藍の栽培。地植えに挑戦2023

タデ藍の芽

2023年のタデ藍(丸葉)の地植え栽培の記録ページです。随時更新します。

2023年は、初めて同じ畑の同じ場所で藍を育てます。今年はやり方を変えて、株間をせまくしたり、肥料を減らそうと考えています。

家庭菜園も始めたら、植物の育て方にはさまざまな方法があること知り、日々勉強中です。ころころ考えが変わるので、藍の育て方もころころ変わるかもしれません。

※2022の様子はこちら→ 藍の栽培。地植えに挑戦2022

藍をどう育てようか2023

主に検討している点は、株間隔と肥料についてです。

2021と2022の育ち具合

2021年の藍畑(50センチ幅、30センチ間隔)→ 藍の栽培地植えに挑戦(生葉染め用) 

藍の植え替え位置決め

50cm幅と記録したけれど、写真を見ると縦も横も同寸に見えます。そうなると30cm幅に近い?

藍が大きくなるにつれて通路が消えました。

藍畑6月下旬

植え付け前の土作りは農園の人が牛ふんでしてくれていて、自分でも有機肥料の追肥はしました。

2022年の育ち具合

違う畑。2022年は道を確保するために横幅を増やしました。

2022年の藍畑(100センチ幅、35センチ間隔)→ 藍の栽培。地植えに挑戦2022

苗の配置

間に草が生えやすく、その草が土寄せのジャマなので土際で刈ると、地表がむき出しになり乾燥しやすくなりました。

藍畑2022

土作りは自分で牛ふんを入れて耕しました。適宜有機肥料で追肥もしました。

それなりに育ちましたが、2021年のほうがよく育ちました。虫食いの多さと、収穫時に下の茎がプチっと切れる弱さが特に気になりました。

2023の作戦

横間隔について、乾燥しないように道を狭めようとは前々から考えていましたが、さらにもっと狭めることにしました。

初めての家庭菜園に向けてネットを見たり本を読んだりして、「垂直仕立て」という存在を知り、「2021年の育ちがよかったのは、もしかして株横間隔が狭かったせいでは?」という仮説が生まれたからです。

2021年の株横間隔が狭かった理由は、時間がなくて耕運機でできた溝に植えたからです。

畑も違うし何が影響したかはわからないのですが、2022年より2021年のほうが育ちが良かったことだけは確か。なので、横間隔は狭めることにしました。

垂直仕立て(道法スタイル)は、枝や茎や葉を垂直に立てると植物ホルモンが活性化していい、という理論。密に植えることで自然と押し合って縦真っ直ぐにする方法もあって、それにしてみたいと思っています。(今のところ)

藍の種まき

去年までベランダでポットに種まきしていましたが、今年は初めて、畑に苗床を作って種まきしました。

天気と相談しながら、できるだけ大安の日に種まき。第1回目は3月19日にしました。

場所は、去年、藍を育てて、秋から小麦を育てている列で、空いている端っこ。

藍の種まき場所

ウネ立てした時に乗せた土が乾燥した部分と、草が生えた部分がありました。右側の濃い緑色、細長い葉が育て中の小麦です。

草刈りして、平たく土をならしました。ゴツゴツすぎる土は砕きました。表面が乾いている土も、ほぐすと湿っています。

苗床作り

藍の種をたくさん筋蒔きしてみました。

藍の種筋蒔き
藍の種筋蒔き

鎮圧。雨が降りそうだし、水まき無し。

周辺の草を刈って、草マルチ。草が足りないので、お花が咲いた草も入ってて、雑草の芽も一緒に生えてしまいそう。

種まきした翌々日に雨が降って、その後も雨が降る日があって、比較的暖かい日が続きました。

藍の発芽

3月下旬、種まきから10日後に発芽確認。

※過去の発芽日数はこちら参照→ 藍の種と栽培(生葉染め染料用)

草マルチをしていたので、パッと見ただけではわかりにくいです。

草マルチをした藍の苗床

よく見ると、草マルチした下に芽が見えていました。

畑の藍の発芽

草マルチを外してみると、地面を割って芽が出ているところもありました。ポット苗で育てる時とは違った雰囲気。野性味な感じがいいです。

畑の藍の発芽2

今までより赤みを感じました。土の違い?

乾燥しないように、少し芽が見える程度に、草マルチを整えました。不足部分には新しい草も追加。

再度草マルチ

苗床のウネを横から見たところ。

藍の苗床畝

4月4日。双葉部分が無くなり赤い茎(柄?)だけになっている部分を発見。10センチくらい。ダンゴムシかな?

