板締め絞りでスカーフを茜染め

錫媒染のアカネ染めの色

板締め絞りに初チャレンジ。麻レーヨンのスカーフをセイヨウアカネで染めました。

板締め絞りは、布を折りたたんで木板で両側からはさみ、その板で挟んだ部分だけ染まらないことで幾何学的な連続模様を布に描くやり方です。

自分の好きなものを自由に染められる染物教室で、教えてもらいながら染めてみました。板締め絞りの手順がわかったので、家でも工夫してやってみようと思います。

もともとの生地の色が黄味がかっていたからか、赤色が落ち着いた色あいになりました。

染めた日:2019年1月16日

板締め絞り茜染めの材料

  • 麻レーヨンのスカーフ(手ぬぐい位の大きさ) 35g位
  • 西洋アカネの乾燥染料(年賀状作りでの残り30g + 新しい染料を少し追加)
  • ディスポン(木綿・麻を濃く染める濃染剤。成分:特殊カチオン性高分子)6ml
  • スズ媒染液(SEIWAで購入したもの)6mL(小さじ1杯少々)
    ※みょうばん媒染(アルミ媒染)と似た色でした。色止めはアルミをオススメします。

板締め絞り茜染めの手順

  1. スカーフを縦4つにたたむ(たたみ方は、びょうぶだたみ)
  2. さらに、はしから三角にたたんで重ねていく
  3. たたんだスカーフを2枚の板ではさみ、きつく紐でとめる(2ヶ所)
  4. ディスポン処理:たらい1杯にディスポン6ccを入れて、板でしめた布を10分煮る
    ※板で挟む前がよかったかも
  5. 板でしめた布を水洗い
  6. アカネの根を20分煮込んで染液を作る
  7. 染液に板の付いた布を入れて10分煮込む
  8. 板の付いた布を水洗い
  9. 常温の水で媒染液を作り、板の付いた布を10分つける
  10. 板の付いた布を水洗い
  11. 再度アカネ染液で20分煮込む(生地の間が染まりにくく時間がかかった)
  12. 板でしめた布を水洗い
  13. 家に持ち帰ってからお風呂場で自然乾燥して、アイロンがけ

板締め絞り茜染めの写真と説明

麻レーヨンのスカーフ

板締め手順を学ぶためなので、素材は特にこだわらず、麻レーヨン製のスカーフを使いました。大きさは手ぬぐいくらい。地が黄色っぽいので、仕上がりも渋めになった気がします。

精錬済の麻レーヨンのスカーフ

やわらかくてこしのない生地なので、キレイにきっちり折るのは難しかったです。

布を折りたたむ

スカーフを縦半分に折って、さらに2つにたたみます。折り方はびょうぶだたみです。

屏風だたみ

形を整えて、アイロンをかけながら行いました。

さらに、布のはしっこから、三角形に生地をたたんでいきます。こちらもびょうぶだたみになるようにします。

スカーフを折りたたんでアイロン

布の端まできたら、余った部分も今までどおりの流れで折ります。

三角形に折りたたまれた麻のスカーフ

板で布をはさむ

下記の図は、三角の布に対する板の位置です。三角形に平行に2ヶ所、板をとめました。

板ではさむ位置

やや太さの違う長方形の木の板を4枚と、万力を使いました。(写真は2本しか写っていません。藍染によく使われているので木は藍色でした)

板2枚と万力

たたんだ布を板で挟み込み、万力のねじをまわして、ぎゅっと布を押さえます。

万力で布を固定したら、板の両サイドをひもでしばります。きつく縛れて、熱に弱くないもので縛ります。ビニールテープでしばりました。

ビニールテープで縛る

きつく縛る、というやり方がなかなか覚えられなくて苦戦しました。よく、新聞紙を出す際にゆるまないように縛るヒモの結び方がありますが、そういうしばり方です。

両サイドをしっかりヒモでしばったら、万力をはずして、もう1箇所も残り2本の木片で同じようにとめました。

ディスポン液で煮る

綿や麻はそまりにくいので濃染処理をします。大きいタライに水をためて、ディスポン6ccを入れてかきまぜて、布を投入。10分煮込みました。生地と生地の間を箸で広げて、できるだけディスポンが生地の中に入るようにします。

