藍の種と栽培(生葉染め染料用)

葉っぱが10センチ以上になった藍

藍の生葉染めがやってみたくて、今年はベランダでタデ藍を栽培しています。藍の種からです。

初挑戦でしたが、北向きのベランダでもなんとか育ち、無事に初めて生葉染めをすることができました。花が咲くまでに、あと1~2回は染められるかと思います。

自分だけで染める程度なら、集合住宅のベランダのプランターで育つ量でもなんとかなる、ということがわかりました。

藍の種の入手方法や育て方で迷ったことなどについて書きます。興味がある方は、ぜひ来年、挑戦してみてください。

栽培時期:2019年3月16日~現在進行中

藍の種を手に入れる(無料配布)

郵送の無料配布で手に入れました。入手ルートがわからない人は、これが一番いいと思います。

2019年3月、愛読している「草木染め大全」の著書、箕輪直子さんのブログを見て、藍のタネプレゼントに応募しました。切手を貼って住所、氏名を書いた返信用封筒を郵送すれば、藍の種と説明書を無料でもらえます。説明書には、藍の育て方や生葉染めのやり方が詳しく書いてありました。

たで藍のプランター1個分と育て方の説明書

これに限らず、「藍の種」で検索すれば、自治体や学校、染織工房などでも郵送配布しているところが出てきます。募集要項にしたがって応募すれば種が手に入ります。

染織関連のお店や教室、生地卸などの実店舗でも、春先に無料で種が配布される場所もあるようです。

種の配布には時期があります。種が取れる秋頃以降~種をまく春先(3月頃)で、春先が主かと思います。古い種よりは新しい種の発芽率がよく、今年採取した種を来年撒く、というサイクルで毎年種を更新するのが普通のようです。

藍の種を手に入れる(人からもらう)

その後、人から種をもらうチャンスも訪れました。

3月に参加した草木染めセミナーで会った方に「藍を育ててみたい」と雑談したら、次の4月のセミナーで会った時、余った種を持ってきてくれました。会えるともわからなかったのに、ありがたいです。

藍のタネ

たくさんもらったので、気兼ねなく、ばらばら撒くことができました。(撒き過ぎてしまって、たくさん間引きました)

藍の種まきと栽培

主に、3月中旬と5月初旬に、時期をずらして苗ポットやベランダのプランターに種を撒きました。地域によって種まき時期は多少違うかと思います。私が住むのは東京都23区です。

種まきは4月でも5月でも間にあいます。でも、後から考えると、きちんと準備して3月にたくさん種まきすればよかったです。

藍の栽培のポイントは水を欠かさないことなので、毎日、水やりをがんばりました。よく言う「土の表面が乾いたら水を撒く」方式ではなく、乾いてなくても、気にせずに日々、水やりをしました。

はじめての藍の種まき(3月)

2019年3月16日、とりあえず撒いてみようと思い、手元にある腐葉土を苗ポットに入れて、種を撒きました。3粒くらい入れて、軽く土をかけて水をやりました。場所は屋外(ベランダ)です。

藍のタネ撒き

発芽したのは4月1日(16日目)でした。小さな芽。小さいので写真がわかりにくいかも。

藍の発芽

4月6日(21日目)、しっかり見える大きさの芽になりました。

藍の芽

他の植物を育てている横に蒔いた種も、発芽していました。

藍が発芽したプランター

4月16日(31日目)、双葉の次の葉っぱが出てきました。屋外だからか、日当たりが悪いからか、生育が遅い気がします。

藍の本葉

3月に撒いた藍の移植

5月6日(51日目)、苗ポットから小さめの植木鉢に植え替えしました。ひょろ長くて頼りない株です。

タデ藍の移植

ワイルドストロベリーを2株植えている横長のプランターの隙間にも、藍の苗を移植。本当はワイルドストロベリーを藍に置き換える予定でしたが、実がもったいなくなり断念しました。

プランターの隙間に移植

プランターにばら撒きしたものも、あまり大きくなっていません。

藍の生育状況5月

小さいプランターで藍の葉が枯れやすい

3月に蒔いた分の生育は悪かったです。

敗因は、たぶんプランターの大きさです。藍は保水が重要で、根も一杯に育つので、小さなプランターを使うと水切れしやすいし、他の植物の横で育てるのも、よくなかったと思いました。

5月22日(67日目)。少し葉っぱが大きくなってきましたが、まだまだです。

3月に撒いた藍の5月22日の生育状況

5月22日(67日目)。パセリを育てているプランターの隙間に移植していた藍に、しおれている葉っぱを発見。葉っぱのフチが、まさしく藍色。

ベランダとはいえ、今まで野菜を育てていた土を使いまわしていて、虫もつきやすい環境です。虫のせいなのか、水不足なのか。理由はわかりませんでしたが、特に何もせず放置しました。

しおれた葉っぱ

5月25日(70日目)、けっこう育ってきて、葉っぱも大きくなってきました。この頃は順調な感じでした。

3月に蒔いた藍の生長5月25日

藍のプランター

7月5日(111日目)、だいぶ成長してきました。枯れてしまうかも、と思っていた葉っぱの上に、緑の葉っぱが育っていました。6月中にしおれかけた痕跡が見られます。

藍のプランター

7月5日(111日目)、逆に、葉っぱの先が藍色に枯れて、しおれてきたものもありました。普通の植物なら茶色くなる部分が、藍の場合は藍色。不思議です。

藍の枯れている葉っぱ

7月下旬、梅雨が明ける頃に一気に育ちがよくなり、枯れていた葉っぱの上から緑色の葉っぱも出るようになりました。

8月3日(140日目)、生葉染めをすることにしました。全体的には枯れている部分が多く、使えそうな葉っぱの大きさも小さめでしたが、先のほうだけを茎ごと刈り取りました。

