使い終わった藍の茎を育てる(挿し木)

葉っぱが育った藍の茎

藍の生葉染め(なまばぞめ)では、茎ごと藍を刈り取ります。でも、使うのは葉っぱだけで茎は使いません。

使い終わったハゲ坊主の茎は、そのまま水や土に挿しておけば、3日くらいで根っこが生えて育ちます。そのうちに新しい葉っぱも生えてきます。上手くいけば花も咲いて晩秋に種が取れます。

種から苗を育てる時よりも、茎から育てたほうが簡単で、雑草みたいに強い感じがします。

使い終わった藍の茎は、鉄媒染でグレーに染める染料としても使えます。

葉っぱは少なくていい

一般的に挿し木をする時、「葉からの蒸散作用を抑えるため、葉を半分に切る」とよいそう。

生葉染めの残骸の場合、葉っぱは無い状態なので、ちょうどよいです。

藍の生葉染めで葉っぱと茎を分ける

藍の茎を水で育てる

生葉染めに使い終わった茎。水に挿して数日後。根っこが生えています。

水に挿した藍の茎

量が多かったので器を分けて、だんだん葉っぱが出てきました。液肥を少し入れました。(2021年以降は化学肥料は未使用ですが、2020年まではベランダで使ってました。便利ですが濃度注意)

藍の茎から育成

葉っぱが大きくなってきました。このぐらいの大きさから染物に使えます。

葉っぱが育った藍の茎

量は少ないので、植木鉢で育てた藍と合わせて生葉染めに使いました。

間違えて上下逆に挿した茎からも新しい葉っぱが生えていました。強いです。

藍の茎を地面で育てる

2020年7月下旬に生葉染めをして、お庭の地面にずぼっと残った茎を挿しました。(写真無し)

9月中旬。はげ坊主だった茎から葉っぱがいっぱい生えています。地植えだとよく育ちます。

9月中旬

10月。ピンクの花が咲きました。

藍の花

11月中旬。そろそろ種が取れそう。

庭の藍の穂

11月末。刈り取って種を採取。

刈り取った藍の穂

藍の茎の挿し木で種取り

生葉染めで残った茎。講習会で2本もらってきて、ベランダの土に差したもの。ずぼっと挿して、水をあげただけ。

もらってきた藍の茎

穂ができて花が咲いて、藍の茎2本から、335粒の種がとれました。思ったよりも沢山とれます。

採取後の藍の種

ポキっと折れた茎を育てる

早朝、収穫時に、根っこ付近でポキっと折れて、株の一部分がごそっと取れてしまった。

下から取れた藍の株

畑の空いている場所に植えてみました。水をあげました。

取れた藍の株の植え付け

その日の夕方。葉っぱがしおれていました。水をあげました。

植え付けた株夕方

5日後。葉っぱが枯れていました。茎は生きていそう。

植え付けた株5日後

8日後。元の葉は枯れて、脇から新しい葉っぱが生えました。

植え付けた株8日後

28日後。だいぶ葉っぱが増えました。育ちがよくないのは、肥料不足かも。

一緒に挿した茎で、枯れたものもありました。水切れは注意です。

バケツに保管した藍の生葉

切り口を水に挿して涼しい場所で保管すると、3日くらいで切り口に根っこが生えてきます。うまくいけば、葉っぱも生きたまま保管できます。

水につけて保管

暑い時期なので、涼しい場所を確保するのが大変。保管目的なら、新聞紙とビニール袋で包んで冷蔵庫(野菜庫)に入れたほうが安心です。数日~1週間くらいは使えます。

残った藍の茎で活用したいこと

地植えすると結構頑丈に育つので、どう茎を廃棄するかがむずかしいです。

  • できれば茎を藍畑用の堆肥にしたい。やり方がよくわかりません。
  • 藍の茎は鉄媒染でグレーに染めるのに使われますが、丸葉だからか茎に赤みが出るので、ピンクや紫色に染めたい。未経験。乾燥葉と一緒に紫色に染めたことはあります→ 藍の種取りの後、残った葉と茎で染める

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