ハンドメイド雑貨店の棚を借りました

初めてのハンドメイド雑貨の棚

数ヶ月前から、ハンドメイド品を販売できる棚貸しスペースを探していました。岡山市ではどのハンドメイド雑貨店も空きスペースが無いことが多く、空いたと知って段取りするうちに他の方で決まってしまったことが2回。争奪戦のようです。

その争奪戦に破れた時に2ヶ月後なら空くスペースを予約して、気がつけば2ヶ月が経過。今回、手続きと納品に行ってきました。商品を持っていくのを「納品」と言うのがなんだか本格的な感じ。

実際に棚に商品を並べてみると物足りない感じで、自分の棚だと思うと、もっといろいろしたくなってきました。

というわけで、北長瀬駅(岡山駅の隣、倉敷に行く間にある駅)から徒歩11分、岡山西バイパス沿いの「ハンドメイド雑貨R」に棚がありますので、お近くにお越しの際はぜひ見てください。お店の前に駐車場があります。

※2021年12月までで 「ハンドメイド雑貨R」 での展示販売を終了しました。よい作品を作って、またどこかで展示販売したいです。

ハンドメイド雑貨R店舗外観

レンタル棚でしたいこと

一番の目的は、草木染めを知ってもらうこと、草木染めに興味を持ってもらうこと、そうして草木染めをしたくなった人にワークショップに来てもらうこと。

2つ目の目的は、自分の作品を気に入ってもらって、買ってもらうこと。

マーケティングの基礎の基礎、AIDMA(アイドマ)で言うと、まずはじめはアテンション。

  • Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動)

注意をひいて知ってもらうこと。今はその段階。草木染めワークショップのパンフレットを、棚の中の一番目につく場所に設置しました。手にとってもらえますように。

そして次がインタレスト。興味を持ってもらうこと。

雑司が谷の手創り市で草木染めを見て回って、素敵な作品を見て、作家さんとお話して、ワクワクした時の気持ちを思い出しました。

※この時の気持ちを忘れたくないです→ 雑司が谷の手創り市でみた草木染め 

自分がワクワクさせる側になるべく、もっとがんばらないと。伝えようとして説明書ばかりになってしまったので、もっとひと目で伝わるような何かもディスプレイしたいです。秋冬ものも強化せねば。

商品の出し入れ&秋冬強化ディスプレイ

マルシェ出店用に棚に置いた商品を一時的に引き上げました。

代わりに、桜染めのコットンストールを新しく入れて、ディスプレイに山の幸を飾り付け。サンキライ(サルトリイバラ?)を大々的に。あとは、桜の落ち葉、ノグルミの実、松ぼっくりなど。

レンタル棚ディスプレイ変更後

サンキライ(サルトリイバラ?)は山の方にいくと道端のそのへんに、たくさんありました。

サンキライかサルトリイバラ

新しく商品を納品をしたら、ハンドメイド雑貨Rさん(フォロワー1万人)がインスタグラムのストーリーで納品のお知らせをしてくれました。

それを目にした方が興味を持ってくださったので、そういう効果もあるようです。

棚をスッキリさせてみたら、数を置くよりも、数点に絞ったほうがいいと感じました。本当は、色とりどりの草木染めをカラフルに置きたいのですが、制作が追いついてないです。反省。

つぎいろ作品のご紹介

つぎいろ作品の見どころ、おすすめポイントを説明します。実際の商品にも説明書が付いています。

岡山で育てた藍で染めたポーチ

岡山市内で育てた藍の生葉から染めた布を、ポーチに仕立てました。紫色も藍の色です。

藍で染めたポーチ

表地:藍の生葉から、薬品(ソーダ灰とハイドロ)を使って染めた木綿オックスフォード生地。葉っぱのたたき染めを失敗した跡も残る、アンティーク調です。

裏とタブ:藍の生葉と水だけで紫に染めたシルク。日本のタデ藍からこの色を染めるのは、なかか難しい手法です。

※藍の葉で染まる色の詳細はこちら→ 藍の生葉染めで染まる色と、どう染めるか
※藍畑の話はこちら→ 藍の栽培地植えに挑戦(生葉染め用)

木の実で染めた、ふでばこ

拾った木の実で染めた布を、ふでばこに仕立てました。

松ぼっくり染めふでばこ
ふでばこの裏地はログウッド染め

表地:拾った木の実(コウヨウザンの杉ぼっくり)で染めた木綿のプリペラ生地。みょうばんアルミ媒染です。

裏地:ログウッド(豆科の木の芯材)で染めたシルク。染料店で買えるエキスを使用。みょうばんアルミ媒染で紫色に発色します。

※杉ぼっくり染めの話はこちら→ 松ぼっくりで草木染めピンク
※ログウッド紫の話はこちら→ ログウッドでマフラーを染める

そら豆を食べて染めた、横長バッグ

そら豆を食べる時に残る、薄皮とサヤで染めた布を使って、バッグを作りました。ハギレの大きさの都合で横長。

そら豆染め横長バッグ

ピンク:空豆を食べる時に外す、豆に付いた薄い皮から染めた木綿プリペラ生地。みょうばんアルミ媒染。
うすーい黄緑:外側のサヤから染めた、木綿プリペラ生地。みょうばんアルミ媒染。

裏地:同様にそら豆染めです。着物の裏地シルクのリユースつぎはぎです。
持ち手:表は皮革ハギレ。裏は杉ぼっくりで染めた木綿プリペラ生地です。

※そら豆染めの詳細はこちら→ 野菜で布を染める自由研究:そら豆染め

つぎいろの草木染め商品の留意点

植物からこんなにかわいい色が染まる。でも日光や洗濯、経年変化に弱い色。退色したら台所で気軽に染め直してもらおう。そういう作品作りをしています。

作品によって、着物の裏地など中古の布を再利用した生地も使っています。

使ううちに色が変わり、薄くなります。その時々の色をお楽しみください。また、染め直したくなったら、ぜひ染め直しにもチャレンジしてみてください。

・使わない時は暗い場所で保管。
・汗や酸に弱いので注意。
・洗濯は単独手洗い。水のみ、または薄めた中性洗剤で手早く。
・接着芯を使ったポーチ、バッグは洗濯や染め直しで多少しわしわします。

染め直し、修理については、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムからお気軽にご相談ください。

ハンドメイド雑貨店の棚レンタルで思うこと

  • 棚にもっといろいろ配置してみたい
  • こなれたものが必要なら、既製品をデパートで買えばいい。だから、こなれたものじゃなくていい。
  • 採算をとるにはかなりの努力を要するような気がする。お金じゃないというか。

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。