2024年3月3日(日)桜染めワークショップ開催報告(岡山)

桜染め体験作品

3回目の桜染め体験ワークショップを開催しました。場所は岡山駅からほど近い貸し施設です。

参加者はリピーター1名、初参加3名。初参加の方はみなさんインスタグラムを見た方で、草木染めが初めてな人もいましたが、うまく染まってよかったです。

協力しながら作業いっぱいでしたが、簡単な模様入れもして、みなさん初めての桜染めを楽しんでいただけたかと思います。

染料の桜の枝

染料の桜の枝は、岡山県内の公園で剪定された枝をもらったものです。桜は剪定しないことが多いので、枝を入手できるのかが重要です。(岡山近郊で剪定予定がある方はぜひお知らせください)

鮮度のことを考えて、3月のワークショップでは、もらってすぐに冷凍保存した枝を使うことにしました。

冷凍した桜の枝

見本に生の枝も持参して、どういう状態の枝がよいのか説明もしました。桜の種類はわからないのですが、花芽があるので、枝からお花を咲かせることができたら目星がつくかもしれません。

生の桜の枝

ワークショップの雰囲気

最初に染めるものを確認して、自己紹介をしたり、注意事項の説明をしました。

染める布小物は持ち込み可能で、ストールやエコバッグなど用意してある布小物は当日購入することもできます。

今回染めた中では、リネンストール、コットン巾着袋、絹の巾着袋、ポケットティッシュケースがこちらで用意したものです。

ステンレスの寸胴鍋で桜の枝を煮出しました。今回は2つの鍋を使いました。結構な強火。

桜染めの染液煮出し

布の前処理。コットンやリネンなど植物繊維は染まりにくいので、濃染という作業をします。

布の濃染作業

※下処理の方法にもいろいろあります。こちら参照→ 草木染めを濃く染める方法

洗濯ばさみや輪ゴムなどを使って、簡単な模様入れもしました。

模様入れ

染液の色を観察。これは少し黄色っぽいかも?という状態です。水道水でも地域によって差があるので、お家で染める時も、液の色を観察してみてください。

桜染め染液の色

今年は先媒染(煮出した染液で染める前に、媒染すること)をしています。写真を取り忘れましたが、酢酸アルミを使ってアルミ媒染をしました。

アルミ媒染をすると、媒染しない時と同じような色か、少し明るい色に発色します。スーパーでも買える焼きミョウバンでもいいと思います。

※アルミ媒染についてはこちら参照→ みょうばんアルミ媒染液の作り方

煮出した染液で、染めているところ。

桜染め染色作業
桜染め染色作業
桜染め染色作業

ちょっと小技作業もして、染めあがり。ストール、スカーフ、巾着、ハンカチ、ポケットティッシュケースなど。ちょっとずつ違う色に染まって、オリジナルな模様も入りました。

桜染め体験作品

植物を煮出すところからして草木染めをすると作業が盛りだくさんで少し大変ですが、お家でもできそう、と思ってもらえたのでよかったです。

使えそうな残液と、煮残った枝や見本の枝は参加者に持ち帰ってもらいました。お家でも桜染めをお楽しみください。

ちょっと寒いかと思ったので、ガスストーブもつけて、暖かい室内で染めました。

草木染めをしてみたい、と思った方が気軽に参加できるような場所になればと思います。

藍の種配布

ワークショップ参加者に、藍の種の無料配布もしました。種まきは桜の季節以降がおすすめです。プランターでも育ちます。

※春になったら種まきしよう。育て方はこちら→ 藍の種まきと育て方(簡単な説明)

※夏になったら葉っぱで染めよう。染め方はこちら→ 藍の生葉染めのやり方

※たたき染めなら葉っぱ1枚からできます→ 布に葉っぱの形を染める、たたき染め

次回のワークショップ

3月は、残り2回、桜染めの会をする予定です。がんばります。募集締切済です。

その後は、いつにするかまだ決めていませんが、初心者向けの会をやりたいと考えています。草木染めの基本的な流れや注意点をわかりやすくした会にできたらと思います。

「岡山旅行ついでに体験したい」など個別の依頼にも対応していますので、ご要望があればお問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。

乾燥後の色あい

乾燥後のお写真を送っていただきました。

コットンシルクストール、シルクスカーフ。色は薄くなって、シルクの光沢がより強まったとのことです。

桜染めシルクスカーフとストール

シルクのストールは地の黄みが若干あるものの、だいぶ可愛いピンクとのことです。

木綿のスカーフ地はかなり淡く白っぽくなり、乾いてみると、ちょっとわかりにくい模様になってしまったとのことです。

桜染め木綿のスカーフ地

持ち帰った桜の枝は満開とのことです。(私の手元の枝はまだつぼみです)

ご協力ありがとうございます。

※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて

※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。