2023年7月14日(金)藍の生葉染めワークショップ開催報告(岡山)
7月の草木染めワークショップは藍の生葉染め。2回目を開催しました。場所は岡山駅からほど近い貸し施設です。
今回の参加者は、初参加3名。インスタグラムから知った方と、ご家族におすすめされた方が来てくださいました。ご家族の方、おすすめありがとうございます。
シルクストールとリネンストール、刺し子用の晒し。どんどん変わる布の色に驚きながら、楽しい会になりました。
目次
使った藍の葉
畑の藍(タデアイ)を当日の朝に刈り取り、会場に持参しました。写真は刈り取り前。小さい2列が5日前に刈り取った場所で、その右側の1列を刈り取りました。
1株でこのくらい。朝露というか、前日の雨がついていました。5日前の刈り取りより、大きく頑丈になった感じ。
タデ藍にも種類がいくつかありますが、これは葉っぱが丸葉なものです。多少混じっていて、正式品種名は不明です。
ワークショップの雰囲気
お教室ではなくて、大人が1人でも気軽に草木染めが体験できる場所としてワークショップをしています。
染めるものを決めたら、染め方を選びました。生地にあわせて3種類の染め方(ミキサー、塩もみ、なすりつけ)を用意しましたが、今回は、シルクはミキサーで、麻と木綿は塩もみで染めることになりました。
葉っぱだけを使うので、茎から葉っぱを取っているところ。
葉っぱを取った後の茎からも藍が育ちます。茎から育てる方法はこちら→ 使い終わった藍の茎を育てる(挿し木)
まずはシルクストールを染めるために、ミキサーを使った青汁作り。
シルクストールを染め始めたところ。液の色は明るい緑色です。
次に、塩もみ。陶芸経験者とのことで(私も昔、やってました)粘土の菊練りのようにしてはどうか?と力技を使って塩もみしました。
布を投入して、さらにもみこみました。
そうこうしているうちに、シルクストールは青色になってきました。
シルクストールを染め終わって、発色させているところ。
晒しと、こちらで準備したリネンストール。
最後に水洗いしてタオルドライして、できあがり。素敵な水色に染まりました。
少しだけですが、葉っぱ1枚だけ、たたき染めのやり方の説明もしました。たたき染めなら葉っぱ1枚から楽しめますので、お家でもお試しください→ 布に葉っぱの形を染める、たたき染め
藍の生葉染めについて
藍の生葉染めは、葉っぱと水だけで、シルクが鮮やかな水色に染まります。火力も必要ないので、夏場にぴったりな染め物。
よくある普通の藍染めとは全然違うもの、普通の草木染めとも違うものです。
ここ2年、藍の生葉染めワークショップはシルク限定にしていたのですが、今年は木綿や麻も染めたいと思って、塩もみする方法と、なすりつける方法を取り入れました。
※塩もみのやり方→ 藍の葉、塩もみで木綿を染める
※なすりつけるやり方→ 藍の生葉で木綿を染める(薬品なし)
薬品を使えば木綿ももっと染まるようになります。できたら楽しいとは思うのですが、薬品に注意が必要なので、今のところワークショップには取り入れていません。
次回のワークショップ
8月は、藍の赤紫染め(シルク限定、羊毛可)をしようかと考え中です。日程未定。決まり次第、このブログで参加者を募集します。去年はこんな感じでした→ 2022年9月特別企画「藍の赤紫染め」ワークショップ開催報告
そろそろ夏休み。旅行シーズン。岡山旅行で草木染めを体験したい!という方がいましたら、ご相談ください→ 岡山旅行で染物体験、草木染め
アボカド染めをしたいという要望もいただいているので、なんとかしたいと思っているのですが、まだ準備が進んでいません。
乾燥後の色あい
乾燥後のお写真を送っていただきました。
カゴの中が染めた晒し。
シルクストール(こちらで用意したもの)
リネンストール(こちらで用意したもの)
ご協力ありがとうございます。
草木染めにはいろいろな色が含まれていて、見えている色を写真に撮るのは、むずかしいです。見る人のモニターによっても見える色が違います。
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。