藍の栽培。地植えに挑戦2025

二番刈りの日の藍

藍の生葉染めをしたり、発酵建ての藍染をするために、タデアイを育てています。

2025年のタデ藍の地植え栽培の記録ページです。丸葉です。このページを随時更新していきます。

藍畑の場所

山際にある古家の庭で藍を育てています。

去年2024年は日当たりがいまいちだったものの、思ったよりよく育ちました。なのですが、別の問題が発生したので、今年は少し位置を変えて、できるだけ木を切って日当たりを改善して育てることにしました。

※2024年の栽培記録はこちら→ 藍の栽培。地植えに挑戦2024

たくさん育てると夏場に労力がかかるので、今年2025年はひかえめに、少しだけ育てることに決めました。

畑の土作り

夏に藍の葉っぱを収穫して残る茎。乾燥すると赤黒色です。これを畑に置きました。

藍の乾燥茎

秋10月に、茎を地表に広げて置いておきました。枯れ枝マルチ&ゆっくり栄養になりますように。

あと、小麦が緑肥になるといいなと思って、10月にスペルト小麦の種が手元にあったのでまきました。

スペルト小麦の種
スペルト小麦の種まき

3月の状態。なんか緑の草が生えているけれど、イネ科の雑草と小麦の見分けはつかず、育っているのかよくわかりません。

3月の藍畑

このまま耕さずに植え付けする予定です。

藍の種まき

毎年ポットでも苗作りをしていたのですが、今年は地面の苗床だけに種まきすることにしました。

3月21日大安、畑予定地の一部を草刈りして種まきしました。ノコギリ鎌を使っています。

藍の苗床整備

すじまき3列。2022年採取の種、2023年採取の種、2024年採取の種を1列ずつ。藍の種は古いと発芽率が落ちます。でも、全く発芽しないわけではないので、たくさんまきました。

これは2022年採取の種。穂ごと常温保管してありました。

2022年採取の藍の種

適当に手で穂をこすってまきました。

藍の種まき

鎮圧した後に、上にもみ殻を置きました。産直で買ったもみ殻が余っていたので。

藍の種まき

その上によけておいた茎を戻しました。なんとなく、発芽するのに茎があるといいかなと思って。

藍の種まき

少し乾き気味でしたが放置。その後、3月28日にけっこう雨が降りました。

4月初旬、種まきから12日後。2024年採取の種列に発芽発見。これは藍かな?小さすぎて判別できないけれど藍っぽい。

藍の発芽?

翌日、2024年の列だけですが発芽が増えました。種まきした時に2024年の種だけ濡れてしまって、その影響で早いのかも。

藍の発芽

4月中旬。下側、黄緑色の横列が2024種。上側の2022と2023の種はほとんど発芽せず。

藍の苗床

多すぎるので少し間引きしました。

藍の芽

同時期の4月中旬、去年の藍畑(今年の家庭菜園)にも藍が少し生えてました。イヌタデ問題があったのでこぼれ種を防いだつもりが、こぼれてたようです。

こぼれ種の藍

石段の下の、ほぼコンクリートの場所にも発見。

ほぼコンクリートの上の藍の芽

どちらも自分で種まきしたものより育っていて、自然の流れに沿うなら、もっと種まき時期を早めるべきなのか?気になります。

育ちが早いと一番刈りが梅雨時期になってそれはそれで困るので、悩ましいです。

4月下旬、黄緑色の本葉2枚になりました。育ちがゆっくりです。雨だよりで水やりは全くしていません。

タデアイの苗床本葉

念のため4月上旬に追加で種まきして、それも2024年の種だけたくさん発芽しました。4月下旬は双葉です。

タデアイ双葉

2023年2022年の種は、数個しか発芽しませんでした。

タデアイ古い種の発芽

藍の定植

5月上旬、土用明け。雨予報の前日に植え付けしました。

雑草が結構成長していました。短めに草刈りしました。手前の黄緑色が藍の苗床。

定植前の藍畑

耕さずに、穴掘って植える形式。草刈り後、三角ホーで定植位置に穴を開けました。

三角ホーで穴あけ

のこぎり鎌を使って、穴部分の草を取り除いて、土をほぐしました。

ノコギリ鎌で草刈り

苗床の苗は本葉3~4枚に成長。できるだけ大きいものをスコップで取りました。

定植した時の苗床の藍

何個かまとめて定植位置へ。大きいものでこのサイズなので、全体的に小さめです。数個まとめても1個でも育ってしまえば変わらない気がしますが、今年は苗が小さいので数個まとめて植えました。

