2021年11月24日(水)五倍子染め・鉄媒染ワークショップ開催報告(岡山)
ヌルデの木の虫こぶ=五倍子(ごばいし)で染める会、2回目を開催しました。1回目とはまた違った色に、生地によって様々、思っていた色とも違って、不思議でした。
今回の場所は岡山市北区中牧。牧山クラインガルテン(市民農園)の近くです。参加者は、知り合い1名、リピーター1名、初参加1名でした。初参加の方は、最近試したネット広告で知ったとのこと。広告の反響があって、うれしかったです。
最近寒くなってきたので少し心配でしたが、ガスストーブで暖かくできました。
※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染めワークショップ
目次
ワークショップの雰囲気
乾燥五倍子と、岡山で採取した五倍子、2種類を煮出しました。
ヌルデの木の虫こぶ。黄緑色の膨らんだものが、虫こぶ=五倍子です。今回採取したものはオレンジがかった色もありました。採取した五倍子は、蒸した後、冷凍保管したものを使いました。
一緒に採取に行った知り合いも、ワークショップに参加してくれました。
台所のコンロでステンレスの寸胴鍋を2個使って煮出しました。これは煮終わった後に、こしているところ。
染液を分けているところ。淡いベージュ色です。
トートバッグにどう模様を入れるか検討しているところ。簡単なものなら、当日に模様入れ可能です。
どんな模様を入れられるのか、うまく説明できなかったので、もっとサンプルを作ろうと思いました。
※簡単な模様入れの説明はこちら→ 布に絵を描く、模様を入れる
染液で染めている写真を取り忘れました。これは鉄媒染しているところ。青い布は、もともと藍染で絞り染めされた手ぬぐい。
市販(藍熊染料)の木酢酸鉄を使いました。
※鉄媒染についてはこちら→ 媒染とは(鉄媒染、銅媒染の媒染剤)
同じ染液、媒染液で染めても、生地によって違う色あいに染まっていきます。シルクが赤みが強めに出る感じがしました。
染めている間に、思わない方向に色が変わることもあって、理由はよくわからず、まだまだわからない点があると感じました。布に対して鉄媒染が多かったのかもしれません。
この植物を煮だしたら、この色に染まる、という確約はなくて、それがおもしろい点でもあり、難しい点でもあります。
初参加の方は、初めて草木染め体験が鉄媒染になったので、わかりにくい部分があったかもしれません。草木染めの基本的な手順はこちらを見てください→ 草木染めで布を染める方法:綿・麻・絹
ちなみに、五倍子は下地染めでも使えます。詳細はこちら→ タンニン下地(五倍子使用)
五倍子染めの色
五倍子染めの写真は、撮影時の光加減で違う色に写ります。見ているモニターによっても、かなり違う色に見えます。
紫がかったグレーです。今回はグレーが強く出ました。
木綿の細糸、シルクのハンカチ。
木綿のハンカチ(こちらで用意しているもの)と、もともと藍染で青かった手ぬぐい。
模様を入れた、キナリの木綿?のトートバッグと、コットンガーゼストール(こちらで購入したもの)。
乾くとまた、ちがう雰囲気に感じると思います。参加した方はお時間がある時に乾燥後のお写真をお送りください。このページに追記します。
次回のワークショップ
11/28(日)ウール染めの会をします。ウールは染め方が違って普段のワークショップでは染められないので、特別企画です。
12月は、初心者向けの会をします。初めての方でもわかりやすい会を目指します。
開催場所の募集
つぎいろ草木染めワークショップをするために、借りられる場所(岡山市中区近郊)を探しています。よい場所があればお知らせください。
乾燥後の色あい
参加した方に乾燥後のお写真を送ってもらいました。
トートバッグとコットンガーゼストール。
綿糸。やや赤みを帯びたグレーとのことです。
コットンハンカチ、シルクハンカチ、藍染に重ねた手ぬぐい。ヌルデの絵は後日入れたもの。写真は実物の色とは違うとのことです。
ご協力ありがとうございます。
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。