ゼブラ柄に染める方法

ゼブラ柄

ゼブラ柄みたいなナミナミした模様を入れたい時は、「筒状のパイプに布を巻きつける」という方法で絞り染めします。パイプの代わりに水筒を使いました。

むらくも絞り、嵐絞りとよばれる手法を参考にして、自宅で自分でできる範囲でやってみた方法です。

ゼブラ柄染めの手順

布を濡らす

バケツにお湯を入れて布をひたし、作業前に布は濡れた状態にしておきました。乾いた状態だと、布を寄せるのが難しかったです。

水筒を養生する

本来は大きなパイプを使うのですが、パイプが無いので、使わなくなった水筒をパイプ代わりに使っています。

筒にサランラップを巻きました。フタは邪魔だったので外して、水筒の内側に液が入らないようにラップをして輪ゴムで止めました。水筒を染める布の上に置きます。

ラップで包んだ水筒と布

※この灰色の布は、以前ヤシャブシ鉄媒染で染めたグレー。染めムラがあったので、模様を入れることにしました。

布を巻きつける

水筒に布をくるくる巻きつけます。布が水筒よりも幅が広い状態です。縦長の布(手ぬぐいサイズの晒し)を横向きに巻きました。縦向きに巻けるなら、縦に巻いたほうが染まる面積が増えます。

水筒に布を巻き付けた

布を寄せる

両端から中心に向けて、布をぎゅっと寄せます。シワの中が染まらない部分、表面に出ている部分が染まります。寄せ具合が偏りやすく、3回ほどやり直しました。

布を寄せる

寄せた布が戻らないように、輪ゴムで止めました。布の巻きつけ自体は、ひだを寄せたことで止まっていたのでそのままにしました。解けてしまった部分(写真の右下端っこ)は染まります。

寄せた布を輪ゴムで止める

染める

通常の草木染めの手順通り染めます。残っていたクチナシブルーの染液を使って鉄媒染で染めました。

※草木染めの基本手順はこちらを見てください→ 草木染めで布を染める方法:綿・麻・絹

できあがり

染めた後に広げたら、こんな感じの模様になっていました。

染め上がり

水筒1周分、表面しか染まらず、内側になったところは染まりませんでした。その境目はこんな感じです。

表面と内側の境目の模様

縦のシマシマ柄になりました。ゼブラ柄っぽいです。布を斜めに巻けば、斜めの模様になります。

ゼブラ柄

ゆるめにひだを寄せれば内側も染まるのかな?とちょっと思いましたが、まだ試していません。どうでしょうか。

なお、本格的なやり方は、「絞り染め大全―日本の絞り染めの歴史から技術まですべてがわかる」という本に載っています。

※他の絞り染めの方法はこちら→ 布に絵を描く、模様を入れる

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