2023年3月15日(水)セイヨウアカネ染め体験ワークショップ開催報告(岡山)
セイヨウアカネで春色を染めるワークショップ2回目を開催しました。場所は、久しぶりに岡山市北区中牧の民家(牧山クラインガルテンの近く)です。
1回目とはまた違った、かわいい春色ピンクに染まりました。
今回は、リピーター1名と初参加1名。初めてFacebookを見た方が来てくれました。Facebookページを始めて半年。意味あるのかな?と思っていたのですが、ありました!
牧山駅から徒歩40分。電車&徒歩で来てくれた方も初めてで、ローカルな津山線に乗って市民農園まで通っていた時期を思い出しました。※農園の話はこちら→ 岡山市の市民農園
※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染め体験ワークショップ
目次
染料のセイヨウアカネ
今回使ったのは、セイヨウアカネ。アカネという草の根の、乾燥染料です。
草木染めにはいろいろあって、身近な植物を採取して煮出すこともあれば、玉ねぎの皮など食品の残りから染めることもあります。
それとは別に、伝統的な乾燥植物染料を使うこともあります。安定した色が出て、よく染まります。セイヨウアカネもその1つ。入手もしやすいです。
アカネにはいくつか種類がありますが、インドアカネも入手しやすく、もっと赤みが強いです。逆に日本茜は気軽に売っているものではなく、希少で入手しにくく、色素量が少ないです。
今回は、かわいい春色ピンクを染めよう、と思ってセイヨウアカネを選びました。いつか自分で日本茜を育てるタイミングが来たら、日本茜でもピンクを染めてみたいです。(むずかしそうですが)
ワークショップの雰囲気
参加者2名だったので、台所でこじんまりと染め作業をしました。
まずは煮出し。ステンレスの計量カップを使ってガスコンロで煮出しました。フタもして、換気もします。
とれた染液は、紅茶みたいな液色。赤みだけでなく黄色みもある茶色の液がとれました。
2回煮出しましたが、そこまでの量は要らなかったかも。余った液は参加者が持ち帰りました。私も持ち帰りました。
煮出している間に、木綿のトートバッグに濃染剤で下処理をしたり、模様入れをしました。(写真なし)
染め始めたところ。濃染していないコットンのマスクには、色が入っていくのが遅い感じがしました。
媒染(色止め)しているところ。媒染は酢酸アルミを使いました。明るい色に発色します。
※家でする時は、スーパーで買える焼きみょうばんが便利です。こちら参照→ みょうばんアルミ媒染液の作り方
今回も希望者がいなかったので、鉄媒染はしませんでした。鉄媒染をすると紫っぽくなります。
染め途中。色の入り具合をチェックしているところ。いつのまにか濃染しなかったマスクにも色が入っていました。ここから色調整の作業もしました。
染めあがり。かわいいピンクに染まりました。シルクスカーフ(こちらで準備したもの)、木綿トートバッグ、コットンマスク、コットンシルクストール(こちらで準備したもの)。
前回も同じシルクスカーフを茜染めしたのですが、また違った雰囲気になりました。※前回はこちら参照→ 2023年3月12日(日)セイヨウアカネ染め体験ワークショップ開催報告(岡山)
濡れた状態なので、乾くと少し薄い色になり落ち着くかと思います。参加した方は、よければお時間がある時に乾燥後のお写真をお送りください。このページに追記します。
最後にバタバタもしましたが、アートな話をしたり、おすすめランチの話をしたり、少人数で楽しい会になりました。ワークショップで人と出会うたびに、自分の岡山豆知識が少しずつ増えていきます。久々に中牧で草木染めができてうれしかったです。
藍の種
今回も、藍の種を参加者におすそわけしました。桜の咲く頃に種まきして、夏になったら葉っぱだけでシルクが水色に染められます。
私の栽培日記はこちら参照→ 藍の種と栽培(生葉染め染料用)
藍の生葉染めはこちら参照→ 藍の生葉染めのやり方
藍の葉をなすりつけてバッグを染めた話はこちら→ 藍の生葉で木綿を染める(薬品なし)
藍のたたき染めはこちら参照→ 布に葉っぱの形を染める、たたき染め
近くの牧山クラインガルテン(市民農園)に藍の種の配布箱を置かせてもらっているのですが、立ち寄って、種を少し追加補充しました。
※藍の種の郵送、販売はしていません。
これからのワークショップ
4月の通常ワークショップは4月19日(水)の予定です。内容を考え中で、決まったらブログで募集します。
あと、3月26日(日)に、ひなせ五味の市のフリーマーケットに出店して簡単体験をします→ ひなせ・五味の市で草木染め簡単体験をやります ※追記:雨天中止となりました。
前回の開催報告に「リピーター限定のシークレットな畑の会をしたい」と書いたのですが、段取りを考えたら無理がありすぎるかも、と思い直してやめました。
今自分ができることと、やってみたいことと、参加する人が期待するもの。それらのギャップを少しずつ埋めて、よりよい草木染めワークショップにしていけたらと思います。
大人がひとりでも気軽に参加できる、草木染めを体験できる場所を目指しています。タイミングがあうときに、ぜひご参加ください。
乾燥後の色あい
乾燥後のお写真を送ってもらいました。
木綿のトートバッグ。
シルクスカーフ。
コットンシルクストールとコットンマスク。
ご協力ありがとうございます。
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。