自宅で型染め練習:サクラ染め

型染の桜染め老猫

藍熊染料の講習会ではじめて型染めを習ったので、忘れないうちに練習しました。余った蒸し糊をもらったので、それを使わなくては!と思い、さっそく実行です。

小さい型紙を自分で作って、以前抽出した八重桜で、シンプルに1色で染めました。薄い色ですが、白色がクッキリ出たので、上出来です。

色あいが茶色くなりがちなサクラですが、みょうばん媒染でベビーピンクになりました。

自宅の限られた道具で、どこまでできるか挑戦。道具はなんとかなりましたが、先生のサポートなしにやってみると、わからないところがいっぱいありました。失敗もしました。

モデルはうちの猫です。年をとってから、びよーんと前足を伸ばして寝ていることが多くて、その様子を描きました。

染めた日:2019年1月11日

自宅でサクラ型染めの材料・道具

  • 蒸し糊(講習会でもらったもの)30gくらい?
  • さくら染液(以前抽出した1番液)120mL (布2枚のうち、1枚目は40ml、2枚目は80mlで染色)
  • 焼ミョウバン 2~3g(濃度0.2%)
  • 綿キャンパス地(帆布9号)2枚(1枚15g、21×16cm長方形)
  • 洋型紙(27×22cmにカットしたもの。布より大きいサイズ。図柄プラス余白が必要)
  • 糊置き用メッシュ枠 (枠は手作り。作り方はこちら→テトロンメッシュのスクリーンを自作
  • 糊を塗る道具(ヘラなど。パン作りに使うスケッパーを使用)
  • 下に敷く板(カッターボードA2サイズを使用)
  • デザインカッター(藍熊染料で購入したNTカッターD-400P。普通のカッターでも代用可能)

自宅でサクラ型染めの手順

  1. 猫の絵を画用紙に描く
  2. 型紙の上に絵を置いてセロテープで固定、型紙を切る
  3. 布をセロテープで板に固定、型紙を置く
  4. 型紙の上にメッシュ枠を置いて、糊を塗りこむ
  5. メッシュ枠と型紙を静かに布からはずす
  6. 糊を乾かす
  7. 薄めた染液を作る(以前抽出した桜原液を水にいれて薄める)※お湯ではなく水
  8. アルミ媒染液を作る(焼きミョウバンを熱湯で溶かしてから水で薄める)・・・冷やし忘れた
  9. 糊が乾いたら、染色・媒染。染液・水洗い・媒染の往復を1分×4~5回繰り返す
  10. お湯で糊を洗い落とす
  11. タオルで水分を吸収してから一晩自然乾燥、その後アイロン

自宅でサクラ型染めの写真と説明

絵を描いて、型紙を作る

好きなものの絵を紙に描きます。紙はコピー用紙でもよいと思います。猫の絵を画用紙に描いてみました。

猫の絵

洋型紙の上に画用紙を置いて、セロテープで固定しました。カッターで切ります。

型紙の上に画用紙を固定する

洋型紙はプラスチック製なので、セロハンテープを貼り付けてもはがせます。スプレー糊があれば、スプレー糊でとめたほうがしっかり留まって切りやすいです。

切り取った部分が、のりを置く箇所になります。目とか耳の穴などはスケッチしたものの、顔をカットした時になくなりました。どこを切るべきか考えながら描いたつもりでしたが、ややこしいです。

猫だと判別しにくい絵になったので、右側に柄の違う一匹を追加しました。

前足伸ばした老猫の型紙

型紙のサイズは、布より大きくないと糊がついてしまうので、布より大きめにします。糊を置いた時に余ったノリがつく部分として、上下左右の余白は必要です。

はじめての自作型紙。うれしくて青空と一緒に撮影しました。切り絵みたいです。

切り抜いた型紙と青空

糊置きをする

カッターボードに布をセロテープで固定しました。左右だけ留めましたが、上下もテープをして固定したほうがよいです。

布をボードに固定

教室では、水をスプレーするとベタベタする糊のついた板にのせたのですが、家にはないのでカッターボードとセロハンテープで代用しました。

固定した布の上に、型紙を配置します。絵が布の真ん中になるように置きます。型紙は固定しません。

布の上に型紙を配置

布が2枚以上ある場合は、この時点で、型紙に布端位置の目印をつけたほうがよいです。(印がなくて、2枚目の布に型紙を配置するのがむずかしかったです)

型紙の上に、自作メッシュ枠を置きます。

型紙の上にメッシュ枠を置く

自作メッシュ枠の作り方はこちらをご覧ください→ テトロンメッシュのスクリーンを自作

もらった蒸し糊を、スケッパーでまぜてみました。ねばねばっとしていたので、特に水は加えず、そのまま使いました。(糊のことはまだよくわかってないので、今後勉強したら書きたいと思います)

蒸し糊をまぜる

スケッパーで糊を少しとって、メッシュの上から型紙に塗りこみます。厚すぎず、薄すぎず、均一に塗ります。その加減はまだよくわかりません。たぶん、上から図柄が少し透けて見えるぐらいがよさそうです。

