藍の種と栽培(生葉染め染料用)

葉っぱが10センチ以上になった藍

藍の生葉染めがやってみたくて、2019年はベランダでタデ藍を栽培しました。藍の種からです。2020年は自家採種の種で挑戦。

初挑戦でしたが、北向きのベランダでもなんとか育ち、無事に初めて生葉染めをすることができました。花が咲くまで、3回染められました。

自分だけで染める程度なら、集合住宅のベランダのプランターで育つ量でもなんとかなる、ということがわかりました。

藍の種の入手方法や育て方で迷ったことなどについて書きます。興味がある方は、春からぜひ挑戦してみてください。

※育て方の説明はこちら→ 藍の種まきと育て方(簡単な説明)

※2021年からは地植えでチャレンジしています。地植えの話はこちら→ 藍の栽培地植えに挑戦(生葉染め用)

栽培時期:2019年3月16日~2019年12月31日、2020年4月7日~2021年1月22日

藍の種を手に入れる

藍の種の入手時期

種は夏には手に入りません。去年の種だと発芽率が下がるからです。

種の配布には時期があります。種が取れる秋頃以降~種をまく春先(3月頃)で、春先が主かと思います。古い種よりは新しい種の発芽率がよく、今年採取した種を来年撒く、というサイクルで毎年種を更新するのが普通のようです。

つぎいろ無料配布箱

岡山の方に、秋に採取した藍の種を春(3~4月頃)に無料配布しています。2024年春の配布は4月27日にて完了しました。また来春、どこかで配布できればと思います。

藍の種無料配布2023採取2024春蒔き用in岡山

※2024年春は、藍の種の郵送販売もしました(完売しました)→ 藍の種販売(2023採取、2024春蒔き)完売

メルカリで買う

時期になるとメルカリで売っているので、ポチッとするだけ。今はこれが一番手軽だと思います。

無料配布でもらう

当初、郵送の無料配布で手に入れました。時期的に募集中であれば手軽で安価です。

2019年3月、愛読している「草木染め大全」の著書、箕輪直子さんのブログを見て、藍のタネプレゼントに応募しました。切手を貼って住所、氏名を書いた返信用封筒を郵送すれば、藍の種と説明書を無料でもらえます。説明書には、藍の育て方や生葉染めのやり方が詳しく書いてありました。

たで藍のプランター1個分と育て方の説明書

これに限らず、「藍の種」で検索すれば、自治体や学校、染織工房などでも郵送配布しているところが出てきます。募集要項にしたがって応募すれば種が手に入ります。

染織関連のお店や教室、生地卸などの実店舗でも、春先に無料で種が配布される場所もあるようです。

人からもらう

その後、人から種をもらうチャンスも訪れました。

3月に参加した草木染めセミナーで会った方に「藍を育ててみたい」と雑談したら、次の4月のセミナーで会った時、余った種を持ってきてくれました。会えるともわからなかったのに、ありがたいです。

藍のタネ

たくさんもらったので、気兼ねなく、ばらばら撒くことができました。(撒き過ぎてしまって、たくさん間引きました)

茎をもらって育てる

藍の生葉染めをする時は、茎ごと刈り取りするのですが、使うのは葉っぱだけ。残った茎を地面に植えておくと、花が咲いて種が取れます。

講習会で残った藍の茎を2本もらってきて、ベランダの土にさしたところ。丸坊主です。

もらってきた藍の茎

その藍のクキ2本から、335粒の種がとれました。思ったよりも沢山とれます。

採取後の藍の種

藍の種まきと栽培

種まきの時期

2019年は3月中旬と5月初旬に、時期をずらして苗ポットやベランダのプランターに種を撒きました。2020年は4月上旬。

種まきは4月でも5月でも間にあいますが、収穫を考えると、きちんと準備して3月にたくさん種まきすればよかったです。と2019年に反省したはずなのですが、のんびりしていたら2020年は4月になってしまいました。

地域によって種まき時期は多少違うかと思います。東京ベランダでの目安は3月頃から。地方での目安は桜が咲く頃から。霜にやられる場所では早すぎるとダメになることがあります。(野菜と同じ)

発芽までの日数記録

暖かくなってから蒔いたほうが発芽は早かったです。2021年までは東京都23区、北向きのベランダです。2022年は岡山の南側ベランダです。2023年は岡山の畑です。

