藍の日当たりについて

日向と日陰の藍

藍染用にタデアイを育てています。今年の畑は日当たりがいまいちですが、その割によく育っています。去年は酷暑で日照り続きで藍が弱ってしまったので、そこまでの日当たりはいらないのか?藍を育てるのにどのぐらいの日当たり具合がベストなのか?が気になっていました。

そのことを前にブログに少し書きました。それはこちら→ 藍の花が早く咲いてしまったこと

その藍の日当たりについて、ナヲチンさんからアドバイスをいただき、とても興味深いと思ったので、そのことについて書きます。

いただいたアドバイス

ブログへの引用許可をいただいているので、ナヲチンさんのアドバイスをそのまま記載します。

藍を育てて10年ほどになります。

藍のインディゴ成分は、人間のメラニンと同じで、紫外線から細胞を守るために植物が作り出していると文献で読んだ記憶があります。日照時間が少なければ、藍にとっては生育の良い環境かもしれません。しかしインディゴは少ない可能性があると思います。

実際日陰で栽培すると、葉っぱが薄くなると思います。

土に肥料が潤沢にあり、水はけも良く根がはり、日照もある環境を選んだ方が良いと思います。

肥料はリンを施すと、インディゴが多くなると思います。藍は肥料食いですね。

思ったこと

日当たりが悪いとインディゴの量が減るかもしれない、ということ、とても興味深いと思いました。

同じ環境で育てるにしても、それを意識しながら育てているのと、そうではないのと、違うと思いました。なので、教えていただいてよかった、ありがたいと思いました。

そして、とてもおもしろいと思いました!インディゴ量が減るのはその世代だけのことなのか?(後天的に獲得した形質は遺伝するのか?)も気になります。

藍染で青色を染めることが最終ゴールなので、育ちがよくてもインディゴ量が減ってしまったらもったいないです。

一方で、全然雨が降らない日が続くこともあるので、枯れて弱ってしまうよりは、インディゴ量が減ったとしても、水切れを起こさずに無事に育ったほうがいいとも思いました。理想と現実というか。水やりがきちんとできればベストですが、なかなかできないんですよね。

今年は少量のスクモ作り2回目にチャレンジする予定ですが、去年に収穫した乾燥葉も入れるし、今年の分も場所によって日当たりは様々なので、作ったスクモから染めた色でインディゴ量の差を判断することはできなそうです。

今、やっと3番刈りに入ったのですが、秋のお彼岸頃(9月22日頃)には涼しくなるらしいので、それまでに全部の刈り取りは無理かも、と感じているところです。

干した乾燥葉の色を見た時に、小さい葉のほうが大きい葉より濃い色だと感じることも多くて、速く乾くからなのか、葉っぱ1枚が持つ色素量なのか、大きい葉っぱが育ち過ぎなのか、なんでだろうと思うことがあります。

日当たりとは別の問題も発生しているので、来年は藍畑の位置を少し変えて、育てる量も減らそうと思っています。今よりは日当たりがよい場所になりそうです。

日陰で薄くてインディゴ量が少ない葉っぱ、として思い浮かぶのは、北向きのベランダでプランター栽培していた時の葉っぱです。

とりとめとなく思ったことを書きましたが、日当たりとインディゴ量の関係、興味深くて気になります。

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。