2023年8月特別企画「藍の赤紫染め」ワークショップ開催報告(岡山)
畑で育てているタデ藍の葉っぱから、赤紫色を染めるワークショップを開催しました。普段の草木染めの方法とは違った、特別なやり方です。あんばいが難しくて失敗することもあるのですが、どれも素敵な紫色に染まり、大成功でした。
今回の参加者はリピーター2名と初参加2名。初参加の方は、私の知り合い(染物仲間)と、今年の春に配布した藍の種から藍を育てて藍染をしている方。途中でお昼休憩もとり、藍やワタの栽培の話などをしたりして、楽しい会になりました。
※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染めワークショップ
目次
たで藍から染める
藍の赤紫染めの方法にはいくつかありますが、これはタデアイを使ったやり方。習ってきた手法なのでブログに詳細は書いていませんが、とてもおもしろいやり方です。生葉染め用に育てた藍で、赤紫色も染めることができるのが、うれしいポイントです。
※赤紫染めについてはこちら参照→ 藍の赤紫染めのこと
私が当日朝に畑の藍を刈り取り、車で開催場所まで運搬しました。7月に一度刈り取り(一番刈り)をして、その後に育った二番刈りです。
去年に比べると小さい育ち具合です。丈も低め、葉っぱも小さめ。日照りや暑さで成長が止まったかと思った時期もありましたが、お盆前に雨が降ってから回復しました。
先月の生葉染めワークショップの時も思いましたが、小さめの育ち具合でもよく染まるのだと感じました。
※藍畑の記録はこちら→ 藍の栽培。地植えに挑戦2023
ワークショップの雰囲気
まず初めに、藍の葉っぱの前準備から進めました。
生葉染めと同じで葉っぱを使うので、茎から葉っぱを取り分けているところ。
染液を作って染めます。
シルクストールを染めているところ。
毛糸を染めているところ。液も紫っぽくていい感じ、と思いました。
タオルで脱水しているところ。この時は青みが強いように見えましたが、だんだんと赤みも出てきました。なぜだろう。
染め上がり。毛糸だけ赤みピンク味な感じに、シルクのスカーフやストールは似たような紫色に染まりました。
希望があったので、急きょ残液に入れた毛糸とシルク。薄い色になりました。
濡れた状態なので、乾くとまた雰囲気が変わると思います。参加した方は、お時間がある時にぜひ乾燥後のお写真をお送りください。このページに追記します。
普段はお昼休憩をとらずに進めてお腹がすくのですが、今回は所要時間4時間。染物の合間にお昼タイムを取りました。あと、思ったより時間に余裕ができたので、最後に掃除の後、補足説明や質問タイムをとりました。
草木染めに関連して、いろいろお話することができてよかったです。
平日にも開催日を設定していましたが、キャンセルが重なり中止となりました。タデ藍を育てて、この時期にしかできないスペシャルな染物。また来年もやりたいと思います。
次回のワークショップ
9月は要望のあったアボカド染めを再度開催します。
つぎいろ草木染めワークショップのテーマは、大人がひとりでも気軽に草木染めが体験できる場所。そのテーマ通り、1人で参加する方が多いです。
お友達同士やご家族など、3名以上のグループで草木染めをしてみたい方向けに、個別の依頼も受けています。日程や場所など調整しますので、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。
乾燥後の赤紫染めの色
乾燥後のお写真を参加した方に送っていただきました。
毛糸。使い始めて玉にした状態。
シルクスカーフ(こちらで用意したもの)
シルクスカーフ(こちらで用意したもの)背面の緑色は、使用後の葉を持ち帰って家で染めたもの。
お家で染めたシルクストール2個。グラデーション部分、薄く水色も入っています。
ご協力ありがとうございます。経年での色変化などが出てきましたらぜひまたお写真をお送りください。
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。