種まき日月齢発芽した日発芽までの日数場所
2019年3月16日9.52019年4月1日16日目東京23区内
2019年5月6日1.22019年5月14日8日目東京23区内
2020年4月7日13.7(満月前日)2020年4月21日14日目東京23区内
種まきなし(ポイ捨て種から発芽)2021年3月4日頃東京23区内
2022年3月12日9.42022年3月25日13日目岡山南
2022年3月18日15.4(満月)2022年3月31日13日目岡山南
2022年3月24日21.42022年4月6日13日目岡山南
2022年3月30日27.42022年4月9日10日目岡山南
2022年4月7日5.92022年4月16日9日目岡山南
2023年3月19日26.82023年3月29日10日目岡山南(畑)
2023年3月19日26.82023年4月4日頃17日目岡山南セルトレイ
2023年3月25日3.42023年4月13日19日目岡山南(畑)
2023年3月31日9.42023年4月14日14日目岡山南(畑)
2023年4月13日22.42023年4月21日8日目岡山南セルトレイ

2022年追記:葉っぱにも水が必要

このページの成長記録ですが、水やりの時、葉っぱに水をかけることを意識してなかったものです。

ジョウロを持ってなくて、水差しやペットボトルでドボドボ水をあげていて、葉や茎に水がかかると倒れるから、下側の土を中心に水をあげてました。ベランダの床を水浸しにしたくない、という気持ちもありました。

葉っぱの上から水まきが必要、と最近気が付きました。

葉がしおれているのはそれが原因の可能性が高いです。そして梅雨に入ると雨が入って元気を取り戻したのかと思います。ジョウロ重要です。

2022年に作った簡易ジョウロ。ペットボトルのフタに小さい穴をあけました。

簡易ジョウロ

ベランダに置くなら、できるだけ雨がかかる場所に置くといいと思います。

3月種まき分の成長記録

藍の栽培のポイントは水を欠かさないことなので、毎日、水やりをがんばりました。よく言う「土の表面が乾いたら水を撒く」方式ではなく、乾いてなくても、気にせずに日々、水やりをしました。

※追記:こう書いたからだと思うのですが、水をあげすぎてしまう人がいました。水のあげすぎ注意。

2019年3月16日、とりあえず撒いてみようと思い、手元にある腐葉土を苗ポットに入れて、種を撒きました。3粒くらい入れて、軽く土をかけて水をやりました。場所は屋外(ベランダ)です。

藍のタネ撒き

発芽したのは4月1日(16日目)でした。小さな芽。小さいので写真がわかりにくいかも。

藍の発芽

4月6日(21日目)、しっかり見える大きさの芽になりました。

藍の芽

他の植物を育てている横に蒔いた種も、発芽していました。

藍が発芽したプランター

4月16日(31日目)、双葉の次の葉っぱが出てきました。屋外だからか、日当たりが悪いからか、生育が遅い気がします。

藍の本葉

3月に撒いた藍の移植

5月6日(51日目)、苗ポットから小さめの植木鉢に植え替えしました。ひょろ長くて頼りない株です。

タデ藍の移植

ワイルドストロベリーを2株植えている横長のプランターの隙間にも、藍の苗を移植。本当はワイルドストロベリーを藍に置き換える予定でしたが、実がもったいなくなり断念しました。

プランターの隙間に移植

プランターにばら撒きしたものも、あまり大きくなっていません。

藍の生育状況5月

小さいプランターで藍の葉が枯れやすい

3月に蒔いた分の生育は悪かったです。

敗因は、たぶんプランターの大きさです。藍は保水が重要で、根も一杯に育つので、小さなプランターを使うと水切れしやすいし、他の植物の横で育てるのも、よくなかったと思いました。

5月22日(67日目)。少し葉っぱが大きくなってきましたが、まだまだです。

3月に撒いた藍の5月22日の生育状況

5月22日(67日目)。パセリを育てているプランターの隙間に移植していた藍に、しおれている葉っぱを発見。葉っぱのフチが、まさしく藍色。

ベランダとはいえ、今まで野菜を育てていた土を使いまわしていて、虫もつきやすい環境です。虫のせいなのか、水不足なのか。理由はわかりませんでしたが、特に何もせず放置しました。

しおれた葉っぱ

5月25日(70日目)、けっこう育ってきて、葉っぱも大きくなってきました。この頃は順調な感じでした。

3月に蒔いた藍の生長5月25日
藍のプランター

7月5日(111日目)、だいぶ成長してきました。枯れてしまうかも、と思っていた葉っぱの上に、緑の葉っぱが育っていました。6月中にしおれかけた痕跡が見られます。

藍のプランター

7月5日(111日目)、逆に、葉っぱの先が藍色に枯れて、しおれてきたものもありました。普通の植物なら茶色くなる部分が、藍の場合は藍色。不思議です。

藍の枯れている葉っぱ

7月下旬、梅雨が明ける頃に一気に育ちがよくなり、枯れていた葉っぱの上から緑色の葉っぱも出るようになりました。

8月3日(140日目)、生葉染めをすることにしました。全体的には枯れている部分が多く、使えそうな葉っぱの大きさも小さめでしたが、先のほうだけを茎ごと刈り取りました。