麻のスカーフをディスポン処理

終わったら水洗いします。

板ではさむ前にディスポン処理をしたほうがラクだったと思います。

染料を作る

染料は、セイヨウアカネの根っこ。染料店SEIWAで買った乾燥染料です。以前使った残り30gに、新しい乾燥染料を加えて使いました。

不織布の袋(染料についていたもの)に入れて、大きなタライで煮込みます。

アカネの染液を作る

染液は茶色がかった赤い色になりました。20分煮だしたら、不織布入りの染料を取り出します。

赤い染液

アカネ染料で煮る

染料を抽出したタライに、水洗いした板の付いた生地を入れます。10分煮込みます。

アカネ染液に布を漬ける

板が付いていて水に浮かびやすいため、箸で沈めました。後で布と布の間が染まっていないことに気がついたので、布と布の間にも染液が入るように菜ばしで広げながら染めるべきでした。

10分経って色がついたので、水洗いしました。

水洗い後の布

媒染液に入れる

媒染はピンクになりそうなスズ媒染を選びました。結果、アルミとあまり違わない色あいになったので、アルミ媒染(みょうばん媒染)でよかったかもしれません。

大きなタライ1杯分に水をいれ、スズ媒染液を6ml(小さじ1杯強)入れてまぜます。板のついた布をいれて、10分漬けます。

媒染液につける

媒染は常温で行います。

ここで、表面の布は赤色に染まっているのに、布の間は白いままであることに気がつきました。菜ばしで布の間を広げて媒染液が布の間に入るようにしました。

10分たったら、水洗いします。

再度染液に入れて煮る

水洗いしたら、再度アカネ染める液で煮ました。布と布の間が染まるように作業をしていたら、20分かかりました。

箸を使って板ではさまれた生地の間を広げるのは、むずかしいです。特に板と板の間は広がりにくかったです。

板をはずさずに、そのまま水洗いします。

板をはずす

水洗いしたら、ヒモをほどいて板をはずします。

板をはずす前

板をはずした部分は白いままになっていました。木の太さが左右で違ったので、白い部分の幅が若干違います。板ではさんだ部分の、端っこ(三角形の辺の部分)はうっすら染まっています。

板をはずした後の生地

生地を広げるまで、どんな模様になるのか想像できませんでした。

日陰干し

家に持ちかえって、お風呂場で日陰干しにしました。乾くまでは、アカネの赤色に茶色が強く、渋い色あいでした。

お風呂場に日陰干し

できあがり

乾いたらアイロンをかけて、できあがりです。布はしは、三角にたたんだ表面に近い部分なので、濃く色が染まっていました。染めた際の部位と広げた際の部位で、どの部分がどの部分なのかまで、頭がついていかない感じです。

板締め絞りのアカネ染めスカーフ

アカネの赤色は、乾くと茶色っぽさは減っていました。でも、落ち着いた色あいでした。アルミ媒染しても同じような色になるので、媒染にはみょうばんを使ったほうがよかったかも。

錫媒染のアカネ染めの色

スカーフとして巻いたら、こんな感じになります。端っこが濃く染まるので、紅白の濃淡がやけに目立つ感じです。

スカーフを巻いたイメージ

自分で使いたい感じとは違うので、残ったアカネ染液で、そのうち全体を重ね染めしてみようかと思います。

板締め絞り茜染めで思ったこと

  • 板締め絞りにチャレンジできてよかった
  • 布同士が重なるので、布の間を染めるのが大変
  • 思っていたより、絞り染めのニュアンスに近い感じになった。もっとクッキリハッキリさせたい