2022年3月6日(日)桜染めワークショップ開催報告(岡山)
岡山に来て初めての桜染めワークショップを開催しました。よい色が出るのか、いつもドキドキします。なかなかよい染液ができて、かわいい色に染まって、そのおもしろさも楽しんでもらえて、よかったです。
今回の参加者は、午前が初参加の4名、午後がリピーター2名。ブログを見て遠方から来た方もいて、ありがたかったです。
午前午後の1日2回の開催も初めてでしたが、時間内に無事に完了。ほっとしました。
目次
桜の枝の入手
桜染めをしたいと思っても、枝がなければ染められません。
インスタグラムで「桜の枝を探しています」と投稿したところ、倉敷の染雅さんが声をかけてくださって、ソメイヨシノの剪定枝を譲っていただくことができました。ありがとうございます!
染雅さん lit.link/somemiyabi
今まで冷凍保管することが多かったのですが、今回は生で保てそうだったので、10日間ほどバケツで水に挿して枝を保管しました。
ワークショップ風景
午前と午後、まぜこぜの写真になっています。
枝をカットしているところ。
午前はステンレスの寸胴鍋2個とアルミの寸胴鍋1個で煮ました。午後はステンレス2個だけにしました。
鍋での違いはさほどなく、どれも赤みが出て、ほっとしました。空気を含めています。
写真を取り忘れましたが、今回は桜染めで初、希望者は濃染剤もしました。
エコバッグを上半分だけ濃染して染め分けしてみることに。下部分をビニールでカバーしました。
染め始めたところ。ピンク色になっていきます。濃染していないキナリっぽい木綿の糸。
シルクの生地。これは再度染液に戻して染めているところ。
エコバッグ。濃染した部分が濃くなっていきます。
媒染はアルミ媒染。酢酸アルミを使いました。みょうばんよりも、なんとなくいいような気がして使っています。
いつか草木灰を媒染にした桜染めワークショップもしてみたいです。
綿糸を媒染しているところ。編み物や手まりに使う糸です。
前日に煮出しておいた予備の染液も持参。これができるのは車移動だからです。東京ではできなかったことが、岡山ではできるのだと思いました。
桜染めの色
どれもかわいい色でした。
午前の部の染め上がり。染液よりも生地や下処理の違いでかなり差がでて面白かったです。
コットンガーゼ生地。濃染なしと濃染あり。色の差がくっきりでました。
午後の部の染め上がり。レーヨンのトップスと、木綿布と木綿エコバッグ。着ていた服だからか、濃染しなくてここまで染まったことがすごいです。エコバッグは染め分けた色がくっきり出ました。
濡れた状態の写真なので、乾くと色は薄まります。雰囲気も多少変わるかもしれません。参加した方は乾いた写真をお送りください。
うまく色が出るかがちょっとギャンブルっぽい染め方ですが、うまく色が出て、楽しい桜染めの会となりました。交通費をかけて労力をかけて来ていただいた方に、やってみたかった桜染めを体験してもらえて、よかったです。
桜を提供してくださる方がいて、開催しようと思う自分がいて、参加したい方がいて、開催できる場所があって、はじめてワークショップができるので、その場を作れたことがよかったなあと思いました。
※桜染めについてはこちら参照→ 桜染めの方法について
藍の種の配布
なんちゃってカルトナージュした生葉染めの箱に入れて、藍の種の配布もしました。
私の栽培記録はこちら参照→ 藍の種と栽培(生葉染め染料用)
畑で育てる方は、育てすぎに注意です!
※種は近場で配布したいと思っています。郵送はしていません。藍の種はメルカリなどで安価に手に入るのでそちらで入手ください。
次回のワークショップについて
3月9日にもう一度同じ内容で桜染めをします。募集締切済です。要望があったので、もう1回増やすかもしれず、調整中です。
4月は雑草やハーブ系でできたらいいなと思って、場所も含めて検討中です。決まり次第、ブログで募集します。
乾燥後の色あい
参加した方に乾燥後の写真を送ってもらいました。
レーヨンのトップス。濃染なし。
桜の木に載せて撮影。麻生地、コットン生地(濃染あり、なし)、糸。
コットンのトートバッグ。上半分を濃染。
シルク生地。左が「デシン」、右が「変わり無地」。比較用に未染色の変わり無地と一緒に撮影。デシンは少し青味がかったパープルピンク、変わり無地は自然な桜色とのことです。
綿糸(濃染なし、あり)本当に綺麗な色とのことです。
ご協力ありがとうございます。
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。