藍熊染料のヤシャブシ染め研究会

ヤシャブシ染めのシルクスカーフ

浅草・藍熊染料の草木染の研究会に月1回ペースで通っています。これで4回目。今回は矢車附子を染めました。

毎回、異なる植物染料について、さまざまな条件で布を染めて違いを研究するスタイルのワークショップです。特に何か作ることが目的ではなく、草木染めの勉強が目的です。

写真は、オマケのスカーフをわたしが自分で染めたもの。スカーフの黄色っぽい部分がアルミ媒染、黒っぽい部分が鉄媒染です。黒のつもりが茶色っぽくなってしまいました。ちょっと間違えて、鉄にしようとしたところをアルミにしてしまって、後から鉄にしたからかも。

参加した感想を書きます。

※講習会中の写真は載せていません。細かい技法は書いていません。参加した感想を書いています。

染めた日:2019年3月29日

草木染 試験布研究会のこと

この講習会の概要はこんな感じです。

  • 草木染 試験布研究会(個別クラス)(山崎樹彦先生) 10時~16時
  • 1回ずつ申し込みするタイプの講習会
  • 代表的染料について、複数の条件での染色テスト。月1回で2年間で染料がひとまわりする。
  • 染めた生地の見本がもらえる。パウチあり、なしが選べる

染料の研究中心なので、「この染料の染め方を知りたい」と思っている植物がテーマの回に出るのがオススメです。染めるのは小さい布なので、大きいサイズの布を使った染め方は習えません。

※今まで参加した草木染の研究会の話はこちら
草木染の研究会に参加:キンモクセイとクサギ
研究会で草木染め体験:ザクロとクヌギとエンジュ
枇杷染めの研究ワークショップ

ざっくりと知りたいだけなら、草木染セミナー「草木染問答」というものもあります。2019年4月9日(火)が鉄媒染グレー、2019年7月8日(月)が黄色、2019年10月4日(金)が実、2020年1月14日(火)が酵素利用がテーマで、結果だけ知ることができるので、お得といえばお得です。こないだ桜染めを習ったセミナーも、この「草木染問答」の赤茶でした。

※桜染めセミナーの話はこちら→ 桜染めセミナーに参加

藍熊染料の草木染めのワークショップについて

今後の藍熊染料の講習会については、案内チラシが出ています。藍熊染料のホームページの「お知らせ」にリンクがあります。

気になっている草木染めのワークショップがいくつかあります。予約しようと思っているものの、今後の労働状況によっては都合がつかないので、日程が近づいてから申込もうかと思っています。一部の講座には、土曜日のクラスや平日夜のクラスもあります。

「草木染め 基礎をしっかり学ぶ」(7テーマ)と「材料から探る1 アカネの木版プリント」(2日続き)が気になっています。どれかには出たいです。習いたいものはたくさんあるものの、予算と時間の関係で悩みます。

藍熊染料の講習会の場合、1回ずつ申し込めるタイプの講座が多いので、申し込みやすいです。

手軽に楽しめそうなものとしては、唐紙を染める2時間のワークショップ。型染めのクラスでサンプルを見たのですが、お花の柄がキレイでした。

初めて申込む場合は、藍熊染料ホームページの「講習会」のページから「お申し込みフォーム」を使うのがオススメです。そこから予約すると、講習会が近づくと郵送で案内が届きます。料金は当日現金払いです。FAXでも申込みできます。

ヤシャブシの実

ヤシャブシを染めるのは今回初めて。写真や染料店のパッケージを見たことはあったけど、ヤシャブシの実の実物を見たのも初めてです。

松ぼっくりを小さくしたような形状なので、ちょっとしたディスプレイによさそう。手作り市に出店するときのディスプレイにしたいです。インスタ映えもしそうです。ハンノキ科の実です。

ヤシャブシ(ハンノキ)の実

鉄媒染で黒を染められる染料だと思いますが、私が染めたいコットンの場合、染まり具合は灰色だったので、色としてはつまらないかも。この講習会では基本的に濃染処理はしないので、濃染処理をした場合の色はわかりません。でも、やってみたら黒にもなるのかな?

アルミ媒染だと、シルクだと金色っぽい黄色。木綿は素朴さのあるおさえ気味の黄色なので、よさそう。

どの時期のものをとればいいかも習ったけれど、自然から採取することは私にはない気がします。

染め残ったヤシャシブの実を少しもらってきたので、いつの日か、自宅でも布を染めてみる予定です。

おまけのスカーフ

残り液で、おまけの絹スカーフを染めました。

ヤシャブシ染めのシルクスカーフ

他の人より染まりが薄くなった気がします。黒ではなくて茶色っぽくなってしまいました。間違えて、鉄にしようとしてアルミにしてしまって、後から鉄を重ねたからかも。あと、わたしが繰り返して濃くするのが下手なせいかもしれません。

着用イメージはこんな感じ?(スカーフをしないから、巻き方がよくわかりません)黄色と黒の境目部分は前よりうまくできた気がします。切れ目が不自然にクッキリではなく、グラデーションのようにできました。

ヤシャシブ染めのスカーフ着用イメージ

藍熊染料で買ったもの

講習会に出た日は割引になるので、今回は、染色用の布小物を買いました。

知り合い2人から頼まれた分としては、ハンカチ類。わたしは友達が少ないので、人から頼まれて買い物をする日が来るとは思っていなかったので、不思議な気持ちです。好きな方向(ハンドメイド系)で人とつながるのはよいものだなあと思います。

  • 綿100%ガーゼタオルハンカチ 27×27cm
  • 綿#60厚口ローンハンカチ 43×43cm
  • 綿100%バンダナ(スクール用) 53×53cm

自分用は、コットンの風呂敷。主催するヨモギ染めのワークショップで染める素材を悩んでいて、その参考にしようと思って、風呂敷を買ってみました。風呂敷や手ぬぐいを染めるなら、模様を入れたいと思うのですが、まだそこまでできない、という悩みがありつつ、練習用に購入。

  • 綿シャンタン小風呂敷 63×63cm

藍熊染料で買うものとして、おすすめはテトロン紗(目の細かいメッシュ)です。こし布に最適です。紙すきにも役立てています。

こし布にしているのは、80番の目の細かいメッシュです。少し高いですが繰り返し使えます。

こし布用のテトロンメッシュ紗

ちなみに、型染めのスクリーン用にしているのは、24番のテトロン紗です。もう少し目が粗いです。


草木染め体験ができる場所、習える場所を探している人の参考になるかと思い、ブログに書いています。何か気になる点などありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムからお知らせください。