布に葉っぱの形を染める、たたき染め

藍の葉のたたき染め

葉っぱを布の上に置いてハンマーでたたけば、簡単に葉っぱの形が染まる、たたき染め。葉っぱ1枚あればできるので簡単。

と思っていましたが、実際にやってみると、なかなかむずかしく奥深さを感じました。

やってみた方法や、やり方で違うと思った点について書きます。藍の葉を使うと、青っぽい色に染まります。藍を育てている方は、ぜひ1枚、お試しください。

葉っぱのたたき染めの手順

最初にやった方法

  1. 葉っぱを摘む
  2. テーブルの上に雑誌など下敷きになるものを敷く
  3. 布をセロテープで固定
  4. 葉っぱを布にセロテープで固定
  5. 上からラップをしてセロテープで固定
  6. ハンマーで葉っぱを叩く
  7. 葉っぱを外す
  8. 洗う

改良した方法

  1. 葉っぱを摘む
  2. テーブルの上に雑誌を敷く
  3. クリアファイルに布をはさむ
  4. 葉っぱを布の上に入れる
  5. 先が丸い棒(すりこ木やツボ押しなど)で葉っぱをこする/もしくは、ハンマーで叩く
  6. しばらく時間を置く
  7. 葉っぱを外す
  8. しばらく置いてから洗う

※インスタグラムで教えてもらった方法なのですが、「クリアファイルではさんで、木の棒でこする」のが、やりやすいです。

葉っぱのたたき染めの要点

葉っぱの状態、布の種類、叩く道具、叩き方、叩く時間、叩いた後に放置する時間、などで染まり具合が変化しそうです。

葉っぱの状態

  • 採れたての葉っぱがよい
  • 上の方の大きい葉っぱは、硬めで、単に叩くだけでは染まりにくい。でも色素量が多いから青みが出せるはず。
  • 下の方の小さい葉っぱは、やわらかくて、叩きやすい。水分が多くて、にじみやすい。葉っぱによっては、色素量が少ないかも?(判別方法がよくわからない)
  • 朝の収穫がいいと言うけれど、朝と午後の違いは、自分では感じなかった。

布の種類

  • 薄い布のほうが色が付きやすい
  • シルクは木綿に比べて緑色が落ちにくい感じがする
  • Tシャツは伸びる生地なので、葉っぱがずれやすい
  • 色がついた生地にも染まる

叩く道具

  • ゴムハンマー(ダイソーで購入)は弾むので、葉っぱの位置がずれやすい。特にサランラップの時はずれる。
  • 小さいハンマーを使うと、叩く回数が増えるので大変。
  • すりこ木などの木の棒でこするほうが、ハンマーよりも簡単に色が出る。こすりすぎると、にじんで色がはみ出る。
  • ハンマーで叩くとうるさいが、木の棒でこするなら静か。

叩き方

  • ハンマーで平たく叩く場合、強く叩いても、思ったより色が出ない(葉っぱの状態にもよる)ハンマーを斜めに寝かせて、フチで細かく叩くほうが色が出る。線画、点画みたいな感じになる。
  • こするほうが、墨絵のように美しい感じになりやすいと思った。

にじみ

  • 葉っぱ中央の付け根、太い葉脈は水分が多くて、にじみやすい(気になるなら取る)
  • 中心から外側に向かってこすると、液が葉っぱの輪郭からはみ出て、にじみやすい
  • 葉っぱに水分がついていると、すごくにじむ

青み

  • クリアな青や水色ではなく、暗い青緑色に染まる
  • 叩くうちにだんだんと、葉が暗い色になる
  • 見えている緑色は洗うと落ちる。残った緑色も、たぶん時間経過とともに消えるはず(消えないのであればそれはそれですごいことだと思う)
  • 染めたいのは見えている葉っぱの緑色ではなく、酸化で発色する青色
  • 緑色の色素が青色の色素になるわけではない(青の前段階は透明)
  • 洗うまでの、適度な放置時間がわからない
  • せっけんで洗うべきか、中性洗剤で洗うべきか悩む

