2021年7月31日(土)藍の生葉染めワークショップ開催報告(岡山)

藍の生葉染め体験

7月は岡山駅の近くで草木染め体験ワークショップを開催しました。2回目は西口側。奉還町商店街のそば、奉還町シェアアトリエになる予定の、裏倉庫と呼ばれる小屋をお借りしました。

前回参加した子がお父さんとお友達も連れてきてくれました。あと、インスタグラムを見た親子と、借りた場所の関係者が1人参加してくれて、なんとか定員6名満席。音楽や美術が好きな人が多かったです。ご参加ありがとうございます。

どれもきれいに染まったのですが、かなり暑い日だったので熱中症になりかけた人もいて、暑さに気を取られて染物に集中しにくかったのが反省点です。(アトリエが完成すれば空調もできて快適になるかと思います)

※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染めワークショップ

藍の葉

使った藍の葉は、2番刈り。6月終わりに一度収穫して、そこから次に育った葉っぱです。借りている市民農園(牧山クラインガルテン)で午前中に私が収穫して、そのまま現地へ車で運びました。

藍畑

開催場所の小屋の近くに車の横付けもできそうでしたが、私の運転が下手すぎて断念。近くの時間貸し駐車場に車をとめてキャリーカートで荷物を運びました。東京ではずっと、電車で荷物をゴロゴロ運んでいたので、それは得意です。

ワークショップの雰囲気

まだできてない単なる小屋なので、トイレや水場は近くの建物を借りて、電源もそこから延長コードでひいてもらいました。

奉還町の裏倉庫の小屋外観

まずはじめに、染めるものを確認して、お会計。

自己紹介をしたら、音楽や美術が好きな人が多かったです。染織の学校に行きたいという方もいて、私も行きたい!と思ってしまいました。

染める原料は、藍の葉っぱと水だけ。染められるのはシルク(絹)かウール(羊毛)です。

藍をたくさん、茎ごと持っていきましたが、写真を撮り忘れました。茎から葉っぱをとって、ミキサーします。人がいると、手伝ってもらえて素早く作業できます。

ミキサー作業

ミキサーの許容量最大ではなく、少し減らして入れたほうがミキサーの調子がいいかも?という案が最後の方にあみだされて、なるほど、と思いました。私も家でやってみます。

液ができたらすぐに染め始めます。

染色しはじめ

染液の色の違い、わかりますかね?右側は染め始めで、鮮やかなグリーン。だんだんと左側のように暗い色になっていきます。

染色風景

染め終わりは、ギュッと丸めて絞ります。青く染まっています。

染色の最後

毛糸を染めているところ。大きな扇風機を外から回してもらったので、作業は全体的に、入り口近辺で行いました。

扇風機

染め終わったら、外に干して酸化させました。青みが強まります。

酸化処理

水で洗って、絞りを外したところ。

絞り模様

これはウール100%の毛糸。奉還町商店街にある手芸店で直前に購入して、30g分に巻き直したもの。打楽器のバチに巻く毛糸(マレット)にするそうです。

藍の生葉染め毛糸

もともと模様入りのコットンシルクのハンカチは、模様が強調される感じに染まりました。

藍の生葉染めコットンシルクのハンカチ

乾くと色は少し薄まります。参加した方は、ぜひ乾燥後のお写真をお送りください。こちらのページに追加します。

今後のワークショップの方向性

岡山で開催してみて、ワークショップの方向性を模索中です。都会で求められるものと、近くに自然がある場所で求められるものは、少し違うような気もしています。

目指しているのは、大人がひとりで気軽に参加できる草木染め体験。人が集められるかわからないけれど、次回は、大人限定の会に変更します。子どもの場合は付き添いの大人が必要で、その点が参加条件「草木染めに興味がある人」からずれていくと感じたためです。

なかなか参加者を集めるのは難しくて、参加してくださったこと、とても感謝しています。そして、今までお子様に参加してもらうことがほとんどなかったので、子どもならではの純粋な楽しさにも触れることができて、私も刺激を受けました。

8月も藍の生葉染めの会をする予定です。涼しい場所にしたいです。決まり次第、このブログやインスタグラムでお知らせします。

乾燥後の色あい

参加した方に乾燥後の写真を送ってもらいました。ご協力ありがとうございます。

シルクシフォンのストール。グラデーションになっています。

藍の生葉染めシルクシフォンストール

模様入りのコットンシルクのハンカチ。

藍の生葉染めシルク混ハンカチ

※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。