草木染めで染める布の案

草木染めで染める布小物

草木染めをする時に「何を染めようかな?」と思っている方に向けて、染めるものの案と注意点について書きます。

「草木染めといえばシルクのスカーフ」という構図が、私自身スカーフをしない人間なので、つまらないと感じています。

別にスカーフじゃなくても、いろんなものを染めることができます。そのほうが草木染めが楽しいです。ハンドメイドをする人であれば、その手芸材料を染めるという手もあります。

草木染めで染める布小物の案

薄い一枚布

薄くて平面的なので、色ムラになりにくいです。模様入れやグラデーションもしやすく失敗が少ないので、初めて草木染めをするのに向いています。

  • スカーフ
  • ストール
  • ハンカチ、バンダナ
  • お弁当風呂敷、布ナプキン
  • 風呂敷
  • 手ぬぐい(白い手ぬぐいはあまり売っていません。晒し生地を一反買って切ります。木綿のさらしの生地、1反10m前後が1000~2000円くらいで売っています。それを90~100センチくらいでカットすると手ぬぐいになります。端は切りっぱなしがイキです)

バッグ類、袋物、ケース類

立体的なので、袋部分を広げながら染めます。洗う頻度が少なく、日光に当たらないものが草木染めに向いています。

  • きんちゃく袋(市販品のヒモはアクリル紐が多く、染まりません)
  • ポーチ
  • エコバッグ
  • トートバッグ
  • 帆布バッグ
  • ペンシルケース、布ふでばこ
  • コインケース
  • 箱ティッシュケース
  • ポケットティッシュケース

室内ファブリック、キッチン布小物

平面的なものは染めやすいです。大きいものは、染める際に大きい容器(洗濯カゴや衣装ケースで代用可能)が必要になります。

  • テーブルセンター
  • ランチョンマット
  • コースター
  • テーブルクロス、布カバー
  • クッションカバー
  • のれん
  • カフェカーテン
  • 鍋つかみ
  • 鍋敷き

服・身に着けるもの

草木染めは日光や水洗いに弱いので、普段着を染めるのには向いていません。特に夏服は向きません。とはいえ、私は服を染めたいので染めています。

  • ブラウス、シャツ
  • Tシャツ(染色用のものも染料店で手に入ります)
  • スカート
  • エプロン
  • 靴下
  • コットンの手袋、軍手
  • ウールのマフラー、セーター、毛糸の手袋(ウールは特別な染め方が必要)

手芸の材料や副資材

手作りをしていると、色も自分で染めてみたくなります。草木染めの場合、経年変化で退色や色変わりするので、それを考慮した上で使います。(色変わりが嫌な場合は、化学染料で染めたほうがいいです)

  • ソーイング用の生地
  • 木のボタン、くるみボタン用の布、糸巻きボタン用の糸
  • 刺し子や刺繍用の刺し子糸、刺繍糸、晒し、麻生地
  • レース編み用のレース糸
  • 編物用の毛糸、フェルト細工の羊毛
  • つまみ細工用ちりめん
  • 革細工用の皮革
  • 織物用の絹糸、木綿糸
  • 一閑張り用の布
  • カルトナージュや茶箱に貼る布
  • 和紙

草木染め用の布の入手先

専門店で染色用のものを買う

染料店や白生地のお店で、草木染め用の生地や布小物、雑貨が売っています。スカーフや風呂敷など平面的なものだけでなく、Tシャツや巾着、薄手のトートバッグ、ポケットティッシュケースなども売っています。

精練済なので、糊を落とすために洗う処理が不要です。縫製糸もシルクならシルクでできているので、同じ色に染まります。失敗なく染めたい時は、染色用のシルクの製品を選ぶのが確実です。