藍染1回目時点の3月蒔きの藍

結局、1回目の生葉染めは、ほとんど5月蒔き分がメイン。3月まき分は少ししか使えませんでした。

藍の種まき(5月)

5月6日に大々的に追加の種まきをしました。土の準備が遅くなり、ゴールデンウィークとなってしまいました。野菜用の大きいプランター2個と、深い丸型のプランター3個分に土を入れて、種を蒔きました。結構な量の土です。

野菜用の大きいプランターです。横幅70cm×奥行き30cm×高さ30cm位。こちら2個にばら撒きしました。

5月に藍の種まきをしたプランター

丸型の植木鉢です。直径が25~34cm、深さ20cm程度の植木鉢3個分に種まきしました。

藍のタネをまいた丸い植木鉢

発芽温度的には、5月でも大丈夫でした。問題は、染める葉っぱの収穫シーズンが花が咲く9月までなので、その収穫時期が短くなってしまうことだけです。

土は、赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜたもの。鉢底に入れる石代わりに、クン炭も少し入れました。あと、油かすをプランターの下のほうに何粒か入れました。

5月に種まきした藍の成長

5月14日(8日目)に芽が出ました。暖かくなったからか、発芽が早いです。

5月に撒いた藍の発芽

5月22日(16日目)、たくさん二葉がはえています。調子にのってたくさんバラまきしたため、多すぎるぐらい芽が出ています。

5月にまいた藍の芽

藍の間引き(株間を保つことが重要)

間引きしないと株間がせまくなり、1つ1つの藍が大きく育ちません。藍は葉っぱが染料になるので、葉っぱが大きく育たないと染物に使えません。なので、間引き(株と株の間を離すこと)が重要、という話をきいて、早速間引きしました。

5月25日(19日目)、芽が多すぎるので間引きをしました。

5月に蒔いた藍の間引き

その後、6月中、様子を見ながら何度か間引きをしました。5月蒔きの分は、間引きしすぎかも、と思うぐらい間引きしました。

梅雨明け頃に育つ

7月5日(60日目)、だんだん葉っぱが大きくなってきました。

間引き後の藍の生長

間引き後の藍の生長

7月下旬、梅雨明け頃にぐんと育つようになってきました。

藍の刈り取り

藍の生葉の収穫1回目

8月3日(89日目)、大きなプランターで育てている藍の葉っぱの大きさが10センチ以上になったので、刈り取って、はじめての生葉染めをしました。※生葉染めした話はこちら→ 藍染。ニット生地を生葉染め

葉っぱが10センチ以上になった藍

刈り取ることで、横に伸び、次々と葉っぱができるようになるらしいので、惜しまず刈ります。

丸いプランター2個分は、まだ葉っぱが小さめだったので保留にしました。もう少し大きくなったら、2回目の生葉染めをします。

藍の生葉の収穫の後

1回目の刈り取り後、8月9日(刈り取りから6日後)刈り取った部分にわき目が生えているのを確認。

藍のわき目

8月13日、葉っぱが黄色くしおれかけているものを発見。時期が終わってきた感じがしました。

黄色くなった藍の葉

藍の生葉の収穫2回目

8月24日(110日目)2回目の収穫。弱りかけた感じがしました。

8月3日に収穫したプランターから、株の下側だった葉っぱが育った部分を収穫しました。上をカットすることで育ち始めた部分です。

藍の2番刈り

あわせて、育ちが悪かったプランターの1回目も一緒に収穫しました。

育ちが悪かった藍

藍の生葉の最後の収穫

9月3日。9月に入ってもう最後の収穫をすべきと思い、種取用の株を残して、残りは根こそぎ収穫しました。染まり具合はいまいちでした。

藍の2番狩り

藍の葉を根こそぎ収穫

のんびりしていたら、藍が弱ってしまいました。来年は、早春3月にたくさん種まきして、梅雨明けの7月に1回目の染め、まだ元気な8月上旬に2回目の染めをする計画にしたいです。

藍の虫被害

都会のマンションのベランダで育てているからか、大きな虫被害はありませんでした。薬品などでの駆除はしていません。過去に野菜や朝顔を育てていた時は、アブラムシや葉ダニが出た場所ですが、大丈夫でした。

8月9日、虫に食われた後の葉っぱを発見。一部だけで周囲には広がりませんでした。

藍の虫食い

葉の裏に点々があるものがありました。葉ダニかなと思います。放置しましたが、大勢に影響はありませんでした。

藍の葉の裏

育成自体がよくなかったので、虫被害よりも、葉っぱが藍色にしおれかることが気になりました。

藍の花、種取り

3月蒔きの分から、藍の種取りをすることにしました。

10月になって藍に穂ができ始めました。10月10日撮影。

藍の穂先

10月下旬、赤い花が咲きはじめました。10月29日撮影。

藍の花

※これとは別に、もらった藍の茎を土に差したら、育って花も咲きました→ 藍の赤紫染めを習う

生葉染め用の藍の栽培で思ったこと

  • わたしでも育てられたので、藍を栽培するのはむずかしくない
  • プランターが小さすぎるのはよくない。深いプランターを使うとよい
  • 株間を保って大きく育てるため、間引きが重要
  • 種を蒔きすぎて、いっぱい間引きした。発芽率がよいので、そこまで蒔く必要はなかった。
  • 5月の種まきでも間に合うし、その方が発芽や生育が早い。でも、染められる回数が減るので、早いに越したことはない。3月に大きなプランターを準備して、たくさん種まきすればよかった。
  • まだ今後染められそう。2回目の生葉染めが楽しみ。

※不明点がありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、なんなりと聞いてください。

※この藍の葉っぱで、生葉染めした話はこちら→ 藍染。ニット生地を生葉染め