2024年3月7日(木)桜染めワークショップ開催報告(岡山)
4回目の桜染めの会を開催しました。場所はひさびさに岡山市北区中牧の民家。別荘のような心地よい場所です。
今回の参加者は、リピーター1名と初参加3名。桜染めにひかれて参加した方が多くて、2年前から参加したかったという方もいて、今年は桜の枝が手に入ってよかったと改めて思いました。
ちょっとした差で染まり具合や色あいも変わり、染めていく段階でも色が変わって、その変化を味わいつつ、みんなでワイワイと染める会になりました。
※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染めワークショップ
目次
染料の桜の枝
使った桜の枝は岡山県内の公園の剪定枝です。写真は、剪定後の桜の木。桜の種類はわかりません。
3月は冷凍保存した枝を使っています。当日にみんなで枝を煮出すところからしました。
ワークショップの雰囲気
はじめに、染める布小物を決めてお会計をして、自己紹介や注意事項、全体の流れの説明をしました。
今回はこちらで準備した布小物を染める人が多かったです。
今回は2つの寸胴鍋で桜の枝を煮出しました。草木染めで煮出す時に使うのは、ステンレスの鍋です。
同じように染液作りをしているつもりでも、ちょっとした違いで鍋ごとに差が出てきます。
木綿は布の前処理をしました。濃染剤を使っています。
※布の下処理はこちら参照→ 草木染めを濃く染める方法
シルクはそのままでもよく染まるので、下処理はしません。
簡単な模様入れもしました。これはビー玉と輪ゴムを使ったもの。
これは木の棒を使ったもの。どんな模様になるかな?というのが開く時に楽しいです。
アルミ媒染しているところ。今回も酢酸アルミを使いました。草木染めでは色を定着させるために、媒染という作業をします。
※アルミ媒染についてはこちら参照→ みょうばんアルミ媒染液の作り方
※媒染についてはこちら参照→ 媒染とは(鉄媒染、銅媒染の媒染剤)
バケツが足りなくなったので、容器変更。
今回の染液の色はこんな感じ。なかなかよい感じがしました。
染めているところ。今回は2回に分けて染めました。同じように染めていても、ものにより入り方が違います。
ストールに色が入ったか見ているところ。
染め終わり。木の棒でつけた模様はこんな感じに。
ビー玉と輪ゴムでつけた模様はこんな感じに。
※模様入れの方法はこちら参照→ 布に絵を描く、模様を入れる
この民家には洗濯機があるので洗濯機で脱水をして、せっかくなので屋外の自然光で記念撮影しました。
まだ濡れた状態なので、乾くと色は薄まります。参加した方はお時間がある時によければ乾燥後のお写真をお送りください。参考のため、このページに追記します。
桜染めは色あいを優先して、他の草木染めとは違う手順も取り入れています。通常の手順はこちら参照→ 草木染めで布を染める方法:綿・麻・絹
残った桜の枝は、まだまだ色を出すことができます。参加者に持ち帰ってもらいました。お家でも桜染めをお楽しみください。
あと、藍の種も希望者に無料配布しました。種まきは桜の時期以降がおすすめです。プランターでも育ちます。
※春になったら種まきしよう。育て方はこちら→ 藍の種まきと育て方(簡単な説明)
※夏になったら葉っぱで染めよう。染め方はこちら→ 藍の生葉染めのやり方
※たたき染めなら葉っぱ1枚からできます→ 布に葉っぱの形を染める、たたき染め
ひさびさに中牧で開催して、民家な雰囲気が落ち着くと感じました。岡山に来てすぐの頃は民家のすぐ近くの市民農園によく通っていたので、ほっとする場所というか。また近いうちに中牧でも開催したいと考えています。
牧山クラインガルテン(岡山市の市民農園)にも藍の種の無料配布箱を置いているのですが、ついでにチェックしたところ、まだ8袋残っていました。
次回のワークショップ
今年の桜染めワークショップは3月8日で最後です。募集締切済です。
まだ日程を決めていませんが、次は初心者向けの会、はじめて草木染めをする人向けの会をする予定です。
通常のワークショップ以外でも、火力と水場がある場所(私がたどり着ける場所)であれば出張ワークショップもできますので、お気軽にご相談ください。
桜染め乾燥後の色あい
参加した方に乾燥後のお写真を送ってもらいました。
木綿のハンカチとトートバッグ(こちらで準備したもの)
ご協力ありがとうございます。
追記:残液で染めたシルク
染めて残っていた液でシルクのハギレを少し染めましたが、乾いたらピンクでした。翌日のワークショップに持っていきました。
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。