藍染1回目時点の3月蒔きの藍

結局、1回目の生葉染めは、ほとんど5月蒔き分がメイン。3月まき分は少ししか使えませんでした。

5月種まき分の成長記録

5月6日に大々的に追加の種まきをしました。月齢1.2。土の準備が遅くなり、ゴールデンウィークとなってしまいました。野菜用の大きいプランター2個と、深い丸型のプランター3個分に土を入れて、種を蒔きました。結構な量の土です。

野菜用の大きいプランターです。横幅70cm×奥行き30cm×高さ30cm位。こちら2個にばら撒きしました。

5月に藍の種まきをしたプランター

丸型の植木鉢です。直径が25~34cm、深さ20cm程度の植木鉢3個分に種まきしました。

藍のタネをまいた丸い植木鉢

発芽温度的には、5月でも大丈夫でした。問題は、染める葉っぱの収穫シーズンが花が咲く9月までなので、その収穫時期が短くなってしまうことだけです。

土は、赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜたもの。鉢底に入れる石代わりに、クン炭も少し入れました。あと、油かすをプランターの下のほうに何粒か入れました。

5月に種まきした藍の成長

5月14日(8日目)に芽が出ました。暖かくなったからか、発芽が早いです。

5月に撒いた藍の発芽

5月22日(16日目)、たくさん二葉がはえています。調子にのってたくさんバラまきしたため、多すぎるぐらい芽が出ています。

5月にまいた藍の芽

藍の間引き(株間を保つことが重要)

間引きしないと株間がせまくなり、1つ1つの藍が大きく育ちません。藍は葉っぱが染料になるので、葉っぱが大きく育たないと染物に使えません。なので、間引き(株と株の間を離すこと)が重要、という話をきいて、早速間引きしました。

5月25日(19日目)、芽が多すぎるので間引きをしました。

5月に蒔いた藍の間引き

その後、6月中、様子を見ながら何度か間引きをしました。5月蒔きの分は、間引きしすぎかも、と思うぐらい間引きしました。

梅雨明け頃に育つ

7月5日(60日目)、だんだん葉っぱが大きくなってきました。

間引き後の藍の生長
間引き後の藍の生長

7月下旬、梅雨明け頃にぐんと育つようになってきました。

※あとから写真を見返すと、かなり葉っぱが縮れている気がします。化学肥料が多すぎると葉にシワが寄るらしいので、そのせい?

藍の刈り取り

藍の生葉の収穫1回目

8月3日(89日目)、大きなプランターで育てている藍の葉っぱの大きさが10センチ以上になったので、刈り取って、はじめての生葉染めをしました。※生葉染めした話はこちら→ 藍染。ニット生地を生葉染め

葉っぱが10センチ以上になった藍

刈り取ることで、横に伸び、次々と葉っぱができるようになるらしいので、惜しまず刈ります。

※追記:時期になっても刈り取らずにいると、お花が咲いて終わってしまいます。刈り取ると、次の2番刈り用の葉が生えてきます。

丸いプランター2個分は、まだ葉っぱが小さめだったので保留にしました。もう少し大きくなったら、2回目の生葉染めをします。

藍の生葉の収穫の後

1回目の刈り取り後、8月9日(刈り取りから6日後)刈り取った部分にわき目が生えているのを確認。

藍のわき目

8月13日、葉っぱが黄色くしおれかけているものを発見。時期が終わってきた感じがしました。

黄色くなった藍の葉

藍の生葉の収穫2回目

8月24日(110日目)2回目の収穫。弱りかけた感じがしました。

8月3日に収穫したプランターから、株の下側だった葉っぱが育った部分を収穫しました。上をカットすることで育ち始めた部分です。

藍の2番刈り

あわせて、育ちが悪かったプランターの1回目も一緒に収穫しました。

育ちが悪かった藍

藍の生葉の最後の収穫

9月3日。9月に入ってもう最後の収穫をすべきと思い、種取用の株を残して、残りは根こそぎ収穫しました。染まり具合はいまいちでした。

藍の2番狩り
藍の葉を根こそぎ収穫

のんびりしていたら、藍が弱ってしまいました。来年は、早春3月にたくさん種まきして、梅雨明けの7月に1回目の染め、まだ元気な8月上旬に2回目の染めをする計画にしたいです。

小さい葉っぱで収穫

2020年も前年同様、6月に葉っぱが枯れてきました。連作で、土づくりも適当で、追肥もしなかったから肥料不足でしょうか?プランターが小さいから根詰まりでしょうか?

