藍の生葉の保管と配送

翌日着の藍の茎付き生葉

2021年の夏は、岡山で育てた藍の生葉(茎付き)を主に東京近郊の方に宅配しました。藍の生葉染め用です。

朝採取して新鮮な状態で、そのまま染めるのが一番。でも、地方で育てた藍を都会に配送しても生葉染めに使える、ということがわかりました。

その時々で、届いた状態に差を感じました。雨量と気温、藍の育ち具合。切り口の保水の有無。検証はできませんでしたが、たぶん雨の力が大きいと感じました。

状態が良い場合は、涼しい場所で水に挿して保管すると根っこが生えてしゃっきりします。気温が高い時期や弱っている時は、冷蔵庫に入れてしまったほうがもちそうです。

タデ藍を採取した後、どう配送するか。届いた藍をどう保管するか。気がついた点について書きます。

藍の生葉を配送した理由

2019年、2020年は東京の集合住宅のベランダで藍を育てました。自分で染める分ぐらいは、ベランダでも育てられます。

※ベランダで藍を育てた話はこちら→ 藍の種と栽培(生葉染め染料用)

2021年は岡山に移住したので、畑で藍を育てました。想像よりたくさん育ち、使い道に困りました。

※畑で藍を育てた話はこちら→ 藍の栽培地植えに挑戦(生葉染め用)

「藍の生葉染めをしてみたくても、自分で種から育てないと染められない」と思っていた、その藍が目の前にたくさんある状態。これは活用したいという気持ちになって、生葉染めをしたい人向けに、メルカリで販売したり、知り合いに送ることにしました。

宅急便で常温。翌日着

メルカリの時は、らくらくメルカリ便。メルカリでない時は、クロネコヤマトの宅急便で配送しました。どちらも内容は同じかと思います。

メルカリ便は80サイズだと送料800円。中国地方から関東地方のクロネコヤマト宅急便は基本料金が1370円。コンビニで出すと、持込割100円で1270円。岡山から日中に発送すると、翌日14時以降で時間指定が可能でした。

中1日で翌々日に届いた際、状態がよくない感じがしたので、翌日には到着したほうがいいと思いました。

夏の暑い時期なので、クール便ならよりよい状態で送れると思いますが、クール便はコンビニから送れないし、送料がさらにかかります。そこまではできませんでした。

切り口の保水

配送する際、花束みたいに切り口を保水するか、悩みました。切り口を保水する作業は手間がかかり、作業量が増えます。畑作業のついでに配送するつもりが、切り口の保水をすると、配送だけで時間が過ぎます。また、その作業時間分、暑い畑に刈り取り後に藍がある状態になるので、それはそれでよくなさそう。

一番いい状態で配送できたと思う、まだ梅雨明け前の6月末。切り口を保水したものも、保水せずにポイポイとダンボールに詰めていったものも、似たような状態で届きました。届いた時に多少くたっとしても、切り口を水に挿せば元気になって、送ってもらった写真を見る限りイキイキしていました。

数日で根っこが生えて、給水しはじめると、冷蔵庫に保存するよりも長く保存がききます。

8月初旬に青く枯れている葉があったという報告が入るまで、保水はせずに、ダンボールに新聞紙やチラシをひいて、切り取った藍をポイポイ詰めこむ形式で配送することにしました。

届いた藍の状態

知り合いに届いた際に、写真を送ってもらったり、状況を聞いたりしました。

7月下旬、翌日の夜に東京に届いたもの。入れた際は上部まであった葉が沈んでいて、ダンボールの側面が見えます。

翌日着の藍の茎付き生葉

ダンボールから遠い、内側の葉っぱのほうが元気そうです。

ダンボール内側の藍

ダンボールの下の方も弱った感じ。黄色くなった葉があります。下側なので重さがかかるのと、外気の熱?

水に挿した後、到着翌日の葉っぱ。

到着翌日水に挿した後

同じタイミングで、山梨の八ヶ岳、猫舟さんに届けた藍。水揚げして元気な感じ。気温が低い地域だからか、よりよい状態で届いたようです。(うちの猫も藍の葉があると食べようとします)

山梨に届いた藍

これらよりも前の、6月下旬の配送では、気温もまだ高くなく30℃に届かないくらい、より元気な状態で届いたと思います。6月に送った藍をそのまま水に挿して、かなり根っこが生えて、半月後に生葉染めした方もいました。

8月初旬、リピートしてくれた方から、前回とは違って青く枯れた葉が多かったと報告がありました。それまでは、しなっと弱ることはあっても、枯れることはありませんでした。

