2025年1月26日(日)茜染めワークショップ開催報告(岡山)

茜染め体験作品

2025年初めてのワークショップは茜染めの会でした。場所は岡山駅からほど近い貸し施設です。

インドアカネの根っこを煮出して、ストールやエコバッグ、さらし布が赤く染まり、模様もくっきり出ました。

今回の参加者は初参加1名、リピーター1名の計2名。手芸や柿渋のお話などしながら、楽しく染めました。

※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染めワークショップ

茜染めについて

インドアカネを使ったワークショップは2年ぶり。アカネという植物の根っこが染料になります。乾燥染料チップを使いました。

インド茜の乾燥染料

少しの量から結構染まる、きれいな赤色が染まる染料です。冬は赤系がきれいに染まる季節なので選びました。

アカネには、他に日本茜、セイヨウアカネなど種類があり、赤系ですがそれぞれに色が少し違います。インドアカネは赤みが強い(黄みが少ない)です。

ワークショップ風景

自己紹介をして注意点など簡単な説明をしたら、さっそく、根っこを煮出すところから始めました。

今回はステンレスの寸胴鍋を1個使って、2回煮出しました。写真は煮出す前の状態です。

染液作成

1回目に煮出した液は、こんな液色でした。朱色っぽい赤茶色っぽい感じです。

インド茜染液1番液

2回目に煮出した液は、こんな液色でした。1回目より透明感がありました。

インドアカネ2番液

煮出す間に、よく染まるように下処理をしました。木綿など植物繊維は濃く染まるように、濃染。

濃染液作り

こちらは染める前のシルクストール。元々濃いめのベージュ色のストールでした。どんな色に変わるかな?

シルクストール地入れ

バッグや晒し布には輪ゴムを使って模様入れもしました。

焼きみょうばんを溶かして、媒染液作り。媒染することで発色したり、色止めになったりします。

みょうばん媒染液作り

※アルミ媒染液の作り方はこちら→ みょうばんアルミ媒染液の作り方

作った媒染液で媒染しているところ。今回は染める前に媒染する手順(先媒染)にしました。見た目の色は変化しないのですが、ていねいに。

みょうばん先媒染

煮出した染液で染め始めたところ。

インドアカネ染液で染色

アツアツなので、箸を使って動かしてるところ。

インドアカネ染液で染色

結構色が入っています。

インドアカネ染液で染色

再び媒染してるところ。

みょうばん媒染2回目

ちょっと色変。晒し布は少し落ち着いた色に変えることにしました。

鉄媒染作業

ちょっと紫がかった色合いになってきました。私もこんな色に染めてみたくなりました。

鉄媒染後の染色

できあがり。地の色がベージュだったシルクストール(持ち込み)は落ち着いた赤に。エコバッグ(こちらで購入)や刺繍入りのコットンストール(持ち込み)は元気が出そうな赤色になりました。

茜染め体験作品アルミ媒染

色変させた晒し布(持ち込み)は落ち着いた色あいになりました。

茜染め体験作品アルミと鉄媒染

濡れた状態なので、持ち帰ってからお家で乾かしてもらいます。乾くと少し色あいが落ち着きます。

この時期は寒い日もありますが、この日はお天気もよくてそこまで寒くなく、エアコン暖房で十分でした。いろいろなお話をしながら楽しく染めることができたかと思います。

煮残った染料や残った染液も持ち帰ってもらいました。お家でも茜染めをお楽しみください。

次回のワークショップ

同じ内容の茜染めを1/30(木)にします。参加者募集中です→ 2025年1月草木染め体験ワークショップ参加者募集(岡山)

2月も草木染めワークショップをする予定ですが、募集準備が遅れています。

乾燥後の色あい

乾燥後のお写真を送っていただきました。

シルクストールと晒し布。

茜染め乾燥後シルクストールと晒し布

木綿のエコバッグ。乾いたあともそれほど色に変わりはない感じ、明るい赤のままとのことです。

コットンストール。乾いて少し赤色が落ち着いたとのことです。

茜染め乾燥後のコットンストール

残液と残り染料を煮出して家で染めた、晒とコットン糸。きれいなサーモンピンクとのことです。

茜染め残液と染料で染めた晒と木綿糸

ご協力ありがとうございます。

※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて

※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次

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