晒(さらし)で部屋着を作る

晒の部屋着

余っていた晒しで、部屋着を作りました。暑い夏にさらしの部屋着。気持ちよさそうです。

4か所を直線で縫うだけで、こだわらなければ簡単。すぐできます。

私はつい、いろいろ考えてしまうたちなので、1日がかりでした。作った流れについて書きます。

作ったサラシ部屋着

横から見た部屋着。ゆったりしていて、袖はヒジが少し出る位の長さで、丈はおしりぐらい。首元の開きはV字です。

晒の部屋着

自分で着るにはかわいい色すぎる気もしましたが、部屋着なのでよしとします。

後ろから見たところ。普段の服に比べると開きが深い感じですが、このぐらいないと、ゆったり着られないです。

晒の部屋着前

裾は切りっぱなしのままにしました。手ぬぐいの使い方として、「すぐ乾くように切りっぱなしにする。ほつれたら切る。洗ううちに落ち着いてくる」みたいな考え方があるので、部屋着だからいいかと思いました。三つ折りにしたほうが服らしくなる気もします。

切りっぱなしの裾

染めた晒の使い道

草木染めしたサラシが家に何枚かあります。

草木染めの晒し

なぜあるのかというと、ワークショップ用の色見本として染めたもの。刺し子好きな方が晒しを持ち込んで染めることが多いので、染まり具合の事前テストにサラシをよく使っています。

しかしながら、私自身は刺し子をしません。何かに使おうと思ったまま、布在庫になっていました。

晒しの使い道として部屋服

サラシの使い道を調べていたら、手ぬぐいから部屋着を作っている方を発見。

これから来る蒸し暑い夏。サラシといえば、おしめにするものだし、肌に当たる部屋着によさそうです。部屋着なら、そんなに気負わなくても作れます。わたしもチャレンジしてみることにしました。

形は、四角衣、貫頭衣と呼ばれるものです。

要は、てぬぐい2本をそれぞれ左右の肩にかけた形。頭が入る部分だけ開けて、前、後ろ、両脇を縫い合わせれば簡易的な服になるという原理です。

肩にかけた晒2枚

さらし部屋着の型紙

型紙という程の物ではありませんが、検討した結果、サイズは下記にしました。114センチ幅の晒し2枚をあわせた形。太赤線部分が縫う部分です。脇は、前脇と後ろ脇をあわせて縫います。

さらし部屋着の型紙

実際は、さらしの長さが足りなかったので、前側の24センチ分は別布を継ぎ足して作成しました。

組み合わせ検討

同じ色のサラシは1つもないので、どう組み合わせるか検討に時間がかかりました。

同系色がよかったので、ピンク系の3つを検討。ちなみに、左からコチニール染め、ビワ染め、梅染めです。中途半端な位置で濃淡がついています。

ピンク系の草木染め晒

似た雰囲気で微妙に色が違う、ビワ染めと梅染めの2枚をメインに使うことにしました。手ぬぐいサイズ2枚を組み合わせただけでは、丈が足りません。

肩にかけた晒2枚背面

前身ごろに薄い色を持ってくると、長さ的に肩に濃い色が入って変な感じでした。濃色側を前にすることにしました。

色の検討

待ち針でくっつけて組み合わせ検討。コチニール染めは、パステルカラーすぎてあわない感じがしました。

色の組み合わせ検討

代わりに、ヤシャブシ染め(レモンイエローの薄い黄色)を使うことにしました。

待ち針でとめて、自分で実際に着てみながら、肩線や首元の開き具合、布を切り貼りする位置を決めました。

長さの検討

部屋着の縫製

前身ごろ側。足りない部分(24センチ分)は、ヤシャブシ染めを使っています。

前身ごろの縫製

継ぎ足した部分の縫い代は、端処理はせずに、縫い代を割っただけで使いました。

継ぎ足した位置の縫い代

後ろ身頃側。薄い色。片側だけ、肩に濃い色が残りました。

後ろ身頃の縫製

さらしの染め方

通常、晒しは1反10m前後が1000~2000円くらいで売っています。スーパーや薬局でも売っています。今はマスクの材料としての影響で違うかもしれませんが、普段は安くて手軽に入手できます。

晒の商品

それを90~100センチくらいにカットすれば手ぬぐいになります。刺し子の場合は、2つ折りにして正方形のフキン状にするなら、さらしの幅34~36センチの倍で70センチくらいです。

さらしの染め方は簡単。通常の草木染めの手順と同じです→ 草木染めで布を染める方法:綿・麻・絹 

ワイルドストロベリーの葉っぱでサラシを染めた時の話はこちら→ ワイルドストロベリーの葉っぱ染め

ちなみに写真のさらしは、左から、灰色が、スダジイ鉄媒染、ヤシャブシ鉄媒染、紫がソヨゴ×ログウッド、水色が藍生葉、ピンクがコチニール、びわ、梅、黄色がワイルドストロベリーの葉、ヤシャブシです。

草木染め晒の染料名

濃淡がある晒の濃い部分は、濃染剤を使っています。

汗や洗濯で退色、変色するので、部屋着を草木染めすること自体は、おすすめではありません。でも、形がシンプルなので、真っ白のままよりは、ほんのり色が付いていた方がいいような気もします。

私は、汗をかいて洗濯して、草木染めの色変化をみてみたいと思っています。

さらし部屋着について思ったこと

  • きちんと裁断した服に比べたら、多少引きつる感じもあるけれど、着ていれば慣れる感じで問題ない
  • 単に四角い布を縫っただけなのに、初期のころに自分で作った服に比べたら、ぜんぜん着やすい
  • さらしのもっと他の使い道も見つけたい

さらしを何に使っていますか?

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