2020年1月13日(月・祝)びわ染めワークショップ開催報告

ビワ染め体験ワークショップ集合写真

1月2回目の草木染め体験ワークショップ、ビワ染めをする会を開催しました。その開催報告を書きます。

ビワの葉でピンク色を染めました。前回に比べピンクにオレンジっぽさが入って、ビワ染めらしくなりました。紫色のストールは鉄媒染で染め直しをしたもの。元々の色の影響が強いです。

場所は東京・新高円寺にある民家です。参加者はリピーター3名、初参加の方2名。初めて参加した方は、1人は日暮里繊維街を、もう1人は桜染めのことを調べていてこのブログにたどり着いたそう。見つけてくださってありがとうございます。

初心者の方が多かったので、草木染めの基本的な説明をたくさんしました。緑色の葉っぱからピンクという不思議さを楽しんでもらえたと思います。

※ワークショップ最新情報はこちら(2021年以降は岡山で開催)→ 草木染めワークショップについて

染料の枇杷の葉

12月後半に1月のワークショップの募集をかけました。諸事情により別々の染料で2回設定したところ、2つとも参加したいという要望もあって、早々に満席になりました。ありがたい話です。

そこで、急きょもう1回増やそうと思い、この回を追加しました。

同じ染料にした方がいいかと思ったものの、手元の染料は1回分しかなかったので、自分でビワの葉を探すことにしました。近所をうろうろして、とある場所で入手。枇杷の木って、探してみると結構あるんだなって思いました。

というわけで、今回使ったビワの葉は、12月後半に採取したビワの葉です。乾燥というよりは、半生くらいの状態です。

枇杷の葉

草木染めは自然のものなので、季節によっても、その木その木によっても、色が違ってきます。

ワークショップの雰囲気

はじめに、お会計をして、注意点を説明。板締め絞りにチャレンジする方は絞りを準備しているところ。

説明しつつ板締め絞り準備

説明用紙は、ブログに載せている草木染めの手順と似た感じですが、染料ごとにアレンジして作っています。お手入れのことなど、当日説明不足だった点は、説明の紙をお読みいただけると助かります。