苗を植えたら長靴でぎゅっと踏んで、西側に倒しました。

藍の根本を踏みつける

大きめの苗を踏みつけた後。このサイズです。

踏みつけた後の大きめの苗

定植位置の周囲の草をさらに短めに刈って、なんとなく草マルチもしました。

植え付け後の藍畑。苗は小さいし、最後に草マルチもしたので、どこに藍があるのか写真ではわかりません。手前の黄緑色が苗床に残った藍です。念の為まだ残しておきます。

定植後の藍畑

今年は藍畑の面積も数も減らして、7個、7個、6個の3列、合計20個を定植しました。

毎年株間と条間を悩むのですが、今年は作業しやすいように通路を広げることにしました。株間45cm(去年と同じ)条間80cm程度。目測なので実際は違うかも。

家庭菜園の野菜は不耕起無肥料で育てる予定ですが、藍については育ち具合をみながら、追肥したり土寄せしたり、水やりしようと思います。

5月中旬、小さいですが、ぼかし肥を追肥して、土のせ。土寄せではなくて、別の場所の土を上に置きました。去年斜面が崩れた土があって、それを置きました。

藍の土のせ

5月下旬、苗床の藍のほうが大きいと思った株、3個を差し替え。小さすぎる苗を植え付けたのは早すぎだったのかも。

差し替え前。苗が小さすぎました。

差し替え前の藍の株

そのまま残していた苗床。こっちのほうが元気で大きいです。

5月下旬の藍の苗床

差し替え後。大きめの苗を選んで差し替えました。差し替え前の藍は、写真の左側にぽいっと置いています。

藍の株の差し替え

藍の成長

時々雨降りの日があって、雨が降ると元気そうです。虫被害が少ない感じがします。

6月9日、岡山の梅雨入り。ぱっと見てどこに藍があるかわかる大きさにやっとなりました。苗床を取り除きました。

藍畑

雨の前に、ぼかし肥を追肥して、土のせ。

ぼかし肥追肥

草マルチの上の粉が追肥した部分。見えないですね。

他の場所から持ってきた土を株の脇に寄せました。土も栄養を追加してくれるはず。

土のせ

葉っぱの裏にヒメカメノコテントウ?なら益虫。カメムシに見えて紛らわしい。アブラムシの乾いた残骸があるから、たぶんテントウ虫。

ヒメカメノコテントウ

雨が降った数日後。隣に植えたヒマワリが迫ってきたので、2列取り除きました。

藍畑とヒマワリ畑

株間の一部に、藍建て用に灰汁を取った後の灰を置いたり、コンポスト代わりに野菜くず入れたりしました。

6月中旬、ゆっくり成長。畝間の草を刈って草マルチ。晴れが続いたので水やり。

6月中旬の藍

水やりは夕方に、晴れが続いて乾いている時にしています。

一番刈り

7月上旬、まだ穂は出てないけれどそろそろと感じたので、1番刈りすることにしました。

2024年に比べて育ちが小さいです。場所によってかなり小さい株もありました。

一番刈りした日の藍畑

これは大きいほうの株。

7月上旬一番刈りの藍
藍の刈り取り

真ん中あたりの葉が赤いのが目立ちました。肥料切れかな?元肥を入れなかった影響が大きい気がします。

赤くなった葉がある藍

刈り取り完了後の藍畑。藍が小さくなって目立ちません。

一番刈り後の藍畑

20株ちょっとあって、育ちも小さめなので1日で刈り取り完了。

去年までは追われるように刈り取りしてましたが、今年はよい時期に刈り取れました。

一番刈り後の成長

刈り取り収穫後、肥料をあげました。写真右下、土の上のきな粉のような粉がぼかし肥です。

一番刈り後の肥料

その上から土を乗せました。他の場所から持ってきた土です。水やりもしました。

一番刈り後の土乗せ

藍畑の全体を見るとこんな感じ。

追肥後の藍畑

一番刈り1週間後の7月中旬。葉っぱが育ってきて元気。水やりしました。

一番刈り1週間後

時々水やりしたり、草刈りしました。

7月下旬、一番刈りから半月後。元気に育ってきました。

一番刈りから半月

虫食い被害は目立ちませんが、小さいバッタが多いです。

藍の葉とバッタ

7月下旬から8月上旬は日照りで、8月10日と11日が大雨でした。日照りの間も数日置きに水やりしていましたが、雨の後の育ちがよかったです。

二番刈り

8月下旬、やっと2番刈り。思ったより育っていて、1日では無理そうでした。

二番刈りの日の藍

1回目は夕方刈り取って、翌日干しました。東側から刈り取り。7株でバケツ3個分。

二番刈りした藍の茎葉

翌朝に葉っぱだけにして、干しました。左上は緑肥のソルゴーです。ヒマワリの後作にソルゴーを育てて土作り中です。

2回目は10株、夕方刈り取って、翌朝干したのですが、カンカン照りですぐ乾きそうだったので、追加で残りも刈り取って、2番刈り完了。

2番刈り後の藍畑

種とり用の株を残すのを忘れました。苗の残りを一部花壇の端に植えているので、種はそっちから取ろうと思います。

このページを随時更新していきます。

※簡単な栽培方法の説明はこちら→ 藍の種まきと育て方(簡単な説明)

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