2022年7月17日(日)藍の生葉染め体験ワークショップ開催報告(岡山)

藍の生葉染めワークショップ風景

藍の生葉染め体験ワークショップ、2回目を開催しました。場所は岡山駅の市街地からほど近い貸し施設です。

今回の参加者は、リピーター4名と、初参加1名。初参加の方はお友達の紹介で来てくれました。

原料は朝刈り取った藍の生葉と水だけ。協力しあって作業して、シルクのハンカチやストールが濃いめの水色に染まりました。煮出して染める時とは全然違うやり方での草木染めを楽しみました。

※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染めワークショップ

藍染との違い

普通の藍染は、建染(たてぞめ)といって、青色の色素インディゴを還元させて水に溶ける状態にして、布に吸わせて、それが酸化すると水に溶けないインディゴに戻って染まりつく、という仕組み。(インディゴは化学的に合成もできるので、原料が何か、どう還元させるか、などで種類がいっぱいあります)

生葉染めは、生の葉っぱを細かくして、インディゴになる前の物質を布に吸わせて、それが酸化するとインディゴになる、という仕組み。生の葉っぱがある夏にしかできない、スペシャルな染物です。普通の藍染と違って、木綿や麻などの植物繊維はごく薄い色にしか染まりません。

※原理の話はこちら→ 生葉染めと藍染の原理の違い

生葉染めの原料

原料は、私が畑で育てているタデ藍。最近雨が降ったので、1週間前のワークショップの時よりも大きく育っていました。

畑のタデ藍

※栽培日記はこちら→ 藍の栽培。地植えに挑戦2022

ワークショップの雰囲気

今月気をつけている点は、エアコン。到着後にすぐエアコンを稼働させました。窓も少し開けて換気しつつ、熱中症対策。

自己紹介をして、流れをちょっと説明したら、さっそく準備に入りました。

藍は、茎ごと収穫して、バケツで持参しました。使うのは葉っぱだけなので、各自使うだけの葉っぱを取りました。

茎付きのタデ藍

希望者にはお家でも楽しめるように販売もしました。ちなみに、葉っぱがなくなった茎は、水や土にさすと、3日くらいで根っこが生えてきて育ちます。水切れすると枯れるかもしれませんが、だいたい育ちます。

ミキサーがけ。なかなかうまくミキサー作業が進みました。ミキサーがうまい人が多かったです。私の説明力が向上したのかも。

ミキサー作業

ミキサーをして取れた青汁が染液になります。できたての染液は明るい緑色。

生葉染め染液

シルクを染めていきます。だんだんと色が変わっていくのが不思議です。

染液につけて乾かすだけで染まるので、簡単です。

タオルかけで干しているところ。

水洗い。

乾かしているところ。持ち込みもできるのですが、今回はすべてこちらで用意したものでした。濃いめの水色に染まりました。

生葉染めのハンカチとストール

ほぼ乾いたシルクストールを首に巻いて見せあったりして、終了しました。きれいに染まってよかったです。

次回のワークショップ

8月は、藍の生葉染めの会と、葉っぱのたたき染めの会もします。8月のみ、お子様も一緒に参加できます。原料は藍の葉っぱだけ、火も使わないので安全です。

たたき染めの原料も藍の葉っぱですが、なぜかたたき染めは木綿や麻も染まります。原理はよくわかりませんが、染まります。

マスク着用必須です。マスクが着用できない方は参加できません。

夏だけの染物体験ですので、ぜひご参加ください→ 2022年8月子どもも大人も、藍の生葉染め・たたき染めワークショップ参加者募集

乾燥後の色とお家で染めた色

参加した方にお写真を送ってもらいました。

ワークショップで染めたシルクストールと、生葉を持ち帰ってミキサー無しで染めた毛糸。

藍の生葉染めシルクストールと毛糸

ご協力ありがとうございます。

※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて

※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。