簡単アボカド食べ染めレシピ

アボカド食べ染め

アボカド1個で木綿のハンカチ1枚を染める簡単レシピを考えてみました。やさしいピンク色に染まります。

アボカドを食べたら、皮は捨てないで「食べ染め」しましょう。

所要時間2~3時間。夏休みの自由研究ネタにもなる、自宅の台所で簡単にできる草木染めです。

染めた日:2019年7月17日~2019年7月18日

※追記:アボカドを食べられない方(アレルギーの方)は、染色もやめたほうがよいです。

簡単アボカド食べ染めの材料と道具

材料

  • 木綿の白いハンカチ 1枚
  • 食べた後のアボカドの皮 1個分
  • みょうばん(スーパーで購入できる漬物用の焼みょうばん)大さじ2

※焼みょうばんはスーパーの乾物コーナーのあたりに売っています。

道具

  • ナベ(2リットル以上)
  • バケツやタライ 3個
  • 計量カップ(ない場合は、空のペットボトルで水を計量)
  • ボール(みょうばんを溶かす容器)
  • 計量スプーン
  • ザル
  • ゴム手袋(染色中はゴム手袋をする)
  • 割りばし(かき混ぜる用)

簡単アボガド食べ染めの流れ

アボカドの皮を煮て染液にしてハンカチをつける

色止め用にみょうばん液も作ってハンカチをつける

もう一度染液につける

洗って乾かす

※草木染めの基本手順はこちら→ 草木染めで布を染める方法:綿・麻・絹

簡単アボカド食べ染めのやり方

アボカドの皮の準備

アボカドの皮についた緑の実をスプーンで出来るだけとる。販売用のシールははがす。

アボカドの緑の実の部分をこそげる

洗って、皮をちぎる。タワシやブラシでこすり洗いするとよい。

アボカドの皮

水の計量

計量カップで水1.5リットルをはかる。500mlのペットボトルなら3杯分。※アボカドの数を増やす場合は、水量も増やす。2個分なら3リットル。

水1500cc

着火

鍋に水1.5リットルとアボカドの皮を入れ、ふたをして着火。強火にする。

鍋に水とアボカドの皮

沸騰後10分弱火

沸騰したら弱火にする。沸騰してから10分煮る。

アボカド染液抽出の沸騰

ハンカチをお湯につける

煮ている間に、バケツにお湯(お風呂ぐらいの温度。40℃)を入れて、ハンカチを広げてつけておく。新品の場合は、台所洗剤で軽く洗ってから行う。

ハンカチの湯通し

皮をザルでこす

沸騰後10分経ったら、火を止める。バケツの上にザルを置き、液をそそぐ。皮をこしてバケツでうける。

ザルで皮をこす

液に空気を含ませる

液をカップで取り、バケツに注ぎ戻す、という作業を繰り返して空気を含ませる。20回ぐらい繰り返す。液が徐々に赤くなる。赤味が出ない場合はしばらく時間を置く。

染液の酸化

※赤味が出た染液の色(その時々で色あいが違う)

赤くなった染液

ハンカチを染液につける

ハンカチの水をしぼって、広げてからアボカド染液に入れる。熱いので、ゴム手袋をしてワリバシを使う。ワリバシで時々布を動かしながら15分。できるだけハンカチが水面に浮かないように、中に空気が入らないようにする。

ハンカチをアボカド染液に入れる

アボカド染液のハンカチを攪拌

水洗い

15分経ったら、ハンカチを取り出して水けをしぼる。別のバケツに水をためて、ハンカチを軽く水洗い。水気をしぼる。※染液は再度使うので捨てないこと

ハンカチの水気を絞る

水洗い

みょうばんを溶かす

みょうばん大さじ2を500mlの熱湯にまぜて溶かす。少し時間を置くと液が透明になる。透明にならない場合は熱湯を足して溶かす。

焼みょうばん

ミョウバンを熱湯で溶かす

みょうばんが溶けた透明の液

みょうばん液を作る

バケツに水2.5リットルを入れ、透明になったみょうばん液を入れ、まぜる。

みょうばん液を溶かす

ハンカチをみょうばん液につける

ハンカチを広げてから薄めたミョウバン液に入れる。時々、ゴム手袋をした手でまぜながら20分。できるだけハンカチが水面に浮かないように、中に空気が入らないようにする。※ハンカチのピンク色が薄くなるが気にしない

みょうばん媒染液にハンカチをつける

水洗い

20分経ったら、ハンカチを取り出して水けをしぼる。別のバケツに水をためて、ハンカチを軽く水洗い。水気をしぼる。

ハンカチを媒染液から取り出す

水洗い

再び染液にハンカチをつける

再度、ハンカチを広げてからアボカド染液に入れる。ゴム手袋をした手で時々まぜながら20分つける。染まりが薄すぎる場合は、つける時間をのばす。

再度アボカド染液で染める

水洗い

20分経ったら、ハンカチを取り出して水けをしぼる。別のバケツに水をためて、ハンカチを水洗い。最後の水洗いはしっかり行う。水気をしぼる。

最後の水洗い

乾かす

水気をよく絞って、干す。乾くまで金属に触れないようにする。(ステンレスは大丈夫)

お風呂場で陰干し

できあがり

できあがりは、やさしいピンク色。アイロンをかける場合は、中温で裏面からかけます。

アボカド食べ染め木綿ハンカチ

※ワークショップでみんなで染めたピンク色はこちら→ 2019年8月18日(日)アボカド食べ染めワークショップ開催報告 2019年8月31日(土)アボカド食べ染めワークショップ開催報告

簡単アボカド食べ染めのコツ

  • アボカドの種も包丁でスライスすれば、染料として使えます。カボチャくらいの硬さです。指を切らないように注意してください。種を使う場合は、半分~4分の1個分を使ってください。
  • 煮残った皮も再利用できます。水の量を少し減らして煮てください。
  • ポリエステルなどの化学繊維のハンカチは染まりません。
  • シルクは染まりますが、コットンよりも茶色っぽくなりやすいです。
  • 染液の色が赤くなってから染めてください。※アボカド染液の色についてはこちら→ アボカド染め。染液の色
  • 水などの違いで赤みが出にくいことがあるかもしれません。
  • 染まった色が薄いと思ったら、次にアボカドを食べた時に、同じ手順で染め重ねてください。

※色素のことや染め方のコツ詳細はこちら→ アボカドの色素と、染め方で思うこと

※重曹を使った話はこちら(簡単レシピではないです)→ アボカド染めと重曹

※味のある濃色にした話はこちら→ アボカド染めの紫っぽさ 2020年9月13日(日)アボカド染めワークショップ開催報告 2020年9月21日(月・祝)アボカド染めワークショップ開催報告


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