浅草の藍染屋さんで蘇芳染め体験
東京・浅草の藍染の手ぬぐい屋さんで、ストールの草木染め体験をしてきたので、その感想を書きます。
場所は、浅草観光の中心地、仲見世からもほど近い「染工房1907」というお店です。今回の蘇芳染めストールは特別企画で予約制でしたが、お店のメインは藍染体験。ふらっと立ち寄って飛び込みでも藍染が体験できるという、観光地浅草らしいお店です。体験価格は税抜4000円でした。
藍染のTシャツや手ぬぐいなどの土産物が並ぶ店内での体験だったので、途中に外国人観光客が買い物に来たり、観光地・浅草らしさを感じました。浅草観光のついでに染物体験して、染めた手ぬぐいをお土産にするのもよさそうです。
今回のワークショップで染めたのは、スオウ染めのストール。日常使いによさそうな、さわり心地のよいコットン生地です。思ったよりも濃い色になりましたが、この色も布の材質も気に入ったので、春になったら使いたいです。
染めた日:2019年2月10日
目次
染物の材料
染料
染料は、スオウの芯材です。はかりで計量します。スオウが細かい粉っぽい感じなので、洗濯ゴミネットをひいてあり、それで包みます。洗濯ゴミネット、活用できそうです。
アナンダで毛糸を染めたときのスオウよりも、赤味が少なくて細かい感じでした。
アナンダで毛糸を染めた話はこちら→ 吉祥寺アナンダで毛糸を染める体験
染めたストール
染める素材は、綿100%薄口ガーゼのストール。ふんわりした気持ちよい感じの生地でした。私がコットン好きというのもありますが、いい感じです。
ストールの色は6色あって、好きな1色を選びます。材料は同じスオウですが、媒染剤の金属と濃染処理の有無で、色が変わってきます。写真は左から、鉄、銅、アルミが2つずつ並んでいます。左の濃色が濃染処理あり、右が濃染処理無しです。どの色もストールの使い勝手がよさそうな色で、迷います。
左から4つ目の薄いピンク、銅媒染の濃染処理無しを選んだつもりでしたが、私のストールは思ったよりも濃く染まりました。濃染処理ありだったのかな?
銅媒染剤
ボトルに入った銅媒染液を計量します。青いです。10gのつもりが11gになってしまっているところ。
植物染めの作業
スオウの染料を洗濯ネットに包んで、熱湯に投入。赤色がぱっと出てきました。洗濯ネットが活躍している感じ。
染液がとれたら、ストールをささっと入れます。入れたばかりでも、色がどんどん入っていく感じ。
銅媒染液を準備しているところ。水に薄めます。水色になります。
染めたストールをかるく染液を絞って、媒染液に漬けたところ。あふれた液はお盆で受けています。色がすぐに紫に変わって、いい色です。
媒染液につけて、水洗いした直後のストールはこんな色でした。ちょっと派手なパープルです。
さらに染液で煮てから、再度媒染液へ。濃く染まっている感じです。
バケツで水洗いして洗濯機で脱水した後、お店の前で写真を撮ってみました。まだ乾いていない状態ですが、ストールの色は、ちょうどいい紫色になっています。
染めあがり
脱水の状態で持ち帰って、家に帰ってから、お風呂場に干して自然乾燥しました。
深みのあるグレープジュースみたいな紫色。ちょっと濃くなったけれど、とてもいい色です。色むらもありません。
首に巻いたイメージはこんな感じです。ちょっと肌寒い春先とか、晩秋とかによさそうです。
パーソナルカラーの色見本と比較してみました。左がサマー、右がスプリングの色になっていますが、サマーの色に近いです。
※パーソナルカラーについてはこちらに書いています→ パーソナルカラーのこと
お土産の手ぬぐい
体験のお土産に藍染の手ぬぐいをいただきました。こちらお店で染めている藍染の原料はピュアなインディゴだそう。郵便マークかと思ったら、ハケの形でした。何に使おうかな?
浅草染物体験の感想
- 薄口ガーゼストールの生地の雰囲気や、染まった色が気に入った。ガーゼを染めたい。
- 染める液の量が少なかったけれど、色むらなくキレイに染め上がった。草木染にも様々なやり方がある
- ひとり参加だったので、少しさびしかった
以前、英語練習のためにボランティアのフリーガイドをやったことがあります。(英会話は挫折しましたが・・・)その時、簡単に日本の伝統文化、工芸体験ができる場所がないか探してました。普通に観光案内するよりも体験ものは受けがいいからです。着物体験、かっぱ橋での食品サンプル作り、紙すき、茶道などいろいろありますが、この藍染体験も場所がいいし手軽でよさそうです。浅草観光の体験スポットとしてオススメかも、と思いました。
藍染の場合は青色ですが、草木染めは蘇芳のように赤系の色もあるし、カラフルです。今回の草木染め体験は特別体験で、期間限定の予約するタイプでしたが、女子旅や女子会などでふらっと立ち寄って染められたり、刺し子など手芸女子のための染め場所があったらステキかも、など妄想が膨らみました。