染料店といえば、京都の「田中直染料店」が有名です。東京の場合は、浅草に「藍熊染料」、高田馬場に「誠和」があります。いずれもネット通販もあります。

染料店に限らず、白生地屋さんで染め物用の生地を販売しているお店もあります。「染色用 生地」などで検索すれば、ネット通販で買えるお店もたくさん出てきます。

ユニクロや100円ショップで市販品を買う

ユニクロ、無印良品、100円ショップ、300円ショップ、yuica(ユイカ)のような雑貨屋さんで布小物を買うという手もあります。

保証はできませんが、防水加工など特殊なことがされてなければ、市販品でも染まります。糊がついている場合は染まりにくいため、洗濯してから染めます。

ユニクロのシャツは染まりやすいとよく聞きます。木綿に多少ポリエステルが入っていても、けっこう染まります。

無印良品は天然繊維の白無地が多いので、選びやすいかもしれません。

市販品の縫製糸はポリエステルであることが多く、染まりません。白ではなく、既に色がついているものは、染まらないこともあります。

家にあるものを染める

家にあるものを染めてリメイクすることもおすすめです。

シミや汚れを隠そう染めた場合、シミがよけいに目立つようになったことがあります。

※使い古したお弁当風呂敷を染めたことがあります→ 山桜の落ち葉染め・お弁当ふろしきと綿コースター

草木染めできる素材

草木染めには天然繊維を選びます。化学繊維は染まりません。

天然繊維には、動物繊維と植物繊維があります。素材によって同じ染料でも染まる色も変わります。

動物繊維はタンパク質でできていて染まりやすく、植物繊維はセルロースでできていて、下処理しないと染まりにくい場合が多いです。

おすすめの素材

値段が高いですが、染めやすいのはシルク。濃染処理も必要ないので、一番簡単です。

濃染処理する手間はありますが、木綿や麻を選べば、染めるものの幅がぐっと広がります。

ウール、フェルトはとても染まりやすいのですが、徐々に加熱しながら染めるなど特別な染め方が必要です。

動物繊維

ウール、シルクなど。

染まりやすく色落ちしにくいです。アルカリや熱に弱いので染める際に注意します。

ウールは、染料をぐんぐん吸収してよく染まりますが、加熱しながら染めるなどウール独特の染め方が必要になります。

植物繊維

木綿、麻、レーヨン(原料は木材パルプ)、テンセル(原料はユーカリ樹木パルプ)、バンブー、紙、木、葛布、芭蕉布など。

動物繊維に比べ染まりにくく色落ちしやすいです。濃染処理をして、動物繊維に近い状態にするとよく染まります。染料によっては濃染処理をしなくても染まります。

濃染しない場合、生成と晒しでは、生成のほうが染まりやすいです。サラシ(漂白されているもの)は少量含まれているタンパク質が落とされてしまい、染まりにくくなるそうです。

アルカリや熱に強いです。

※濃染処理についてはこちら→ 濃染剤カラーアップZBとディスポンについて 豆汁下地のやり方、色ムラと色あい

化学繊維

ポリエステル、アクリルなど化学繊維は染まりません。

ナイロンは化学繊維ですが、けっこう染まるらしいです。わたしは染めたことはないため詳しくは知りません。

草木染めで染めるものを選ぶポイント

  • 薄い色を染める時は、地の色が白い布と黄色っぽい生成の布では、染まる色が変わります。桜色を染めたい時は、真っ白な生地がおすすめです。
  • 市販品の縫製糸はポリエステルのため、糸部分は染まりません。
  • 草木染めでは、金属が発色に影響します。でも、ファスナーやボタンなどの金属が影響したことは今までなかったので、さほど気にしなくてもいいかもしれません。
  • シミを隠すために染色したい場合、シミの中身によっては、さらにシミが目立つ場合もあります。
  • 目の詰まった生地は染まりにくい場合があります。
  • 染色用ではない市販の生地を染めた時、無地だった生地にシマ模様が現れたことがあります。
  • 新品の市販品など、ノリがついている場合は染まりにくいため、洗濯してから染めたほうがよいです。

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。