2021年11月14日(日)五倍子染め・鉄媒染ワークショップ開催報告(岡山)

草木染め体験ワークショップ風景

11月の草木染めワークショップのテーマは、鉄媒染。ヌルデの木の虫こぶ=五倍子(ごばいし)で、紫がかった灰色=紫鼠(むらさきねず)色を染めました。

半分は岡山で採取した生の五倍子、半分は市販の乾燥五倍子を煮出しました。東京では「染料店で買うもの」という位置づけだった染料が、岡山では自然からも採取できるんです。すごい。

今回の場所は岡山市中区。参加者は、リピーター2名と初参加3名。草木染めはしたことがあるけれど、よくわからないことも沢山、という方が来てくれました。いろいろ説明もして、みんなで協力しながら染めて、なかなか楽しい会になりました。

※同じ内容を11/24(水)に岡山市北区中牧でもやります。参加者募集中です→ 2021年11月草木染め参加者募集

※11/28(日)ウール染めの会も参加者募集中です→ 2021年11月特別企画「ウールを草木染め」参加者募集

五倍子(ごばいし、ふし)

ワークショップで染める色に明るい色が続いたので、11月は鉄媒染で渋い色を染める会をしようと思いました。鉄媒染するなら五倍子の色が好き、と思って五倍子を選びました。伝統的に使われる、草木染めではメジャーな植物染料です。

乾燥五倍子だけを使う予定でしたが、その後、思いがけず虫こぶ付きのヌルデの木を見せてもらう機会があり、岡山では自然から五倍子が採取もできることを知りました。すごいです。

ヌルデの虫こぶ

土地勘がある人に連れていってもらい、山のほうで少し採取。他の木より紅葉が早い→葉っぱの柄にヒダヒダがあって太く見えるのがヌルデ→虫こぶがないか目を凝らす、と探しました。

想像では虫さんは粉末状であるはずが、時期的に育っていたらしく、ちょっと衝撃を受けながら、自宅で蒸してから洗い流して、事前準備。

これは洗い流した後の五倍子です。

洗った生の五倍子

自分で実際にやってみて初めてわかることって、ありますよね。それです。来年はもう少し早い時期に採取しようと思いました。

ワークショップの雰囲気

今回の場所は、岡山市中区平井のキッズハウスいちごアトリエ。平日は子ども向けのデイサービスを営業している古民家アトリエです。

いちごアトリエ外観

入口に、布看板を掛けました。これも五倍子染めです。2年以上前に染めたもの。

お会計と自己紹介、簡単に注意事項の説明を済ませたら、さっそく煮出しの準備をしました。

叩く道具を家に忘れてしまい、板締め絞り用に持っていた木片で乾燥五倍子を砕きました。

五倍子を砕く

台所のコンロでステンレスの寸胴鍋を2個使って煮出しました。

煮出す間に、模様入れ。五倍子は木綿の下処理が不要なので、その分いつもより時間があります。

最近覚えた三編み絞りにもチャレンジしてもらいました。五倍子は濃色に染まるので、模様入れに向いています。

煮出し終わって、乾燥五倍子の染液を分けたところ。

こちらが生の五倍子の染液。こうやって写真で比べると薄い色に見えます。

もともと薄紫色のストールをお湯につけたところ。うまく色が入るかな?

染め始めたところ。こんなに薄い色の液を使って濃い色が染まるなんて不思議です。

鉄媒染。今回は新品の木酢酸鉄液(藍熊染料のもの)を使いました。どのぐらい入れるのかが迷いどころです。

鉄媒染後、染液に戻した時の絹糸。絹は濃く染まります。

五倍子の染め方、とてもおもしろいです。その不思議な感じを味わってもらえてよかったです。

五倍子に限らず、鉄媒染を使うと落ち着いた暗い色あいになります。ふだんはアルミ媒染で染めているものを鉄媒染で染めてみる、というのもぜひお試しください。

※鉄媒染についてはこちら→ 媒染とは(鉄媒染、銅媒染の媒染剤)

五倍子染めの色

五倍子染めの写真は、撮影時の光加減で違う色に写ります。見ているモニターによっても、かなり違う色に見えます。紫がかったグレーです。今回は少し赤みが出たものが多い感じがしました。

乾燥五倍子と生の五倍子の違いはよくわからず。布地の違いによって色が違う感じがしました。

もともと薄紫色の綿ポリストール(落ち着いた色になりました)、シルクのキャミソールとコットンハンカチ。

綿ポリ?の生地。絹糸。三編み絞りのシルクストール。

コットンハンカチ。

いい色に染まりました。乾燥すると色は薄まって、また違う雰囲気になると思うので、参加した方はお時間がある時にお写真をお送りください。このページに追記します。

次回のワークショップ

同じ内容を11/24(水)に岡山市北区中牧でもやります。参加者募集中です→ 2021年11月草木染め参加者募集

11/28(日)ウール染めの会も参加者募集中です→ 2021年11月特別企画「ウールを草木染め」参加者募集

ウールは染め方が違って普段のワークショップでは染められないので、特別企画です。

ワークショップの方向性

パンフレットを見て、電話申込みだけで参加してくださった方がいました。問い合わせは今までもありましたが、詳細案内もすべて電話で行うのは初めて。インターネットを使ってない方に参加してもらえたという事が、私にとって一歩前進です。

あと、車社会と思っていたのですが、車だけでなく、バスや自転車、少し遠くから電車で来た人もいました。より参加しやすい場所、数カ所で開催できたらいいなと思っていて、岡山市内の場所探しも続けます。よい場所があればお知らせください。

あと、ついつい、おもしろさを伝えたくてマニアックに走りがちな自分を反省。初心者には少し大変な部分もあるのだと感じ始めたので、初めてでもわかりやすい、シンプルな会もやってみたいです。草木染めは、台所で簡単にできるもの、という部分を伝えられてないと反省しました。

なので、12月は超初心者向けの会を計画中です。台所で気軽に染めたいという人向けに、草木染めの基本的な説明をていねいにして簡単に染める会にしようと思っています。いまさらですが、初めての試みです。近日中に募集を開始できたらと考えています。

五倍子染め乾燥後の色あい

参加した方に乾燥後のお写真を送っていただきました。

三編み絞りをしたシルクストール。

三編み絞りシルクストール

コットンハンカチ。模様がはっきり出ています。

ご協力ありがとうございます。

※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。