桜染め。桜の枝(太枝)樹皮・芯材・間メモ
太い枝を使って桜染めにチャレンジしています。細枝と違って部分ごとに分けやすいので、樹皮と芯材とその間で色に違いがあるのか自分なりに試したメモです。
簡単に試しただけですが、間がなんとなく濃そうな印象。芯材もきれいな感じで、違いはよくわかりませんでした。樹皮はまだ時間を置いて熟成中です。
目次
枝の中を確認
桜の枝をもらった際、太い枝まで全部もらってきました。剪定バサミで切れる細枝はワークショップで使うので、太い枝を使って草木染めすることにしました。
枝の中身を確認。茶色の樹皮の中は黄緑色。鮮度は良さそうです。
枝の太さは直径2.5cmでした。太さ1cmを超えると剪定ばさみで切りにくくなる感じ、ノコギリで切りました。
長さ10cm程度に切りました。1316gありました。
枝の下茹で(1番液)
水5リットルで沸騰後30分煮出し。下茹でするイメージです。木のにおいがしました。
下茹で液の液色。
※下茹でもうまくすれば使えると考えていますが、今回は1週間放置して赤みが出ず廃棄。
枝の皮むき
ナタをまだ買っていないので、剪定ばさみとノコギリと彫刻刀でできることで進めることにしました。
彫刻刀の刃を樹皮に差し込んで切り込みを入れ、樹皮をペリペリはがしました。
樹皮と芯の間、色が違う感じの部分だけ、彫刻刀で削ってみました。
間の部分
間部分だけ、いつもより薄めに煮てみました。どろっとした液になりました。
染色。どろっとはしているけれど、色としてはいい色になりそうな予感。空気を入れても変化なし。
煮出した翌翌々日。まだちょっと黄色いけれど、赤みが出てきてよい感じがしました。きれい。
濃染剤で濃染してアルミ先媒染をしたコットンシャツ。液量が少なかったので、お湯で薄めて染めたら、一瞬で色を吸って終わりました。染めるものが大きすぎました。失敗。青みピンク。
もっと調整すればいい色になりそうな雰囲気を感じました。
芯材
芯材の棒
残った芯材の棒1本(69g)を、水2リットルで煮ました。
空気を入れたら赤みが出た染液。
濃染無しコットン、酢酸アルミ後媒染(染液→媒染→染液)で染めて青みピンク。濡れた状態でこの色。薄すぎました。(染めるものが大きすぎた)
オレンジではなさそうな感じがしました。棒のままで煮たから?濃染していない木綿だったから?
芯材のチップ
ということで、煮た後の棒を、剪定ばさみとノコギリを駆使して棒をチップ状に細かくしました。
1リットルで煮出し。クマリンっぽい桜餅なにおいになってきました。
空気を含めた液色。すぐに赤みが出てきました。液色が薄いかな?
お湯で薄めて、シャツを重ね染めしました。ピンクきれいでした。(まだ薄いけれど)
オレンジではないかも、と思いました。あと、棒のままよりチップにしたいと感じました。
樹皮
1本分だと樹皮が少ないので、新しくむくことにしました。
はじめ下ゆでした枝は、水には浸けず、蓋付き鍋の中に1週間ほど放置していました。
そのうち長さ10cmにした棒6本分の樹皮をむきました。状態も悪くなさそうな雰囲気。
水1.5リットルで樹皮だけを沸騰後30分煮出し。すごく木のにおいです。
黄色が濃い液がとれました。空気を入れても変わらない感じ。
このまま染めたら黄色なのかと想像しつつ、液を容器に入れてフタをせず放置。
2週間後、久々に見てみたら液に赤みが出ていました。とてもきれいです。
樹皮・芯材・間で思ったこと
- 間はどろっとしている
- 芯材と間の色の違いがよくわからず、間だけにするとドロッとするので、混ぜて染液を作りたい
- 樹皮は後回しにすることにした
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