2023年7月9日(日)藍の生葉染めワークショップ開催報告(岡山)
7月の草木染めワークショップ、藍の生葉染め1回目を開催しました。場所は岡山駅からほど近い貸し施設です。
今回の参加者は、リピーター4名、初参加1名。みなさん初対面同士だったかと思いますが、テキパキみんなで作業して、それぞれに素敵な色が染まりました。
煮出す必要がないので、通常より短めの2時間。あいにくの雨の日でしたが、雨のおかげで藍が元気で、よい色が出せたと思います。
※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染め体験ワークショップ
目次
藍の生葉染めについて
藍の生葉染めは、葉っぱと水だけで、シルクが鮮やかな水色に染まります。よくある普通の藍染めとは全然違うもの、普通の草木染めとも違うものです。
ここ2年、藍の生葉染めワークショップはシルク限定にしていたのですが、今年は木綿や麻も染めたいと思って、塩もみする方法と、なすりつける方法を取り入れました。
※塩もみのやり方→ 藍の葉、塩もみで木綿を染める
※なすりつけるやり方→ 藍の生葉で木綿を染める(薬品なし)
薬品を使えば木綿ももっと染まるようになります。できたら楽しいとは思うのですが、薬品に注意が必要なので、今のところワークショップには取り入れていません。
藍の採取
晴れの国岡山は、降水量が少なくて、雨が降ってもすぐやむことが多いのですが、この日は結構な雨。
雨の中、畑の藍を朝、採取。使ったのは畑のこのあたり、写真の真ん中2列分です。
バケツに入れて、ワークショップ会場に運搬しました。刈り取り後の株もまたすぐ育って、8月にも刈り取りができます。
藍の生葉染めはカラッと晴れた日がおすすめ、と言われていますが、雨の日のほうが藍は元気な感じがします。
自分で育てないとなかなか藍の生葉は手に入りにくく、育てる畑があるからできるワークショップだと感じます。
タデアイです。タデ藍にも種類がいくつかありますが、これは葉っぱが丸葉なものです。多少混じっていて、正式品種名は不明です。
ワークショップの雰囲気
染めるものを確認して、自己紹介やお会計を済ませたら、さっそく準備開始。
使うのは葉っぱだけなので、各自使う分の葉っぱを茎から取りました。小さいカタツムリなど、時々虫がいます。
残った茎は希望者に持ち帰ってもらいました。水や土に挿すと根っこが生えて、育ちます。
茎から育てる方法はこちら→ 使い終わった藍の茎を育てる(挿し木)
たたき染めなら葉っぱ1枚から楽しめますので、お試しください→ 布に葉っぱの形を染める、たたき染め
シルクストールを染める2人はミキサー、晒し布とコットンレーヨン混トップスの2人は塩もみ、コットンガーゼの1人はなすりつけをすることにしました。
みんなで手早くミキサーしているところ。青汁を作ります。
シルクストールを染め始めたところ。青汁は緑色です。
だんだん水色が入っていきます。
こちらはビニール袋を使って塩もみ。
布を入れて、ひたすらモミモミ。
フードプロセッサーで葉っぱを細かくして、なすりつけ開始。
ひたすら、なすりつけ。
シルクストールを空気に干しているところ。
塩もみした晒しを洗い流しているところ。葉っぱくずがいっぱいです。緑色ではなくて、水色です。
なすりつけをしたゴム手袋は、水色に染まっていました。
なすりつけのコットンガーゼストールの、輪ゴムで入れた模様。緑色なのは洗っていないからです。
できあがり。ミキサーしたシルクは濃い水色に、塩もみはミントっぽい水色に、なすりつけ(水洗い前)は緑色になりました。
濡れた状態なので、乾燥するともう少し色が薄くなると思います。なすりつけも水洗い乾燥後はたぶん水色寄りになるはずです。参加した方はお時間がある時に、参考のため乾燥後のお写真をお送りください。このページに追加します。
お家でも楽しめるように、茎付き生葉の販売もしました。保管方法はこちら参照→ 藍の生葉の保管と配送
次回のワークショップ
金曜日にもう1回、同じワークショップをします。
自分で育てないとなかなか藍の生葉は手に入りにくく、夏だけのスペシャルな染め物です。体験がまだの方は、ぜひご参加ください。
8月は、藍の赤紫染め(シルク限定、羊毛可)をしようかと考え中です。日程未定。去年はこんな感じでした→ 2022年9月特別企画「藍の赤紫染め」ワークショップ開催報告
そろそろ夏休み。旅行シーズン。岡山旅行で草木染めを体験したい!という方がいましたら、ご相談ください→ 岡山旅行で染物体験、草木染め
乾燥後の色あい
参加した方に乾燥後のお写真を送ってもらいました。
シルクストール。乾いてやさしい色、ターコイズブルーっぽいとのことです。
なすりつけ染めしたコットンガーゼストール。きれいな色とのことです。
塩もみで染めた晒し。薄くなって、水彩みたいなまぶしい水色とのことです。隣の緑色のものは残液で染めたもの。
ご協力ありがとうございます。
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。