2022年7月11日(月)藍の生葉染め体験ワークショップ開催報告(岡山)

藍の生葉染め体験作品

今年初の藍の生葉染めワークショップを開催しました。シルクを素敵な水色に染めました。場所は岡山市北区中牧の民家です。

今回の参加者は、リピーター1名と初参加2名。畑活動など興味が似ている人が集まって、にぎやかでした。

前回の反省や要望もあったので、エアコンのついた室内で作業。染物に集中できました。葉っぱをミキサーしただけで染まるおもしろさや色の変化、染めるコツを味わってもらえたと思います。

※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染めワークショップ

畑の藍

去年は民家の近くの牧山クラインガルテンで藍を育てたのですが、今年は引越しをしたので、引越し先の近所の畑で育てています。

※栽培日記はこちら→ 藍の栽培。地植えに挑戦2022

岡山市街地や中牧までは車で1時間ちょっと。当日の朝、行きがけに藍を茎ごと採取。水を入れたバケツにさして、車で運搬。車の冷房温度をいつもより下げました。

藍畑で採取

7月は一番刈りです。藍は刈るとまた脇芽が生えて育つので、ひと夏に2~3回採取できますが、1回目の一番刈りが特に色がよいと言われています。虫食い部分も多いので、虫は畑で振り払って、現地の庭で水洗いしました。

藍の生葉染めのワークショップをするのは、今年で3年目。1年目は東京都内で、藍の入手と保管が大変だったので、岡山に来て、自分で育てて気軽に使える環境になったことがありがたいです。

生葉染め体験風景

普段の草木染めとは全然やり方が違うので、はじめに流れを説明してから始めました。

染める布はシルク。模様入れをしているところ。濡らした状態にしてから染めます。

布の模様入れ作業

※模様入れはこちら参照→ 布に絵を描く、模様を入れる

使うのは葉っぱだけなので、茎から葉っぱを取っているところ。

葉っぱの採取

残った茎は、水や土にさすと挿し木みたいに育つので、参加した方が持ち帰りました。

みんなで協力してミキサー。とれたジュースで染めます。

藍生葉染めミキサー

カスを絞るのに、去年までは不織布でしたが、今年は洗濯ネットにしました。エコと節約。使い回すので、削りカスが入らないように気をつけます。とれた液色は透き通った緑色。

洗濯ネット

染めているところ。色がだんだん変化していきます。

ストールを干しているところ。濡れた状態だと色が濃いです。

藍の生葉染めストール濡れた状態

できあがり。素敵な空色に染まりました。右2つは、ほぼ乾いた状態です。

藍の生葉染め体験作品

煮出す作業がない分、時間に余裕があると思っていたら、終了時間ギリギリになりました。畑活動とかコンポストの話をもっと聞けばよかったです。

家でも生葉染めをしたい希望者には、茎付きの生葉の販売もしました。うまく染まりますように。

※藍の生葉染めのやり方はこちら→ 藍の生葉染めのやり方

あと、平日の月曜日に開催したのは初めてでした。

次回のワークショップ

7月17日(日)に同じ内容をします。

8月も藍の生葉染めをします。親子向けの会もしたいし、葉っぱの形を染める、たたき染めの会もしたいです。他にもしたいこともあって悩み中です。決まり次第、ブログで募集をします。

第7波のこともあるので、熱中症対策と感染対策を両立すべく場所を検討中です。

マルシェなど屋外でのかんたん草木染め体験は、夏の暑い期間はお休みして、秋に再開できればと思います。

持ち帰って染めた色

参加した方にお写真を送ってもらいました。

持ち帰った藍の生葉で染めた、シルクシフォンストールと木綿のストール。木綿はうすーい緑色、けっこうキレイな色とのことです。

藍の生葉染めストール

ワークショップで染めた残液を持ち帰って染めたもの。ワークショップでまだら染めしたシルク。濃い部分が薄れて、白い部分が薄く染まった、とのことです。

藍の生葉染めシルク

これも残液で染めたもの。玉ねぎ染めへの重ね染めには薄く色が入り、無染色のシルクは、涼しげな薄い緑に染まった、とのことです。

生葉染めシルク

2022年9月追記:持ち帰った藍の茎を育てて生葉染めできたという報告をもらいました。左がワークショップでまだら染めしたシルクをさらに重ね染めしたもの。

ご協力ありがとうございます。

※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて

※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。