イヌタデとタデアイ。交雑に要注意
藍を育てているのは畑というか山際なので、雑草の中にイヌタデもあります。
藍の栽培は、できるたけ自然に、草生栽培にしたかったのですが、想定外だった問題もいくつか発生しています。イヌタデ問題もその一つです。
タデアイとイヌタデはタデ同士なので交雑する可能性があるそうです。交雑した種がこぼれて、翌春にこぼれ種から発芽したら大変。藍の青色が出ないので大問題です。
イヌタデとタデアイの違いについて書きます。
目次
イヌタデとタデアイ
左が勝手に生えてきたイヌタデ、右が育てているタデアイ(丸葉)です。
うちの藍は丸葉タイプのタデアイなので、葉っぱの形が丸っこく、違いがわかりやすいです。長葉タイプのタデアイのほうがイヌタデに似ていると思います。
イヌタデのほうが茎が細くて、ひょろっとした印象。葉っぱの色に暗さがあります。濃い色に見えるので葉っぱを見た雰囲気はイヌタデのほうが色素がありそうに見えますが、乾くと茶色です。
イヌタデと草刈り
6月中旬に見たイヌタデ。細長い葉っぱの草がイヌタデです。
イヌタデは水分のあるジメッとしたところに多くて、草の下に生えています。なので草刈りをして、他の草を刈り取った後にイヌタデの存在に気がつくことが多いです。
タデアイも水分が好きで、似たような環境が好きなのかも。
イヌタデを見たらすぐに根っこから引き抜いて、畑の外に出すようにしていました。念の為、枯らした後はゴミ袋へ。
根っこから引っこ抜いてみるとと、茎が何本もつながっていて、他の方向に伸びていることがわかります。
オオイヌタデなのか、イヌタデかはよくわかりませんが、どちらだったとしても要注意なので全部排除しています。
イヌタデの花
8月中旬、斜面の草刈りをあまりしてなくて、気が付かないうちに花が咲いたイヌタデを発見。ピンクの花が付いています。
取り除いたイヌタデ。花の雰囲気は赤花のタデアイと似ています。少し小ぶりの花穂でした。
まずいと思って探して除草したら、こんなにたくさん発見してしまいました。
畑の草刈りを徹底すればいいのかと思うのですが、それは無理なので、来年用の種取りは別の場所ですることにしました。
種取り対策
交雑してない種を取るために、2つ対策をとっています。
ひとつは、古家の逆側でなんとなくこぼれ種から育っている藍があるので、それから種を取る予定です。何もしてないので育ちが悪く、全然収穫をしていません。適当エリアなので、月桃やローズマリー、クサギが近くに生えています。
もうひとつは、生葉染めに使った後の、葉っぱを取り去った茎を挿し木にしてベランダで育てています。それから種取りまでたどり着く予定です。
※藍を茎から育てるのは簡単で、種を取ったこともあります。詳細こちら→ 使い終わった藍の茎を育てる(挿し木)
あと、畑に花が咲いた藍があったら、花穂部分をすぐ刈り取ることにしました。交雑したこぼれ種が落ちるのを防ぐためです。
イヌタデの花を見るまでは、タデアイの花穂の刈り取りに力を入れてなかったので、若干不安が残ります。なので、来年藍を育てる時は、きっちり種取りした種から苗を作ってそれを育てる(こぼれ種で生えてきたものは排除する)ことにしようと思います。
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