木の実で染める方法を習う

どんぐり染めなどのシルク糸

草木染めを習いに藍熊染料のセミナー(講習会)行ってきました。場所は東京の浅草です。参加した感想を書きます。

今回のテーマは実。栗のイガ、栃の実、松の木の実、コナラのどんぐり、クサギの実、オニグルミの実の染め方を習ってきました。6種類7色で、盛りだくさんでした。

赤みが出たり、黄色っぽくなったり、なかなか面白かったです。松の木の実(まつぼっくりの部分)がよい色だったので、自分でも染めてみたくなりました。

染めた日:2019年10月4日

※追記:その後、自宅でどんぐり染めをしました→ どんぐり染めの方法

草木染めを習うこと

草木染めを習うと、効率がいいです。

何も計算せずに植物を煮出して染めても、どんなやり方でも、それはそれで植物で染めた色なので、それでいいと思っています。薄くなったり、思った色と違ったとしても。

でも、あまり手法にがんじがらめになりたくない、と思う一方で、やり方がわかると効率的でいいな、と感じています。

自分には手に入りにくい染料も多くて、量も十分に採取できるかわからないし、もし採取できたなら、できるだけ効率的に染めたいです。そんな時に、習ったことが役立つのではないかと思います。

植物染料の状態を見る

あと、私は植物を見分けることが苦手なので、もっと見分けられるようになりたいと思っています。

見分けるためには実物を見るのが一番で、今回は6個の染料となる実について、染めるのに適した状態で見ることができたので、よかったです。

染料となる植物を手に入れるためには、見分ける能力が必要だと最近感じています。染料店で手に入る染料にはラベルに名前が書いてあるけれど、その辺の草木には名前が書いてないから、何の植物なのかわからず、手が出せずにいます。

植物について、普通の人より知らないことが多いです。クズの葉っぱ一つとっても、「道端に、その辺に生えてる」と言われたことが何度かあったけど、「これだよ」と道端に生えている状態を教えてもらうまでは、よくわかってませんでした。

どんぐり、まつぼっくり

どんぐりは、手に入りやすい身近なものだから、やってみたいです。 ドングリというのは総称で、一言でいっても木の種類はいっぱいあるので、またそれぞれに色が違うのだと思います。

どの植物のものなのか、自分では見分けられないと思います。クヌギやコナラなのかな?それだけでなくいろいろありそうです。

あと、松の木の実も、素敵な色に染まったので、チャンスがあったらやってみたいです。わたしは千葉県出身で、防風林なのか、小さい頃は近所に松林がありました。東京に引っ越してからは、そういう松ばやしは見たことがありません。でも、庭木や公園では松の木をみかけるので、松の実の部分(まつぼっくりの部分)くらいは、手に入りそうな気がします。

身近なもので染めてみたいです。

※その後、スギ科の松ぼっくりで染めた話はこちら→ 松ぼっくりで草木染めピンク

糸の染め方

セミナータイプの講習会の時は、絹糸を染めるので、糸の扱い方、糸染めの仕方も練習になります。

わたしは普段、糸染めをしないので、かせ糸を染めやすいようにまとめたり、染める際に糸をくるくる回したり、両手でカセを広げてパンパンさばいたり、そういう糸を扱う作業を覚えるまたとない機会です。

糸染めをはじめるなら、織物をはじめないといけない気がします。染色ではない、染織です。遠い未来かもしれませんが、その時が来たら、くるくる回すステンレスの道具を買って染めたいです。

その他に思ったこと

元々の実と、染まる色が全然違うと、不思議な感じがします。採取の時期や保存方法、染め方によっても染まる色が変わったり。奥が深いと思います。

セミナーに出ると、他の参加者の質問も興味深くて、勉強になりました。

知りたかったことも質問できました。先生だけではなくて他の参加した方々にも教えてもらって、ありがたいです。

今回の染料だけでなく、以前の資料なども見せてもらって参考になりました。

藍熊染料で買ったもの

藍熊染料の講習会に出ると、その日は商品が割引になるので、何か買おうと思い、ハイドロを買いました。

ハイドロの名前は、ハイドロサルファイト。

ハイドロサルファイト

ソーダ灰は持っているので、それとあわせて化学建ての藍染液の残液を復活させてみようと思います。


草木染めを学びたいと思ったら藍熊染料の講習会、おすすめです。

草木染め体験ができる場所、習える場所を探している人の参考になるかと思い、ブログに書いています。何か気になる点などありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムからお知らせください。