2019年8月31日(土)アボカド食べ染めワークショップ開催報告

アボカド染め草木染め体験ワークショップ

2回目のアボカド染めの草木染め体験ワークショップ(みんなで一緒にアボカド染めをする会)を開催しました。その開催報告を書きます。

今回の参加者は、リピーター3名と、初めての参加者3名の計6名でした。初めての方は、このブログやインスタグラムを見て、来てくれました。

今回は、種で煮だした染液が薄かったり、ブレーカーが落ちるというトラブルがあって、ひやひやしました。でも、アボカドディップをみんなで作って食べたり、手芸作品を見せてもらったり、ランチやお茶タイムに手芸話をしたりして、楽しかったです。

※ワークショップ最新情報はこちら→ 草木染めワークショップについて

染めた日:2019年8月31日

アボカド食べ染め

前回と同じように、アボカドディップのトルティーヤチップス添えにしました。マヨネーズとレモン汁、粗塩少々の味付けです。今回はランチタイムで食べきりました。混ぜるだけなので簡単です。

アボカドディップとトルティーヤチップ

アボカドを半分に割って、種を取り出します。包丁を刺して、くるっと回すように種を外すのは難しいです。

アボカド調理

種は半分に切って、さらにスライス。かぼちゃぐらいの固さです。皮はスプーンでこそいで、ちぎって使いました。

アボカド種のスライス

草木染めワークショップの雰囲気

まず、注意点や今日の流れを説明しました。午前中にアボカドの調理や準備をして、ランチ中に染液を煮出して、お昼を食べ終わったころに染め始める流れです。

アボカドの皮から染液を抽出しているところ。アボカドは食べ物なので、皮の煮出しには調理用の鍋を使いました。

アボカド皮の染液抽出

キッチン備え付けのIHクッキングヒーターを使って鍋2つ、卓上IHを使って鍋1つを煮出していたら、ピッという音がして、ブレーカーが落ちました。

何も考えずに台所で卓上IHを使ってしまったこと、エアコンも使っていたことが原因かと思います。

そして、ブレーカーをみんなで探しましたが、見つからず。皮の煮出しが途中で止まってしまいました。とりあえず、卓上IHは通電している玄関で使うことにしました。

こんな感じでタタキに椅子を置いてコンロを使いました。不思議な光景です。

玄関で草木染め

運が良いことに、今回は部屋を紹介してくれた知人も参加していたので、大家さんになんとか連絡がとれて、ブレーカー盤の位置が判明。屋外にありました。通電を復旧できました。

種は、アルミ寸胴鍋で卓上ガスコンロを使って3人分を煮出しました。草木染はステンレス鍋が基本ですが、アルミ媒染するならアルミ鍋でも問題ないと思います。

種から煮出してすぐの染液の色。この時点(空気を含ませる前)で赤みが出ているので、薄い感じです。

アボカド種の染液

※アボカド染液の色についてはこちらを見てください→ アボカド染め。染液の色

使う種の量は、テストして決めたのですが、テストしたときと同じブランドのアボカドが手に入らず、別のブランドになってしまいました。

今回使ったアボカドは、このシールのアボカドです。結構、熟したものを使いましたが、種を切った感じは少し硬めでした。

アボカド

ちなみに、テストの時や1回目のワークショップで使ったアボカドのシールはこれです。比べるとややこっちのほうが小ぶりです。

テストに使ったアボカド

みょうばん媒染しているところ。媒染液に入れると色が消えたようになるのですが、種で染まりが薄かったものは、真っ白な感じになるものもありました。(そうならなかったものもあったので、素材による染色の差もありそうです)

みょうばん媒染

今回は皮から濃い染液が取れたので、種の染液で不足した部分は、皮の残った染液を使って染めました。

アボカド染液

今回使った量の種よりも、もっと多く使って自宅で染めている、という人もいました。アボカドの品種や個体差はけっこうあって、種を使う量は変わってくるのかもしれないと思いました。

染色後、少しの間、窓際に干して乾かしました。絞り染めをした場合、ほどいた後、濡れた状態の時に接触することで白い部分に色移りすることがあるそうです。少しでも乾かせるようにしました。

アボカド染め晒しや天竺木綿やストール

トラブルがあったので、少し時間がかかりましたが、終わった後はお茶タイムをとりました。手芸の作品を見せてもらったり、草木染めの話や、9月にはスピニングパーティーがあるね、という話をしました。

スピニングパーティーというのは、糸関係、織物や編物をしている人々には有名なイベントです。2019年9月21日、22日に錦糸町であります。入場料1000円。わたしは行ったことがないので、今年初めて行こうと思います。楽しみです。

アボカド染めで染まった色

室内の床で撮影したアボカド染めは、こんな感じでした。木綿ストール、木綿糸、晒し、絞り染めは天竺木綿。乾くと色は薄まります。

アボカド染め室内の色

用事で先に帰った参加者のくしゅくしゅした感じの木綿ストール。自分でワタから育てて紡いだ糸も少し染めていたのですが、写真を撮り忘れてしまいました。残念。

アボカド染めの木綿ストール

屋外で撮影すると、こんな感じの色です。

アボカド染めワークショップ

ちなみに、絞り染めの染める前は、こんな感じに輪ゴムを使って絞っています。自宅で準備したものです。

絞り染めの天竺

前回のワークショップとはまた違った色合いになったかなと思います。その時々で違うというのも、草木染めならではです。

※1回目のアボカド染め開催報告はこちら→ 2019年8月18日(日)アボカド食べ染めワークショップ開催報告

乾くと色が薄まって、また違う感じになるので、参加した方は乾燥後のお写真をお送りいただけると助かります。

アボカド染めについて

濃度によって染液の状態が変わります。使うアボカドによっても変わってきます。今回、種の色があまり出なかったので、モノによる違いを実感しました。染まりにくかった方、すみません。

重曹を入れてアルカリ性にして煮ながら染めている、という話も参加した方から聞いたので、そういうやり方も研究したいなと思いました。

お家でアボカド染めをやってみて、色が出ないぞという場合は、量の調整も必要かもしれません。

追記:乾燥後の色あい

追記:その後、参加した方に送ってもらった乾燥後の写真です。

木綿糸。濃染処理なし。かわいいピンクとのことです。

アボカド染めの木綿糸

天竺木綿。ティーコゼにしてみようかな、ということです。(ティーコゼって何だろう?と思ったら、ポットカバーのことでした)

アボカド染めの天竺木綿

こちらで用意した、横ストライプ入りのコットンストール。濃染処理なし。

アボカド染めコットンストール


今回はブログを見て参加してくださった方もいて、うれしかったです。無名の場所に参加するのは怖くないのかなと思ったのですが、開催報告で雰囲気がわかったので大丈夫だったそうです。

あと、手芸好きに悪い人はいないよという話もあがって、それはそうかもと思いました。草木染めをはじめてから手芸関連の人と知り合う機会が増えましたが、いろんなことを教えてくれるし、親切な方が多いです。

不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。

※アボカド染めの方法はこちら→ 簡単アボカド食べ染めレシピ
※つぎいろワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次