2025年2月16日(日)セイヨウアカネ染めワークショップ開催報告(岡山)

2月の草木染めワークショップはセイヨウアカネ染め。場所は岡山駅からほど近い貸し施設です。
1月のインド茜染めとはまた違った色、持ち込みの布や糸をかわいいピンクや紫色に染めました。同じ染料から様々な色に染まるのも草木染めの魅力の1つです。
今回の参加者は初参加2名、リピーター2名の計4名。初めての方は草木染めをやってみたいと思って探していてインスタグラムを見てくださった方でした。ご参加ありがとうございます。
※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染めワークショップ
目次
セイヨウアカネの根っこ
草木染めにはいろいろあって、身近な植物を採取して煮出すこともあれば、玉ねぎの皮など食品の残りから染めることもあります。
それとは別に、伝統的な乾燥植物染料を使うこともあります。安定した色が出て、よく染まります。セイヨウアカネもその1つ。入手もしやすいです。
根っこから赤い色がとれます。

かわいい春色ピンクを染めよう、と思ってセイヨウアカネを選びました。濃くすれば真っ赤にも染められます。
ワークショップ風景
染める前の布や糸。今回はすべて持ち込み。いつも写真を撮り忘れてしまうのですが、今回はタイミングがよく撮れました。どんな色になるかな?

まずは染料を準備して鍋で煮たのですが、写真を撮り忘れました。
布の前準備しているところ。バケツが赤いのは、以前の茜染めで染まってしまった色です。濃染処理をするとよく染まります。

これは糸。

煮出した染液をこしているところ。ちょっと茶色みもある染液がとれました。今回は2回、水を変えて煮出しました。

染め始めたところ。いちごポッキーみたいな色でした。ちょっと棒が細いですが、棒で糸をクルクル回してみました。

色を吸ってだんだんと液色が薄くなってきたところ。

途中の水洗い。かわいい色。

媒染という作業をして色を固定したり、色を変えることができます。媒染する前の色。


焼みょうばんを使って、アルミ媒染液作り。そんなに難しくないので、一度やればお家でもできるかと思います。

今回はアルミ媒染(明るい色になる)と鉄媒染(暗い色になる)両方をしました。鉄媒染には木酢酸鉄を使いました。
アルミ媒染している糸と布。

鉄媒染の作業。糸によって色の違いが出ているところ。

さらに染液を追加してカフェカーテンを染めているところ。

好みの色を目指して染めているところ。

少し濃い目の色を目指した糸。なぜか最後の水洗いで色が変わったところ。

染めあがり。濡れた状態なので乾くともう少し色が落ち着きます。

使っていたカフェカーテン。

綿糸がピンクと紫の色とりどりになりました。それぞれ少しずつ違う色です。

紫色になった布は巾着袋にする予定とのことです。

寒い日が続いていたのですが、運よく暖かめの日でした。なのでエアコン暖房だけにしました。もっと寒くなったらストーブという選択肢もあります。
残った液や煮終わった染料はみんなに持ち帰ってもらいました。お家でも草木染めをお楽しみください。
質問があったので、ちょっと補足です。
※おすすめの書籍はこちら→ 草木染めのやり方がわかる本
中でも、松本道子先生の「楽しんで、ナチュラル染色 子どもも一緒に楽しめる染色の本」が岡山の先生の本なのでおすすめです。
※草木染めの基本的な染め方はこちら→ 草木染めで布を染める方法:綿・麻・絹
※毛糸の場合は手順が変わります→ 毛糸を染める方法(ウールの草木染)
※タマネギ染め→ 玉ねぎ染めの方法
次回のワークショップ
2/20(木)に同じ内容をもう一度やります。詳細・ご予約はこちら→ 2025年2月草木染め体験ワークショップ参加者募集(岡山)
3月も草木染めワークショップを開催予定ですが、日程、内容ともに未定です。
乾燥後の色あい
乾燥後のお写真を送っていただきました。
コットンの布と糸。少し赤みが薄くなったかなという感じですが、あまりかわりないとのことです。

カフェカーテン。淡いピンクの可愛い色になり、部屋の雰囲気がリフレッシュしたとのことです。

綿糸。家で残液で染めたり、媒染を変えたり、他の染料で重ねたものも入っています。

ご協力ありがとうございます。
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。