日照りの最後のほうで東京に送って、届いた状態。気温も35℃もある暑い日が続いていました。青く枯れた部分があります。これより枯れが多くなってしまった方もいました。そんな状態になるとは思ってなくて、申し訳ありません。

下の写真がその出荷日の藍です。雨が20日くらい降ってない状態。畑に水道があるので、数日置きに水やりはしていました。畑の藍は元気に見えました。でもその後すぐ雨が降って、雨降り後のイキイキした藍を見たら、元気不足だったのかもと後から思いました。

日照り後の藍

枯れた報告があったので積極的な販売は中止して、既に依頼があった分だけ、次に出荷しました。

すべて保水した状態で送付。これは出荷時に箱詰めしているところです。よい状態で届きました。その出荷までの間に雨が降りました。

雨が降った後送付前の藍

保水と雨のどちらが効いたのかわかりませんが、感覚的には、保水よりも雨の力が大きいと感じました。雨降り後のほうが葉っぱの緑色が濃く、元気な感じがしました。

その後、2021年の夏はお盆に台風が来て大雨でした。配送ではありませんが、その直後にした生葉染めは濃い青色に染まりました。通常、7月よりも8月は生葉染めが緑っぽくなると思っていたので、雨の力では?と感じました。

※その時のワークショップの話はこちら→ 2021年8月18日(水)藍の生葉染めワークショップ開催報告(岡山)

大きい茎と小さい茎

部位や大きさによっても、枯れやすさが違うと思いました。

成長してきて、穂ができそうなぐらい大きくなった茎は、水分が抜けやすい感じがしました。まだ小さ目の、やわらかい感じの茎は、水分が保たれやすい感じがしました。

藍の大きい茎と小さい茎

穂先の辺りが青く枯れやすい感じがします。

2020年に私がもらう側だった藍も、大きい茎だけが枯れてしまったことがありました。

枯れた茎

※これは、2020年のワークショップ用にゆずってもらった藍で、その時の話はこちら→ 2020年7月特別企画「藍の生葉染め」ワークショップ開催報告

染まり具合

配送の状態で生葉染めの染まり具合に違いがあったのかは、わかりませんでした。染まり具合は、藍の力だけでなく、染める方法も大きいからです。慣れている方が染めたシルクはきれいに染まっていました。

木綿を染めたい人が多く、木綿自体が生葉染めではほとんど染まらないか、濃染剤で緑色っぽく染まるので、判別ができませんでした。

藍を生葉染めではなく、沈殿藍作りに使う方もいました。

食用として育てているわけではないので、食用の購入はお断りしました。藍の葉を健康のために食べることが、はやりのようです。

藍の生葉の保管方法

水に挿して保管

涼しい場所があって、藍の状態がよさそうなら、バケツで水に挿すと、根っこが生えてきて長く保存できます。

バケツに水を入れて、そこに茎を挿して保管。切り戻しはしていません。入れた当初はへたっとしています。

水に挿して数日経って枯れた部分が多かったもの。枯れた葉は元に戻りませんが、根っこができて給水すると、新しい葉っぱは元気になります。

バケツ保管中の藍

茎の下部を見ると、白い根っこが生えてきています。3、4日くらいで生えます。

下部は枯れていて、上の方が元気になったもの。この時はロスが多かったですが、元気な葉っぱは生葉染めに使えます。

7~8月の暑い時期にベランダでの保管は、無理がありました。

冷蔵庫保管

暑い時期で涼しい場所がない時や、状態がよくない時は、枯れた部分が多くなってしまうので、冷蔵庫に入れてしまうのがいいと思います。

茎ごとそのままビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜庫に入れても、1週間以上後に染めても染まりました。カラカラの状態よりは水分が多少ある状態でビニール袋に入れたほうが良さそうです。水分がありすぎると、それはそれでドロっとしてしまう感じ。

ただ、そのまま入れるには冷蔵庫内にスペースがかなり必要です。葉っぱだけの状態にして、ビニールに入れて冷蔵庫保管しても数日は持ちます。

水切りした時に茎の下側に付いてて取り除いた葉っぱを、冷蔵庫で保管して活用した方もいました。

藍の生葉の保管と配送で思ったこと

配送してみてわかったことがいっぱいありました。枯れた部分が多くて残念に思った方、申し訳ありません。

多少弱ったり枯れたりしたとしても、手に入らなくて困っている人に、藍の生葉をお届けできてよかったと思っています。

藍の生葉の配送や保管時の参考になればと思います。アドバイスがあればぜひ教えてください。

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。