切り戻しもかねて、6月27日に第1回の収穫をしました。5cmくらいしかない小さい葉ばかりでした。

枯れかけた藍のプランター

次の葉が生えてきそうな少し上にハサミを入れました。枯れている葉を残しても使えないと判断して、結構下側を切りました。

藍の茎をハサミで切る

1番刈り収穫後、いまさら間引きと液肥を追加。7月下旬から徐々に元気に育ってきました。

2020年7月下旬の藍

藍の虫被害、病気

都会のマンションのベランダで育てているからか、大きな虫被害はありませんでした。薬品などでの駆除はしていません。過去に野菜や朝顔を育てていた時は、アブラムシや葉ダニが出た場所ですが、大丈夫でした。

虫食いの葉

2019年8月9日、虫に食われた後の葉っぱを発見。一部だけで周囲には広がりませんでした。

藍の虫食い

葉の裏に点々があるものがありました。葉ダニかなと思います。放置しましたが、大勢に影響はありませんでした。

藍の葉の裏

育成自体がよくなかったので、虫被害よりも、葉っぱが藍色にしおれかることが気になりました。

2年目、2020年5月31日。藍の葉が5~6枚に育った頃、一部の葉っぱが赤くなっているのを発見。

赤くなった藍の葉

葉の裏を見ると、病気っぽくなっていました。同じ葉ダニかと思いますが、連作障害だったらどうしよう。

土の中の幼虫で全滅

6月中旬に藍が全滅したプランターが1つありました。掘り起こすと、100円玉大の白い幼虫を数匹発見。コガネムシの幼虫だと思います。コガネムシの幼虫は3年土の中にいるそう。土を使い回す前にきちんと取り除くべきでした。

藍が全滅したプランター

以前野菜を育てた際にも、同様に根が食われて全然ダメだったことがあります。

藍の花と穂

3月蒔きの分から、藍の種取りをすることにしました。

10月になって藍に穂ができ始めました。10月10日撮影。

藍の穂先

10月下旬、赤い花が咲きはじめました。10月29日撮影。

藍の花

2020年4月蒔きの種。順調に花が咲いて、11月2日に、穂先にこげ茶色の種を発見。

藍の穂先の種

でも穂の全体では、まだピンクの花で、種がきちんと出来ていない様子。これはまだ刈り取りできない状態。

藍の花全体

穂を刈り取る時期

「花が終わって、種ができたら刈り取って穂を干す」のですが、思ったように枯れないので、いつ刈り取るか判断がむずかしいです。

同じ地域でも、タデ藍の品種や育てている環境、最後にいつ葉を収穫したかで違うようです。

「花の中をほぐして、種ができているか見てみる」というのが一番わかりやすいと思いました。

2020年11月13日。写真上の花がピンクのものは、花の中の種は、緑色で未熟。下もまだピンクっぽいけれど、結構黒茶の種ができてました。

藍の種の出来具合いチェック

自宅のベランダの場合、鳥が来て食べることはほぼないし、雨風で吹き飛ぶこともないので、急がず年内に切り取ることにしました。

2020年11月29日。早めに枯れた穂から、少しずつ切り取ることにしました。12月上旬までに半分を刈り取り。

9月にも葉を採取した株は花が遅く、12月でも穂は鮮やかなピンクです。12月10日撮影。(種取用の株は早めに収穫を終えないとダメかも)

