2019年10月20日(日)柿染めワークショップ開催報告

柿染め草木染め体験ワークショップ

草木染め体験ワークショップ(柿の枝と葉っぱで染める会)を開催しました。その開催報告を書きます。

場所は東京都杉並区にある新高円寺の民家です。材料を採取するところからワークショップをやってみたいと思って、お庭にある柿の木で染めてみることにしました。

13日は台風の影響で中止でしたが、今回は天気も良くて無事実施。色もきれいに染まってよかったです。

今回の参加者はリピーター4名、初参加の方1名でした。初参加の方は、草木染めでわからないことを検索していてこのブログにたどり着いたそう。初参加の方にリピーターの方が絞り染めをレクチャーしてくれたり、作品を見せあったり、にぎやかな楽しい会になりました。

※募集要項はこちら→ 2019年10月13日(日), 20日(日)草木染めワークショップ参加者募集【満席】
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて

染めた日:2019年10月20日

柿の木から枝と葉を採取

柿の実が色づいて、たわわに実っていました。実も葉っぱも、台風に負けずにいてくれてよかった。

柿の木

葉と実がついた枝を剪定バサミでみんなで採取しました。枝が下に伸びている木だったので手が届きました。

柿の枝葉を採取

虫がついているので、切った枝はパタパタはたいて、虫を飛ばします。

豊作です。

採取した柿の枝と葉と実

みんなで手分けして、葉と枝を分けて、小枝を細かくカット。ビニールシートの上で作業しました。みなさん手際がよくて速かったです。

材料の採取から草木染めをすると、自然の色を染める感じがしていいです。この場所がいつまで使えるかわからないので今月実施しましたが、剪定時期は冬だと思うので、冬場にやるほうがいいかもしれません。

熟した柿の実は、冷蔵庫で冷やした後、お茶タイムに食べました。甘柿でよかったです。追熟が必要な実は、みんなで分けて持ち帰りました。

お茶タイムの柿の実

ワークショップの雰囲気

初めに全体の流れや作業の注意点をお伝えしてから、まず木綿や麻の濃染処理をしました。

濃染剤カラーアップZBで濃染作業。50~60℃のお湯に溶かしてつけるだけなので簡単です。当初、柿はタンニンがあるから濃染しなくても染まるかと思っていたのですが、テストした際に色づきが薄かったので、濃染剤を使うことにしました。

※濃染剤の詳細はこちら→ 濃染剤カラーアップZBとディスポンについて
※テストで染めた話はこちら→ 柿の枝葉で染めた色

柿の葉っぱは、虫を煮ないように、軽く洗いました。

柿の葉の洗浄

手でちぎって鍋へ。

柿の葉を鍋に入れたところ

卓上ガスコンロが過剰に加熱されないように、日陰の玄関の土間で煮ることにしました。

柿の葉の煮出し

煮だしたら、ざるを置いて、こし布で葉っぱを濾します。

葉っぱを濾す

柿の枝は、葉っぱとは別の鍋へ。蓋をして強火で煮出します。

柿の枝を鍋に入れたところ

こちらは台所のIHで。この場所にある染色用の鍋はアルミ鍋でIHが使えないので、今回は家から寸胴鍋を持参しました。

柿の枝の煮出し

柿の枝の染液の色。空気を含ませると赤くなりました。きれいな色でした。

柿の枝の染液の色

柿の葉からは黄色い染液ができたので、それで染めているところ。

柿の葉の染液

柿の枝からとれた赤みのある染液で染めているところ。媒染から戻したところで、色づきが濃くなっています。

柿の枝の染液

アルミ媒染しているところ。今回は、染色用の生みょうばんを使いました。※アルミ媒染の話はこちら→ みょうばんアルミ媒染液の作り方

アルミ媒染

柿の葉染めのアルミ媒染

入れ物がなかったので、コップにビニール袋を敷いて染液を入れて、糸を染め分けしているところ。

柿の枝葉で染め分け

柿オレンジ色を出すには、葉で染めてから枝を重ね染めしたらいいのでは?ということで、糸の一部を重ねているところ。

糸の重ね染め作業

顔見知りになった人もいて、雑談しながら染物をして、作ったり染めたりした作品を見せあったり、草木染め体験場所の情報交換をしたり、なごんだ楽しい会になりました。

紺屋めぐりと、誠和のセールについて話にあがりました。

今年の紺屋めぐりは、2019年10月23日(水)〜11月4日(日)までです。SEIWA(高田馬場にある染料店)のセールが10月28日~11月1日まであります。SEIWAは日曜祝日はお休みです。

