2021年9月17日(金)アボカド染めワークショップ開催報告(岡山)

アボカド染め体験風景

9月の草木染め体験ワークショップは、アボカド染め。アボカドの種と皮から煮出して染める会を岡山市中区の習い事スペースで行いました。

今回の参加者は、初参加5名、リピーター1名。ブログで見てアボカド染めに興味があった人や、メルカリの藍の生葉販売から知った人や、そのお友達が来てくれました。先日作ったパンフレットを2ヶ所で見た!という人もいて、初の反響でうれしいです。ご参加ありがとうございます。

※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染めワークショップ

アボカドの皮と種の入手

アボカドの種と皮は、倉敷駅にあるフレッシュジュース屋さん、マルゴデリさんすて倉敷店さんにいただきました。熟していて、とてもよい状態の種と皮が手に入りました。染料自体の力も、染まる色の重要要素です。ありがとうございます。

アボカドの皮と種

東京でのワークショップ参加者が「アボカドの皮と種が手に入るかも」と紹介してくれたんです。ありがたいです。他にも東京の方で、岡山情報を寄せてくれる人もいて、東京ー岡山間でつながりがある人が思ったよりも多いと感じています。染料になる植物情報を教えてくれる岡山の方もいて、それもありがたいです。

冷凍した状態でもらって、ワークショップまで冷凍保管。冷凍すると結構日持ちします。

ワークショップの雰囲気

今回の場所は、「カルチャーハウス集」という岡山市の操南地区にある習い事スペース。場所を時間でお借りしました。ありがとうございます。

写真は撮り忘れましたが、まずはお湯を使って濃染剤。木綿や麻などの植物繊維は染まりにくいので、濃染剤を使いました。

※濃染剤についてはこちら参照→濃染剤カラーアップZBとディスポンについて

絹(着物の裏地)をいくつか染めた方が、1枚だけ濃染処理をしたのですが、濃染したものは濃く染まりました。

アボカドの下ごしらえ。緑の実をよく落としてから使います。種は包丁でカット。

キッチンがないので、卓上IHコンロ(1.4kW)を2個持ち込んで煮出しをしました。沸騰まで9リットルで40分くらい。普通の台所のコンロだと20分くらいで沸騰するので、沸騰するまで少しドキドキしましたが、大丈夫でした。

染液を作るのに1時間。その間に基本的な説明や、みょうばんでの媒染液作りをしました。模様入れのことをすっかり忘れていました。もし模様を入れたかった方がいたら、ごめんなさい。

できた染液をこし布でこして、人数分に分配。

空気を入れると赤みが出ます。重曹を入れたので暗い色で判断がしにくいのですが、液の赤みを見ながら染めます。

染液で染めているところ。濃染しているので、ぐんと色が入ります。染液の色もよい色でした。

みょうばんでアルミ媒染。色止めになります。薄い色の布が濃染しなかった絹です。

もう一度染液に戻して、いいタイミングで終了。予備の染液も持っていきましたが、煮出し分だけでよく染まったので、淡い色だった絹に使いました。

所要時間3時間。3時間でできる内容で段取りして、無事に終わってほっとしました。

アボカド染めの染め上がり

同じ染液で染めても、生地によってかなり色の差が出ました。写真の色は、少しピンクが強く出ていますが、実際はもう少し落ち着いた色です。(画面のモニターによってもかなり差がある色です)濡れた状態なので、乾くともっと薄い色になります。

写真の上が、コットンハンカチ、木綿のポケットティッシュケース。写真の下が、コットンシルクストール。いずれも濃染したもの。

柄の入ったコットン生地。のれんにするそうです。

ノッティング織につかうタコ糸。濃い色に染まっていました。

持ち込みのコットンのシャツ。子どもの絵画教室などにも使われる場所なので、背景の絵が可愛いですね。

持ち込みの麻シャツ。地の色が灰色なので、その影響もあります。

参加された方は、参考のため、ぜひ乾燥後のお写真をお送りください。このページに追加させていただきます。

量も方法も、これが正しい、というものではないです。いろんなやり方があって、やり方によって違う色になると思います。アボカドを食べたら、ぜひおうちでも染めてみてください。

※今回の方法はこちらにも書いています→ アボカド染めの紫っぽさ

※重曹を入れない方法もぜひ一度お試しください→ 簡単アボカド食べ染めレシピ

車での運搬

東京では電車移動だったので、いかに荷物を減らすか?に注力していたのですが、岡山では車移動になったので、気兼ねなく運べます。できることが増えました。

火力がない場所だったので、卓上IHコンロを持参。給湯器もなくてお湯が出ないので、お湯を鍋に入れて家から持参。みょうばんを溶かす用の熱湯も、水筒で持参。足りなかった場合の予備の染液もペットボトルで持参。

自宅で染める用の濃染剤や媒染剤も持参して、販売もしました。

※鉄媒染についてはこちら参照→ 媒染とは(鉄媒染、銅媒染の媒染剤)

東京の場合は染料店が近くにあったので、そこで買ってね、で済んだのですが、岡山にはないので、よく使うものは販売もできたらいいなと考えています。

次回のワークショップ

次回は9/25(土)に同じ内容のアボカド染めを、平井地区の古民家施設で行います。

10月も平日と土日に設定して、染料は自然のものを入手して染めたいと考えています。決まり次第、ブログで募集します。メール可で申し込みいただいた方にはメールでもご案内します。

引き続き、岡山市中区で開催できる場所も探しています。いい場所があればぜひお知らせください。

乾燥後の色あい

乾燥後のお写真を参加した方に送っていただきました。

柄の入ったコットン生地。

コットンのシャツ。

ノッティング織に使うタコ糸(コットン)。

たこ糸

麻のシャツ。地の色は灰色。

コットン。

シルク2種類。上から2,3,5番目が染めたもの。1,4番目が染める前。2番目が濃染剤したもの。

アボカド染めの絹の布

持ち帰った残液で染めたシルク。

ご協力ありがとうございます。また時間経過とともに色が変化したら、教えていただけると助かります。

※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。