葉っぱのたたき染め詳細と写真

大きい葉っぱをガンガン叩く

家に大きめのハンマーがなかったので、ダイソーでゴム製ハンマーを購入しました。

汚れてもいい板(雑誌など)に布を置いてセロハンテープで固定。葉っぱを配置して、セロハンテープで固定。

その上からラップをして、ゴムハンマーで葉っぱ全体的にまんべんなくガンガン叩きました。(うるさいです)

数分してから、セロテープをとりつつ葉っぱを剥がしたところ。なんか葉っぱの形になっている!と思いました。

洗う前に外に干してみました。葉脈らへんが青っぽく発色しています。ここまではいい感じだと思ったのですが。

台所洗剤で洗いました。洗うと、緑っぽい色が落ちて、葉っぱの輪郭が発色してないことが判明。

何枚か同じようにやってみました。でも、よく見るたたき染めの画像はもっと葉っぱ全体がまんべんなく染まっている気がして、「結構叩いたのになんでだろう?」と思いました。

その一番の原因は、硬い葉っぱだったことでした。畑で一番育ちのよい、大きくてしっかりした葉っぱを使いました。(ベランダで植木鉢で育てている場合は、大きめの葉っぱでも、やわらかい状態かと思います)

二番目の原因は、叩き方。平たくボンボン叩く場合、強く叩いてもあまり色が出ません。

でもこのたたき染めも、葉脈が魚の骨のように青く出ていて、後から思うといい感じです。(でもやってる時は、葉っぱの形がわかりにくいから失敗、と思いました)

大きい葉っぱのたたき染め

中くらいの葉っぱ、小刻みハンマー

中くらいサイズのやわらかい葉っぱを、小さい金槌の端で、まんべんなく小刻みに叩いたもの。金槌は小さいものしか家になかったので。叩く回数がものすごく多い感じ。

葉っぱから水分が出やすく、全体を染めることができました。葉っぱを傷つけて、その汁で染めている感じ。

セロテープで葉っぱの一部を留めていたので、微妙にセロテープの跡もつきました。その分、葉脈がわかりにくい感じ。クリアファイルではさむほうがいいと思います。

これも小さい金槌で細かく叩いたもの。点画のような雰囲気になりました。

小さい金槌で叩いた葉っぱ
点画のようなたたき染め

大きい葉っぱ、小刻みハンマー

大きめの葉っぱだと、金槌が小さすぎて、たたきもれがありました。これをまんべんなく叩くの、結構大変です。

やわらかい葉っぱ、ゴムハンマー

やわらかい葉っぱをゴムハンマーで叩くと、ゴムの弾力で葉っぱの形が崩れてしまいました。でも色はすぐに出ました。

そんなに叩いてないのに、青みがきちんと出ています。

これもゴムハンマーで叩いたもの。ゆがみが味がある感じになると思いました。

シルク布

シルクの薄い生地の場合、やけに明るい緑色が染まる感じ。緑が残りやすい感じがしました。

クリアファイルを使うと、上の写真のように葉っぱがぺろっとはがれて、同じ位置に戻すことができるので、ずれずに確認しやすいです。裏返して裏から染まり具合を確認することもできます。

黄緑色

布についた色が、明るい黄緑色の早い段階で葉っぱを取り除くと、染まりが薄い感じがしました。たたき不足なのかもしれません。緑色が青になるわけではないのがポイントです。

洗って乾燥後。下の写真の中央ではなく、左右のうっすら染まっている部分が、上の葉っぱです。

上の写真の中央は、水分が多い葉っぱを思い切り棒でこすったもの。こすった時間は、短時間です。絵の具のように色が付きました。にじみます。でも、木綿にこんなに色をつけることができる、ということがすごいと思いました。

葉っぱのたたき染めで思ったこと

  • いろいろあっていい、偶然も素敵、と思うことにした
  • 濃い色で、さらに葉脈をくっきりさせてみたい
  • たたき染めで木綿が染まるなら、藍の生葉染めでも同じようにすれば木綿を染められるはず。(自分にとってそれが今回の発見)
  • 実際やるまでは圧力で顔料を付着させるイメージだったけれど、やってみると、出てきた汁で染めている染物という感じがする(実際どうなのかはよくわからない)

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。