9月収穫した株の12月の藍の穂

7月下旬に生葉染めで残った茎を地植えして放置した株の場合、11月22日には穂は枯れて、種がむき出しでこぼれそう。11月末にすべて刈り取り。

藍の穂

藍の種取り

2019年は、花が咲いたのち、なかなか枯れず、茶色くなりませんでした。12月31日に穂を刈り取りました。

葉っぱはしおれていて、茎は赤。少し穂にピンク色が残っていましたが、刈り取りました。

藍の穂

種がきちんとできているかは不明なまま、袋に入れて室内保管。

何もせず3か月放置。翌年の春、2020年4月7日、袋から取り出してみました。

乾燥後の藍の種

1つの穂はこんな感じ。まだピンクな雰囲気が残っていました。

1つの藍の穂

手でポロポロこすり取りました。手でもむと、茶色い固い種が中に入っていました。1つの穂で、50粒もありました。

藍の種取後

種取用の株全体分。左側は、カラがついたままの種。右側が、カラをこすり取った後の種。カラを取るのは結構めんどくさいです。そのまま蒔いていいと思います。

藍の種全部

これとは別に、夏にセミナーでもらった藍の茎を土に差したら、きちんと育って花も咲き、種がたくさんとれました。その話はこちらに書いています→ 藍の赤紫染めを習う

2020年はたくさん採種したので、麻ひもをで吊るして乾燥。縦一列にして下に段ボールを敷きました。種は弾けませんでした。

藍の種の乾燥

自家採種の種も、種まきをしてその後に発芽確認。自家採種成功しました。

残った藍の茎

種をとった後、葉と茎が残ります。夏をすぎると藍染にはパワーが足りないはず。捨てる前に染めてみよう、と草木染めをしたら、意外な色に染まりました。詳細はこちら→ 藍の種取りの後、残った葉と茎で染める

2年目以降は連作障害かも?

2年目の土づくりは、前回のプランターの土をスコップで耕して、根っこなどは取り除き、肥料代わりに腐葉土を少し混ぜただけ。これはとてもよくないことに、後から気が付きました。

腐葉土を混ぜる

2年めも枯れかけたし、3年目は苗が全然成長しませんでした。肥料不足かと思ったのですが、それよりも、土の使い回しの連作障害じゃないか、という気がしてきました。

古い土入りと、新しい土だけ

写真左が「古い土+買った培養土」で、右が「買った培養土だけ」。古い土が入っている方が、ぜんぜん育たないです。

古い土入りと新しい土

土作りが重要だと思いました。私は土を捨てることができないのに、土を再生する技術がないのが問題です。古い土をワイルドストロベリーに使ったところ普通に育ったので、同じ植物を育てる弊害かと思いました。どうでしょうか?

3年目はポイ捨て種から発芽

種取り後の茎と一緒にダメそうな種も植木鉢の上にポイ捨てしてたら、3月に入って勝手に発芽しました。(2021年3月4日撮影)

藍の自然発芽

種自身が頃合いを見て発芽するなら、種まきの日を気にしなくて済むし、自然でいいかなと思いました。が、普通に種まきしたほうがいいです。

※追記2023:こぼれ種にして発芽させたほうがよく育つような感じもあり、どちらがよいか悩むところです。

蓼藍の丸葉と長葉

2年目は、セミナーでもらった茎を土に差して育て採種したほうをメインにまきました。スペードみたいな丸みのある葉っぱの丸葉と、とがった葉っぱの長葉が育ちつつあります。(2020年5月18日)

育てるまで気がつかなかったのですが、種取用の茎が2種類混在でした。葉脈が少ない丸葉のほうが色素が出やすいらしいです。比較できるほど量を育ててないので検証はできません。

蓼藍の丸葉と尖った葉

藍の下側の葉と、上側の葉を並べてみました。左から、うちのベランダの長葉、真ん中が地植えでもらったたぶん長葉?、右がうちのベランダの丸葉です。丸葉でも上側の葉っぱは細長いのかなと思うのですが、あってますでしょうか?

藍の葉種類別

丸葉のほうが時期が終わるのが早い気がします。

生葉染め用の藍の栽培で思ったこと

  • わたしでも育てられたので、藍を栽培するのはむずかしくない(と初年度は思ったけど、うまく育てるのは難しい気がしてきた)
  • プランターが小さすぎるのはよくない。深いプランターを使うとよい
  • 株間を保って大きく育てるため、間引きが重要。(藍はスプラウトとして食べる人もいる。間引きしよう!)
  • 肥料や追肥も大切(特に連作)
  • もしかしたら、液肥の濃度が濃すぎた時があったのかも。肥料やけ注意。
  • 新しい培養土を買って使えばいいのに、古い土が捨てられず、なのに土の再生もうまくできてないから失敗する(野菜作りと同じ)
  • 種を蒔きすぎて、いっぱい間引きした。発芽率がよいので、そこまで蒔く必要はなかった。
  • 5月の種まきでも間に合うし、その方が発芽や生育が早い。でも、染められる回数が減るので、早いに越したことはない。3月に大きなプランターを準備して、たくさん種まきすればよかった。
  • なかなか穂が枯れない(茶色くならない)ので、種取のタイミングが判断つかない→指で押して黒い種が出てくればできている
  • ピンクっぽい穂からも、種が取れた。育った。
  • ダメそうな種からもけっこう発芽した。発芽してしまえば育つ。
  • 水やりはジョウロで葉っぱにもかける。知らなかった。できる限り雨が当たる場所に置く。

※不明点がありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、なんなりと聞いてください。お気づきの点があれば、アドバイスもぜひお願いします。