※ブログでの草木染めの手順説明はこちら→ 草木染めで布を染める方法:綿・麻・絹

濃染剤を使うための、お湯の温度を調整しているところ。木綿や麻は染まりが薄くなるので、濃染剤(藍熊染料の濃染剤カラーアップZB)を使用しました。

温度を測る

※濃染剤の詳細はこちら→ 濃染剤カラーアップZBとディスポン
※その他の濃く染める方法についてはこちら→ 草木染めを濃く染める方法

濃染処理をしているところ。一緒にできそうなものはタライを共有。染め直しの人は別にしました。

濃染処理

ビワの葉を入れて鍋で染液を煮出しているところ。結構強火です。他の作業をしつつ、染料は台所で煮出します。

ビワの葉の染料抽出

染液を煮出し終わったところ。3番液まで煮出しました。

抽出した染液

バケツに染液を小分けにしているところ。同じ量になるように液を分けます。

バケツに染液を小分け

染液に布や糸を入れて染めているところ。

枇杷染めみんなで染色作業

1番液で染めている時は、少し紫がかった色で、不思議でした。ビワっぽくない色というか、銅媒染で染める色に似ているんじゃないかと思いました。

1回目の染色

板締め絞りで、布の折り方が「びょうぶだだみ」になってないことに気づいたところ。

シルクと木綿のハンカチの染色

濃染の途中でヒモが外れてしまったので、急いで畳みなおしたので、間違えてしまいました。折りたたんだ内側の生地に色が入りにくくなります。

酢酸アルミで媒染しているところ。みょうばんでアルミ媒染するよりも、生地にやさしいそうです。

酢酸アルミの媒染作業

二番液に空気を含ませた後の色。赤みと黄みが混じった色。少し薄い感じもしました。

2番液の液色

媒染後に水洗いをして、2番液に入れて染色しているところ。この時は茶色っぽくなるかな?と思ったのですが、結果は大丈夫でした。

2番液での染色

バスタオルで巻いて、タオルドライしようとしているところ。

タオルドライ

できあがり。少しの間、室内に干しました。蛍光灯の下だとオレンジっぽく見えない感じですが、少しオレンジが入った落ち着いたピンクです。

枇杷染め麻生地と木綿ハンカチ

ビワ染めの晒しと刺し子糸

ビワ染めのガーゼ生地とコットンストール

鉄媒染でストール染め直し

明るいピンクのストールを落ち着いた色に染め直したいということで、鉄媒染することにしました。素材はコットンシルクです。

濃染剤に入れたら、ピンク色が溶け出てきました。お話を聞くと、mattaというブランドの市販品なのですが、インドで草木染されたものだそう。

濃染剤で色が出る

その後、染液に入れるところ。元はこんな明るい濃い目のピンク色でした。

枇杷の染液につけるところ

木酢酸鉄で鉄媒染しているところ。だんだん紫色になっていきます。

鉄媒染の作業

染液を2番液に差し替えて、染めているところ。お好みの紫色で終了しました。

枇杷の染液2番液でストール染め直し

元々が別の草木染で濃く染まっていたので、その染料の影響が大きいかと思います。染料はわかりませんが、色あい的にはラックダイとかコチニールっぽい感じがします。

こういったイレギュラーな作業は、参加人数や染液、時間などの状況によっては対応できないこともあります。

ビワ染めの色

少し落ち着いた、オレンジピンクっぽい色になったと思います。濡れている状態なので、乾くと色は薄まります。

窓際、自然光で撮影。

左から、刺し子糸と晒し、リネン生地です。

ビワ染めの刺し子糸と晒しと麻生地

なお、リネン生地は日暮里繊維街の南和で買ったものだそう。南和の麻生地の持ち込みは2人目です。麻好き御用達のお店なのかもしれません。

左から、コットンストールと、重ね染めしたコットンシルクのストール、シルクのチーフと木綿ハンカチです。重ね染め以外は、こちらで購入した布小物です。草木染めワークショップで染める布小物

ビワ染めのストールなど

乾いたら色が落ち着くと思うので、参加した方は参考のため、乾燥後のお写真をお送りいただけると助かります。お時間がある時で大丈夫です。このページに追加で掲載します。

今後のワークショップ

1月は19日にソヨゴ染めをします。募集は締切済です。

2月のワークショップはウールマフラーを染めたいと思って画策中です。場所は、同じ場所です。染料は検討中。黄色以外、灰色以外の色にします。

持ち込みする場合の持ち込み条件も限定して、参加費も値上げして、通常とは違う形にする予定です。

ウールは染め慣れてないので、練習して臨みます。詳細が決まり次第、募集案内しますのでお待ちください。

乾燥後の枇杷染めの色

追記:乾燥後の写真を送ってもらいました。

麻生地。画像は実物より若干暗めとのことです。

枇杷染めの麻生地

鉄媒染で重ね染めしたコットンシルクのストール。きれいなアンティーク・ローズのような色で、とても気に入ったとのこと。よかったです。

重ね染めコットンシルクストール

シルクチーフと木綿のハンカチです。模様が途切れたのは、びょうぶだたみ(ジャバラ)に折らなかったためです。色が入らなかった部分は後から染めてリカバリーしたので、これはこれでかわいいかと思います。

ビワ染めシルクチーフと板締め絞りハンカチ

ガーゼハンカチとコットンストール、ポケットティッシュケース。どれも濃染したものですがポケットティッシュケースだけ薄めに染まりました。

枇杷染めコットンストールとガーゼとポケットティッシュケース

刺し子糸と晒し。サラシは濃染処理を一部だけして、濃淡をつけています。

枇杷染め刺し子糸と晒し

使っていくうちに、また色が変わると思います。その際は染め直す前に、変化した色の写真をお送りいただけると助かります。


不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。

ワークショップに使える場所を探しています。染物に必要なのは、火力と水場です。ご存じな方はぜひ教えてください。

※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染め体験ワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次