと思います。色むらにならないよう、時々布をたぐるように動かします。

玉ねぎの染液で染色

20分後、水洗いした色はクリーム色っぽい黄色でした。(アルミ媒染すればこの方向の色になりそう)

水洗いした色

鉄媒染を作る

今まで使っていた木酢酸鉄液(高田馬場の誠和で購入)が古くなって濃度が安定しないので、先日買った硫酸第一鉄(浅草の藍熊染料で購入)を使うことにしました。粉末を溶かさなくてはならないので面倒ですが、古い液で量の調整に試行錯誤するよりはラクです。

硫酸第一鉄

硫酸第一鉄を2gはかり、少量の熱湯で溶かして、5リットルの水に溶かしました。媒染液は常温です。媒染直前に作ります。

袋に記載の使用量は「布の重さの1~3%」→ 布が132gなら1.3g~4g → 2gにしました

袋に記載の水量は「布の20~40倍の水」→ 布が132gなら2.6リットル~5.3リットル → 5リットルにしました

濃度はちょっと濃い感じかもしれません。

鉄媒染液につける

水洗いした布をしぼって、バケツの鉄媒染液に20分つけます。時々、布を動かします。

入れると、徐々にクリーム色っぽかった布が緑がかってきます。

鉄媒染液に入れたところ

時間がたつと、どんどんオリーブグリーンのような色になりました。

たまねぎ染めで鉄媒染

水洗いした後の色は、オリーブグリーン、モスグリーン系の色でした。

鉄媒染後のたまねぎ染めの色

再びタマネギ染液につける

水洗いした布をしぼって、染液に戻します。少しすると染液が黒っぽくなりました。時々動かしながら、20分つけます。

再度玉ネギ染液に入れた布

終了後の染液色は、黒ずんだ色でした。残った液で他の布を染めようとしましたが、ほとんど染まりませんでした。

終了後の染液色

最後にしっかり水洗い

最後にしっかり水洗いします。水が透明になるまでゆすぎます。

最後の水洗い

乾燥させる

洗濯機で脱水して、急いでいたので干さずにアイロンをかけました。

裁断しただけのオックスフォード生地は、切りっぱなし部分がほつれました。水にぬれた状態ではかなり濃く見えた布も、乾燥させると色が薄くなります。それでもしっかり染まっている雰囲気の色です。

生地のほつれ

パーソナルカラーでは、オータムの色。秋の洋服によさそうな、ミリタリー好きな男性の服やカバンにあいそうな色です。

タマネギ染めの緑色

※パーソナルカラーについてはこちら→ パーソナルカラーのこと

玉ねぎ染めで思ったこと

  • 濃染しなくてもコットンがカーキ色に染まった。
  • 男性用として使いやすい色なのがいい。茶色系が好きではないので、緑系の色がいい。
  • 今回のたまねぎ染めは、先月末の藍熊染料の講習会の内容を参考にしたもの。今月は緑染めがテーマなので楽しみ。緑色の知識を深めたい。

その後の退色、変色

エプロンに縫製して、家族が漂白剤も使うような仕事場で使っています。

使うたびに洗濯機で弱アルカリ性の合成洗剤(トップクリアリキッド)で洗っているので、全体的にかなり色は落ちました。緑っぽいカーキから、ベージュっぽいカーキ色に変化しました。また、薬品がついた部分は、色が白く抜けています。

退色したタマネギ染めのエプロン(2019年6月6日撮影)

玉ねぎ染めの色落ち

パーソナルカラーの色見本と比較すると、たぶんスプリングの色です。

色落ち後の玉ねぎ染めのパーソナルカラー

星型に色抜けしています。(2019年5月30日撮影)

玉ねぎ染めエプロンの退色

<参考>同じ作業をして、市販の紺色の綿生地は、ピンク色に色が抜けます。化繊エプロンにポケットだけ自分でコットン生地をつけたものです。元のエプロン地は、まったく色抜けしません。

市販の綿生地の退色