藍の双葉が無くなった部分

虫食いも発見。

藍の双葉虫食い

藍の芽の雰囲気がベランダの時と違うので、本当に藍なの?と不安になりますが、筋蒔きでこれだけ出ているので大丈夫なはず。

藍の苗床

藍の苗の成長

4月中旬。本葉が出ています。虫食いも多いけれど元気です。込み入ってますが、間引きせずにそのまま植え付けに使う予定。

タデ藍の発芽

4月22日。だんだん育ってきました。丸葉、黄緑色です。

5月初旬、虫被害発生。ベトッとした小さな黒い幼虫。葉っぱがボロボロです。

藍のハムシ被害

小さい葉っぱに卵がいっぱい。確認できたものだけ葉っぱごと取り除きました。

藍のハムシ卵

はやく定植しよう、と思いました。

犯人はたぶんこのハムシ?だと思います。これがいるのは気がついていたものの、悪者認定が遅くなりました。

ウリハムシ

定植に向けた草刈り後だったので、草にいた虫が来たのかな?と思うのですが、パトロール不足でした。あと、身代わりになる植物が周りにあったらいいかも(雑草を刈りすぎたかも)と思いました。

2年続けて、ひどい状態の苗からまともに藍が育った経験があるので、苗については枯れなければ大丈夫、と思っています。詳細こちら→ 藍の栽培地植えに挑戦(生葉染め用)

予備・追加の苗作り

予備用の苗と、種蒔き時期や場所を変えた苗床も作りました。苗床に適した場所を見つけたいです。

畑の土でセルトレイ

念のため、予備として同じ3月19日にセルトレイにも種まきしてベランダでも育てています。

セルトレイ種まき

ベランダのほうが発芽が遅いです。畑は日当たりが良いので温度の差かも。あと、畑の土を使ったので、本当に藍の芽なのかが判別できません。草も混じってそう。(4月上旬、種まき16日後の写真)

発芽が早かった双葉は、雑草だったようです。

種まき11日後の写真。これは雑草でした。

種まき10日後の雑草の双葉

種まき18日後の同じ場所の写真。上の写真と同じ位置にあって、双葉が離れているのが雑草で、たぶんホトケノザ。畑に多いので。

藍の双葉と雑草の双葉

畑の土を使う時は、種まきの前に水をあげて雑草を発芽させて抜いてから使うといいのかも。

そして、少し留守にして戻ったら、セルトレイの藍の芽が枯れていました。水切れだと思います。雑草は水をあげたら復活しました。

枯れた藍の芽と復活した雑草の芽

4月中旬になって、種まきやり直しです。セルトレイに入れる土の量を増やして、種を水につけてから種まき。

4月下旬、蒔き直した種が発芽しました。

蒔き直したセルトレイ藍の発芽

この畑の土は乾きやすく、うっかり水やりを忘れると枯れます。

畑種まき2:未使用地面

種まき2回目(3月25日)は畑の別の場所に、ばらまきで種まきしました。雨降り翌日でした。畝なしで平坦。何も育ててなかった、雑草の生える空きスペースです。

すじまきしようと思ったのに、穂からパラパラ取りながら種まきしていたら、ばらまきになってしまいました。

藍の穂からばらまき

4月13日、発芽確認。ぽつん、と芽が出ている感じ。発芽自体が少ないです。

藍の芽

発芽が少なく、少ないからか虫に食われていました。

藍の発芽

4月下旬、苗床の周りの草を刈ろうとして、草の中でピチピチ育つ藍を発見。周りの草が成長して侵食してきた箇所です。

藍と雑草
藍と雑草

単独よりも、寄せ合う状態のほうがいいのかも。草マルチ不足だったのかも?

畑種まき3:去年の藍を育てた場所

種まき3回目(3月31日)は去年藍を育てた場所で、冬はルッコラを育てたの場所。筋蒔きしました。畝なしで平坦。乾燥気味です。

藍の種筋蒔き

4月14日発芽確認。

藍の発芽

4月24日。発芽が増えてました。筋蒔きがいい感じがします。

ウネは立ててませんが、乾燥気味。写真を見ても、同じ日の別の場所と比べて土が乾いています。

畑種まき4:去年の藍を育てた場所

種まき4回目(4月13日)も去年藍を育てた場所で、ややアルカリが強いと思う場所。畝なしで平坦。筋蒔きの条間をせまくしてみました。35cmに9列。翌々日に雨が降る予定。

藍の種まき4回目

4月24日発芽確認。

藍の発芽

ヘアリーベッチ(緑肥。雑草の発芽や育成の抑制効果がある)が苗床の側にありましたが、ヘアリーベッチから20cmの場所も発芽していました。

ヘアリーベッチ近くの藍の発芽

こぼれ種の発芽

こぼれ種からの発芽も発見しました。これはそのまま育ててみます。種の籾殻を飛ばしていて落ちたのだと思います。ここもややアルカリが強いと思う場所。

こぼれ種から発芽した藍の芽

草刈りしようとして、雑草の下にも藍の芽を発見しました。

草を刈ろう、と思って。

草を持ち上げたら、下に藍の芽がたくさん。

このオオバコ?も刈ろうと思って。

葉っぱの下から藍が生えてました。

草刈りはするけれど、この藍の芽もできるだけこのまま育ててみます。

定植場所の土作り

去年藍を育てたのと同じ場所。株横間隔を変えるので、細かい位置は変わる予定です。

まず、当初は畝を道に、道を畝に入れ替えて連作を防ごうと考えていました。なので、冬の間、畝間の道を掘り起こして下の方に雑草クズや野菜クズと米ぬかを入れていました。地面コンポストです。