メッシュ枠の上から糊を置く

メッシュ枠の左下を左手で押さえて、枠の右上を右手で持ち、枠を右から静かにはがします。型紙も一緒に持ち上がります。

型紙をはずす

型紙はメッシュにくっついていて、メッシュ枠を持ち上げると型紙も一緒に持ち上がります。

糊置き後のメッシュと型紙

板の上に残った布は、糊が置かれた状態になります。この段階では、まだセロハンテープははがしません。

糊置きした帆布

続けて2枚目の布に同じ手順で糊置きしました。メッシュ枠に型紙がついている状態なので、布のどこに型紙を置けばいいか、配置箇所がわかりにくかったです。事前に型紙に目印を書いておくべきでした。

糊置き終了後、型紙のついたメッシュ枠は、そのままお湯にまるごとつけました。糊で型紙がくっついているので、お湯で溶かして、型紙をメッシュからはがします。メッシュは枠からはずして水洗いして干します。枠のダンボールは捨てました。

ぼろぼろになったダンボール枠

糊を乾かす

糊を自然放置とドライヤーで乾かしました。糊が乾いていないと失敗するので、よく乾かします。今回は1枚失敗したのですが、乾燥があまかったのかもしれません。

ドライヤーで糊を乾かしているところ

乾かす前にセロハンテープをはがしてしまったので、ドライヤーの風で飛びそうになりました。セロハンテープは乾いてからはずすことをオススメします。

桜染めの染液の準備

家にある染料の中から、濃染剤がなくても木綿が染まる桜を選びました。型染め向きの草木染め染料が何なのかはまだわかっていないので、これから勉強したいと思います。

2018年4月に八重桜(品種不明)の枝から抽出した、原液(1番液)を使いました。抽出の際は、下の写真のように枝を日数をかけて煮出したものです。(桜の染液の詳細はこちら→ 桜染め。桜の枝から染め液作り

桜の枝を煮出す

1回目は、桜の原液40mlを水200mlにいれました。お湯だと糊がとけてしまうので、水温は常温にします。

2回目は、1回目の結果が薄かったので、原液80mlを水200mlにいれて、倍の濃さにしました。

アルミ媒染液の準備

水250mlをステンレス鍋で沸騰させます。

焼きミョウバン2~3gを熱湯250mlに溶かして、水1Lを追加しました。(濃度0.2%)

できた1250mlのうち、300mlぐらいを使って2枚を染めました。

染液と媒染液で染める

布の糊が乾いたことを確認してから、染める作業に入ります。染液が入った容器、媒染液が入った容器、水洗い用の容器を準備します。

まず、布は乾いているので、水につけて湿らせます。(1回目はこの作業を忘れてしまいました)

次に、布を染液に1分入れました。作業はゴム手袋をして行いました。

桜の染液に布をつける

とりだして、さっと水洗いします。水洗い用のちょうどよいサイズの容器がなかったので、大きい容器を床において水洗い用にしました。

水洗いする

水洗いしたら、アルミ媒染液に1分つけます。

みょうばん媒染液に漬ける

そうしたら水洗いして、再度染液につけます。

ここで完了する予定でしたが、色が全然ついていなかったので、再度同じ作業(染液→水洗い→媒染液→水洗い)という作業を3回繰り返しました。

そこまで繰り返しても色が薄かったのですが、糊が取れはじめてきたため終了しました。黄土色の糊のところどころが白っぽくなっています。

糊がはがれはじめたところ

媒染液ではなく染液で終わりにするため、最後にさっと染液につけました。

1枚目は図柄がぼやけて失敗

お湯で糊を洗い流したところ、糊の置いた部分が不鮮明で、1枚目は失敗でした。

失敗した桜染めの型染

失敗の要因は、たぶん糊がとけてしまったことです。

みょうばん媒染液を作ってから冷やさずに使ったため、ちょっとあたたかいような気がしました。糊がお湯でとけたのだと思います。

もしくは、ドライヤー乾燥させた際に、糊がきちんと乾いていなかったのかもしれません。

濃度が薄いためかとも思って、2枚目は濃く染めることにしましたが、染まった色の濃さは、1枚目も2枚目もさほど変わりませんでした。

2枚目はクッキリハッキリ

1枚目の濃度が薄かったため、2枚目は桜染液の濃度を倍の濃さにして同じように染めました。染液・水洗い・媒染液の往復を5回繰り返しました。

布を染液から取り出すと結構オリがついていました。

布に付いた桜染液のオリ

糊がとけてしまったかも、とひやひやしながら、シンクでお湯で糊を洗い流します。

糊を洗い流す

ボールにお湯をはって、布を入れて糊をふやかします。

お湯につけて糊をふやかす

糊を洗い流してみると、2枚目は糊置きした部分が白くハッキリしていました。よかったです!

糊を洗い流した布

乾燥してアイロンがけ

タオルにはさんで水分を吸収した後、一晩自然乾燥しました。それから中温でアイロンがけして、できあがりです。

桜のピンク色はかわいいベビーピンクになりました。以前、同じ染料で染めた時、茶色になる場合もあったので、ピンクが出てよかったです。色は薄いですが、白いところがクッキリでたので満足です。

型染の桜染め老猫

下の写真の左が2枚目、右が1枚目です。色の濃さはさほど変わりませんが、白色の鮮明さが全然違います。

1枚目と2枚目の比較

自宅でサクラ型染めで思ったこと

  • はじめて自分で図柄を描いて染物ができて、うれしい
  • 型染めは糊がとても重要
  • 実際自分でやってみると、わからないことがいっぱいある
  • 服や小物を型染めしたい場合は、どうしたらよいものか?