2021年3月28日(日)桜染め体験ワークショップ開催報告

桜染め体験風景

今月の桜染め体験、最後の回を開催しました。お花見シーズンに桜染め。前回は咲き始めだった桜の花も、散り始めの時期になりました。

サクラの枝から染めた布は、かわいいピンクに染まりました。

今回の参加者はリピーター2名と初参加2名の計4名。6人作業を4人でやったので重労働でしたが、6人分の染液を4人で使ったので染まりやすく、その分キレイに染まったかと思います。

※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染めワークショップ

桜の木

使った枝の桜の品種が知りたいと思い、ワークショップの数日前に剪定枝をもらった公園に行ってみました。

花は5分咲きくらいで、見た感じはよく見かけるソメイヨシノと違わないと思いましたが、断言できず。名札にはサクラとだけ書いてありました。

桜の木
桜の木

なぜ剪定していたのか不思議でしたが、たぶん木のそばに電線があるので、邪魔にならないように切る必要があったのかな?と思いました。

ということで、桜染めに使った枝の品種は、ソメイヨシノか、ソメイヨシノに類似するサクラだと思います。

ソメイヨシノにしては白い花だと感じていたのですが、桜の花は、散る頃になると中がピンクになるそうです。たしかに開いた花は中がピンクでした。

桜の花

桜染めで染まった色

かわいい色に染まりました。濡れた状態なので、乾くと色は薄くなります。(参加した方は、乾燥後のお写真をぜひお送りください。このページに追記します)

今まで、シルクやコットンなど染める生地や染め方によって色が違うことが多かったのですが、今回はどれも同じような雰囲気の色。それはそれで不思議でした。

型作りをしている方が、板締め絞りで模様を入れました。マスクになるそうです。

型はアクリル製。梅の花と桜の花。使った型をいただいたので、次のワークショップで使ってみたい方は使えます。ありがとうございます。

板締め絞りの型

ワークショップの雰囲気

枝を鍋で煮出して、液をこしているところ。前回に引き続き、煮出しには浄水蛇口を通した水を使いました。草木染では水の違いで色が出たり出なかったりすることがあるのでその対策です(でも効果があったかはわかりません)

準備ができたら染めはじめました。染液に余裕があります。

1回目の染色作業

媒染の準備。色を生地にとどめるために媒染液につけます。今回も媒染には酢酸アルミを使いました。

酢酸アルミの準備

媒染が終わった後、染液に戻したところ。媒染後のほうが色がぐっと入る感じがします。

2回めの染色作業

今回も失敗した時用に予備の濃い染液を準備しましたが、色の入りは薄かったです。時間を置くとまた違うかもしれないので、持ち帰った方はお家でお試しください。一応メモしておくと、水2.5リットルに重曹小さじ半分、何度か煮出した残り枝を7分目くらい、沸騰後3時間煮出したものです。

※桜染めの方法についてはこちら→ 桜染めの方法について

反省点

2名でお申込みの方が連絡もなく欠席でした。2年続けていて初めてのことです。メールに返信がなかったので、そもそもの案内メールが届かなかった可能性が高いです。何かしら申込方法を変えないといけない、と感じました。

最近フォームを悪用したスパムが横行していて、メールのセキュリティが強化されて、ますますメールが届きにくくなった気がします。電子メールという手段の限界を感じ始めました。

でも、SNSなど手段を限定すると参加者も限定されてしまうので、どう変えればいいのか悩みます。

桜染めは人気があって5名のキャンセル待ちがあったので、とても残念なことでした。メールが届いたか確認をするなど、今後何かしら対策したいと思います。

次回のワークショップ

4月は剪定枝を活用した草木染めにチャレンジします。遠方に引っ越すことが決まったので、東京では最後のワークショップになります。

桜染め乾燥後の色あい

乾燥後の写真を参加者に送ってもらいました。ご協力ありがとうございます。

手袋とマスク用の布。

桜染め布

マスクになったところ。

桜染めマスク

シルクのアームカバー、靴下、ストール。乾燥してもどれも、とても良い色とのことです。

桜染めアームカバーと靴下

持ち帰った染液で染めた木綿の手袋とハンカチ。同じような色とのことです。

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。