土作り

さらに3月になったら牛糞を入れて耕す計画でしたが、家庭菜園計画を立てていたら気が変わり、牛糞は中止。

3月初めに緑肥の種を春蒔きしました→ 緑肥ヘアリーベッチ大作戦・春まき

その後、垂直仕立ていいなあと思い始めて、今に至ります。垂直仕立ては無肥料栽培なので、その点はすでに逸脱。

ころころ計画が変わって、いろいろなことをしているので、良く育っても悪く育っても、明確な要因がつかめないかもしれません。

4月中旬になってもヘアリベッチはあまり育たず、雑草はホトケノザを中心に成長。雑草を少しずつ刈り始めました。

一部草刈り後の畑

刈った草を戻して草マルチ。菜の花を種取り用に残してましたが一部を残して刈り取り。それも草マルチへ。

草マルチした畑

藍の定植・植え付け

5月4日、5日ゴールデンウィーク。1回目の定植をしました。3月19日に種蒔きした畑の苗床の藍です。種まきから46~47日目。畑4列分。1列に19個。予定の半分くらい。

雨頼りで、苗床から植え付けまで一度も水まきしていません。

苗床からスコップで少しずつ苗を取りました。

苗床から苗を取る

密集しているので根を傷つけずに分けるのがむずかしいです。多めに取って小分けするとだんだん土が外れてしまいます。

藍の植え付け作業

株間、条間は狭めで30cm程度、菜箸1個分にすることにしました。

定植株間に菜箸設置

耕さずに、穴をほって埋めました。畑の位置によって土の硬さは違って、秋に耕して他の野菜を育てた場所はやわらかく、何もせずに通路にした場所は硬いです。

藍の植え付け作業

長靴で踏みつけて倒しました。(数日で立ち上がる予定)これは量が多すぎたかな?と思った株です。

藍の植え付け

植え付け時に虫をチェックしたら結構いました。たぶんハムシです。取り除きながら植え付け。

藍とハムシの卵

イモ虫もいました。

藍とイモ虫

ヘアリーベッチを見つけたら地際でカット。窒素効果を期待して春まきしたものです。

藍とヘアリーベッチ

間違えて抜いてしまったヘアリーベッチの根。根粒が10個以上ありました。

植え付け1回目完了。菜の花の残渣をそのまま草マルチにしていて、わかりにくい畑です。

雨が振る予定なので水まきなし。次の予定は土寄せ。できるだけ不耕起を目指しつつ、土寄せはしたいです。

同じ時期の、こぼれ種エリアはこんな感じ。

こぼれ種から育つ藍

植え付けて翌日夜から雨で、結構雨が降りました。

5月9日(植え付け4~5日目)、虫被害と泥が付いて汚い葉ですが、ピンとしていて元気そうです。

ひきで見るとこんな感じ。

1つ1つ虫をチェック。虫被害が結構ひどいです。

藍の葉の虫被害

これは食べ尽くされている感ありました。左側の黒いのがたぶんハムシ。

虫に食べられた藍

そして1株、消滅。写真の真ん中、下側の株が消えました。

虫に食べられた藍

緑の葉っぱが無くなり、赤い茎だけになってました。改めて写真を見ると、スコップ近くの白いのは鳥のふんでは?

虫に食べられた藍

新しい苗と差し替えた時に、土の中に何かの幼虫も発見。犯人はどっちだろう?

その翌日、藍畑全体の様子。奥が小麦で、その前4列が植え付け後の藍で、手前がこぼれ種エリアで、左側に種まき4回目の苗床。目立っている緑は雑草です。

藍畑

虫被害を考えると、雑草をもっと残しておいたほうが被害が分散できたのでは?という気がします。

5月12日に5列目、5月18日に6~9列目を定植。写真の左側半分。苗床そのままエリア、こぼれ種そのままエリアもあります。

藍畑

こぼれ種エリアから見た藍畑。奥に見えるのが1回目定植分。

藍畑

土寄せ

5月21日、2列を土寄せ。株間が30cmと狭すぎて、作業が大変。藍を踏んだり切ったりしそう。

藍の土寄せ

翌日。土の表面が乾き気味です。土寄せすると藍畑っぽい雰囲気に少しなりました。

藍畑

ちょこちょこ消える苗あり。無くなったら、苗床そのままエリアから移植。

近すぎる雑草やメヒシバなど目立つ雑草は草刈り。

このページに随時記録していきます。

2023に思っていること

  • キュウリのウリハムシ対策にコンパニオンプランツとしてラディッシュを植える方法がある。次は藍の苗床をラディッシュで囲みたい

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