ストールとか染める小物をお買い物ついでに、染物工房めぐりもしてみてください。

※去年の紺屋めぐりの話はこちら→ 紺屋めぐりツアー参加、染物工房で体験

柿で染まった色

タオルドライしてから、ビニールひもにかけて干しました。やさしい黄色と、まったりしたピンク系の色に染まっています。黄色の靴下だけシルク、あとは木綿です。

草木染めストールなどを室内干し

苧麻(ちょま)の麻ハギレもありました。布の感じがいい感じでした。

チョマ

柿の木前で集合写真を撮らせてもらいました。刺し子糸、手ぬぐい、晒し、ストール、靴下などです。

柿染めワークショップ

濡れた状態よりも乾燥すると色が薄くなります。乾燥後の色を参考にしたいので、参加した方は乾いたら画像をお送りください。このページに追記する予定です。

柿というと、柿渋の茶色イメージが強いですが、枝からも葉っぱからも、きれいな色あいに染まりました。甘柿だからなのかはわかりません。渋柿だとまた違うのかな?その時々で違う色に染まるので、葉っぱだからこの色、枝だからこの色、という訳ではないです。

※柿染めの色についてはこちら→ 柿の枝葉で染めた色

絞り染め

今回は、絞り染めに詳しい参加者がレクチャーしてくれて、みんなで見ながら、初参加の方がチャレンジしました。

絞り染め準備

私も、有松で体験してきた絞るワザをお伝えしました。※有松の話はこちら→ 名古屋・有松絞り体験

染色したら絞ったまま水洗いして、タオルドライまでします。

柿染め絞りのほどく前

その後、タコ糸をはずして図柄が現れたところ。みんなで注目しました。

絞り染めをほどくところ

本当は完全に乾いてから外すほうがよいようですが、柄を見たかったので外してもらいました。

絞りについては、簡単なものなら当日できます。今回はこちらで準備している布小物から手ぬぐいを購入してもらって、それに絞りを入れました。結構本格的な感じになりました。時間がないときはここまでできません。時間がかかるものは、布を持込みして、お家で準備してきてください。

こちらは、きんちゃく袋をアルミの洗濯ばさみでとめたもの。

洗濯ばさみで絞り染め

タオルドライしてほどくとこんな模様になりました。

柿染めの巾着袋

私は絞り染めはあまり得意ではないので、練習しなくてはと思いつつ、していません。

こし布のこと

ワークショップで質問があったので、コシ布について書きます。

ワークショップで使っている濾し布は、藍熊染料のメッシュテトロン紗です。こし布に最適です。紙すきにも役立てています。1m900円もしますが、繰り返し使えます。

テトロンメッシュ紗

こし布用のテトロンメッシュ紗

型染に使っているのは24番のテトロン紗で、もう少し目が粗いです。こし布にしているのが80番です。

濾し布は、サラシでも、不織布でも、洗濯ネットでも、目が細かくて熱に強ければ、何でもいいと思います。

今後のワークショップ

11月は準備中です。この民家が使えるのもそろそろ終わりかもしれないので、在庫の液体染料で染めたいと考えています。詳細が決まり次第、このブログでお知らせして、メール送付の許可をいただいている方にはメールでお知らせします。

※追記:11月の参加者募集を開始しました→ 2019年11月10日,16日,24日草木染めワークショップ参加者募集

追記:乾燥後の色あい

追記:その後、参加した方に送ってもらった乾燥後の写真です。

サラシと2色に分けて染めた刺し子糸。濃染剤使用。

柿染めの晒と刺し子糸

コットンの巾着袋、コースター、手ぬぐい。巾着とコースターは豆乳濃染で、手ぬぐいは濃染剤処理です。

柿染めの巾着、コースター、手ぬぐい

サラシ、刺し子糸、シルクの靴下。コットンは濃染剤使用。

柿染めの刺し子糸と晒し、シルクの靴下

刺し子糸と晒し、コットンストール。想像以上の発色とのことです。このストールが一番染まった気がします。アナンダで買ったストールだそうです。濃染剤使用。

柿染めの刺し子糸と晒し、ストール

苧麻のはぎれと刺し子糸。いい感じのピンクで、アボカド染めよりもピンクっぽく染まったそうです。濃染剤使用。

柿の枝染めの苧麻と刺し子糸

部分的に重ね染めをしてオレンジを出した刺し子糸。濃染剤使用。

柿染め重ね染め刺し子糸

画像送付のご協力、ありがとうございます。


不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。

ワークショップに使える場所を探しています。染物に必要なのは、火力と水場です。ご存じな方はぜひ教えてください。

※つぎいろワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次