藍の葉、塩もみで木綿を染める
![藍の葉塩もみ染め巾着](https://tsugiiro.com/wsiop/wp-content/uploads/2023/07/ai_5038.jpg)
そろそろ夏本番、藍の生葉染めシーズン到来です。藍の生葉染めでは、シルクは空色、鮮やかな水色が染まるのですが、木綿は色が入らず、染まってもとても薄い色です。
去年はたたき染めでは木綿も染まることを参考に、葉っぱを布になすりつけて木綿をムラな感じに染めました→ 藍の生葉で木綿を染める(薬品なし)
今年は「塩もみなら木綿も染まる」と聞いたので、それを試すことにしました。濃度が濃ければ染まるのだと思います。
色合いは緑青みたいな暗めの水色。コットン巾着を塩もみ染めした手順を書きます。
染めた日:2023年7月初旬
※やってみたい方は、ワークショップに来てください。場所は岡山です→ 2024年7月草木染め体験ワークショップ参加者募集(岡山)
目次
藍の葉塩もみ染めの材料
- コットンの巾着(去年たたき染めしたもの)約20g
- 藍の生葉57g
- 塩 小さじ半分
- 水 57cc(葉っぱと同量)
藍の葉塩もみ染めの手順
- 茎から葉っぱを取る(茎は使わない)
- ビニール袋に葉っぱを入れる
- ビニール袋に水57ccと塩小さじ半分を入れる
- ビニール袋をもむ。4分。
- 巾着袋と巾着のヒモをビニール袋に入れる
- ビニール袋をもんで、液を布に行き渡らせる。6分。
- 葉っぱをできるだけ落として、洗わずに15分放置。
- バシャバシャ水洗いして、脱水、乾燥
藍の葉塩もみ染めの写真と詳細
コットン巾着
染めた巾着は、去年たたき染めに使ったもの。たたき染め時に精練済。漂白されてないものが染まりやすいと思います。
![藍のたたき染めハート型](https://tsugiiro.com/wsiop/wp-content/uploads/2022/08/ai_2221.jpg)
※たたき染めの話はこちら→ 布に葉っぱの形を染める、たたき染め
藍の葉
家庭菜園の畑で藍を育てています。藍の茎葉は、2日前に採取しました。茎9本分。
![](https://tsugiiro.com/wsiop/wp-content/uploads/2023/07/ai_4966.jpg)
茎葉にさっと水をつけて、新聞紙に包み、ビニール袋に入れて、野菜庫で保管すること2日。長い茎は入れにくかったので、半分にハサミで切りました。
野菜庫から取り出したところ。元気そうです。
![野菜庫保管した藍の茎葉](https://tsugiiro.com/wsiop/wp-content/uploads/2023/07/ai_5006.jpg)
![野菜庫保管した藍の茎葉](https://tsugiiro.com/wsiop/wp-content/uploads/2023/07/ai_5007.jpg)
※保管についてはこちら参照→ 藍の生葉の保管と配送
葉っぱだけをとって、ビニール袋に入れました。普通の厚さのビニール袋にしましたが、最後のほうで少し漏れました。厚手がいいかもしれません。
![藍の葉](https://tsugiiro.com/wsiop/wp-content/uploads/2023/07/ai_5008.jpg)
塩を小さじ半分ほど、水を葉っぱと同じ重さ分、入れました。水は少なめ。
染液の揉み出し
![藍の葉と塩](https://tsugiiro.com/wsiop/wp-content/uploads/2023/07/ai_5009.jpg)
ビニールの上から、葉っぱをもみました。グニョグニョ泡立ってもういいのでは?と思ったので4分で終了。
![](https://tsugiiro.com/wsiop/wp-content/uploads/2023/07/ai_5010.jpg)
塩もみ染色
テストとして、巾着は下半分を、ヒモは2本のうち1本だけを水で濡らしてから染めました。(結果、差はわからず)
![](https://tsugiiro.com/wsiop/wp-content/uploads/2023/07/ai_5011.jpg)
ビニール袋の中に巾着とヒモを投入。
![巾着とヒモを投入](https://tsugiiro.com/wsiop/wp-content/uploads/2023/07/ai_5012.jpg)
ビニール袋の上から、もみました。液が布全体に行き渡るように。上からだけだとむずかしく、ビニールを開けて手で位置を調整もしました。
![](https://tsugiiro.com/wsiop/wp-content/uploads/2023/07/ai_5013.jpg)
6分ほどもんで、全体に行き渡っている感じだったので終了。(生葉染めと同様、トータル30分程度で染めようと思っています)
![染色後の巾着](https://tsugiiro.com/wsiop/wp-content/uploads/2023/07/ai_5015.jpg)
染色後
できるだけ葉っぱを落として、洗わずに、汚れてもいい場所=台所のシンクの上にアミを置いて干しました。15分ほど放置。
![干す](https://tsugiiro.com/wsiop/wp-content/uploads/2023/07/ai_5016.jpg)
放置後に水洗い。何度か水を変えて、色水が出なくなるまで水洗いしました。
![](https://tsugiiro.com/wsiop/wp-content/uploads/2023/07/ai_5018.jpg)
タオルで脱水。緑青色に染まってました。
![塩もみ染色した巾着濡れた状態](https://tsugiiro.com/wsiop/wp-content/uploads/2023/07/ai_5019.jpg)
染め上がり
乾燥して、できあがり。
![藍の生葉塩もみ染め巾着](https://tsugiiro.com/wsiop/wp-content/uploads/2023/07/ai_5038.jpg)
緑というよりは水色で、くすんでいて暗い色です。スプリングの緑青色を薄くして暗くしたような色です。
![塩もみ染めの色とパーソナルカラー色見本](https://tsugiiro.com/wsiop/wp-content/uploads/2023/07/ai_5034.jpg)
藍の葉の塩もみ染めで思ったこと
- 思ったよりもムラが少なく均一に染まった(巾着が小さいからかも)
- この暗い色の元が何なのか知りたい
- 水と塩の適量を知りたい
- 塩もみして残った葉っぱも色素が残っていると思うので、使い道を決めたい
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。