2019年11月9日(土)柿染めワークショップ開催報告

柿の木の前で草木染めワークショップ記念撮影

先月台風の影響で開催できなかった草木染め体験ワークショップ(柿の枝と葉っぱで染める会)を振替で開催しました。

秋晴れで心地よく、柿の実もさらに鈴なり。染め日よりでした。

場所は東京都杉並区にある新高円寺の民家です。

今回の参加者はリピーター3名、初参加の方1名。初参加の方はインスタグラムでこのワークショップを知り、今日はレース編みしたものをお持込されました。アクセサリーになるそう。柿の木があるとのことで、ぜひ自宅でも草木染めをチャレンジしてもらえたらと思います。

和気あいあいと楽しかったのですが、同じ庭の柿で染めたのに前回とは微妙に違う色あいで、それも面白かったです。

※募集要項はこちら→ 2019年10月13日(日), 20日(日)草木染めワークショップ参加者募集【満席】
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて

染めた日:2019年11月9日

柿の葉が減って、実がいっぱい

前回柿染めワークショップをした2週間前と比べて、葉っぱが減っていました。

庭の柿の木

その分、枝をたくさん採取しようとしたら、もれなく柿の実もついてきました。今回は参加者が少なかったこともあって、柿の実の持ち帰りノルマが1人10個以上あって、帰り道の荷物が重かったです。

柿の実付き枝の採取

剪定した枝を見てください。前回と比べると、やけにオレンジ色の部分、実の比率が高いのがわかるかと思います。→ 2019年10月20日(日)柿染めワークショップ開催報告

剪定した柿の枝と実

ワークショップの雰囲気

今回は初参加の方がはじめての草木染めだったので、基本的な注意点をお伝えしました。その間、何度か来ていて慣れた方は、おしゃべりに夢中だった気もします。

※基本的な染め方はこちらを見てください→ 草木染めで布を染める方法:綿・麻・絹

自己紹介や説明が済んだら、木綿の濃染処理に入りました。

濃染剤カラーアップZBを使っています。ここはお湯が出ない場所なので、お湯を沸かして水と混ぜて50~60℃のお湯を作り、糸や生地をつけました。寒くなってきたので、お湯が冷めやすくて調整に時間がかかりました。

濃染剤の処理

※濃染剤の詳細はこちら→ 濃染剤カラーアップZBとディスポンについて

シルクの大判ストールはお湯につける際、びょうぶだたみ(ジャバラ)にして入れました。(でもこれ、実はシルク100%ではなかったようで、色づきが薄くなりました)

びょうぶだたみにしたストール

葉と枝を分けて、小枝を細かくカットしたら、葉っぱと枝に分けて鍋で煮出します。葉っぱが少ないので、枝だけにしようかとも思ったのですが、参加した方の、やってみたいという要望もあってチャレンジ。

柿の葉をちぎる作業

煮出す間にランチタイム。着火タイミングがうっかり遅くなり、ランチタイムが長めに。なんだか草木染や手芸関連の情報交換会のようになって、染物作品も見せてもらいました。

こちらは、植物で染めた糸を使って、リジット機で織ったもの。

真ん中の目立つ赤っぽい部分の蘇芳染めと、右から3個目のピンクがアボカド染めで、このワークショップで過去に染めた糸でした。ここで染めたものがきちんと作品になっていて、感動。私も見習わなくてはと思いました。(染めて先に進まない布がいっぱい家にあるんです)

煮出しが終わったら、メインの染める作業に入ります。柿の枝からとった赤い染液で染めているところ。

枝からとった赤い染液での染色

濃染処理をした刺し子糸はやけに色を吸っているのに、シルクのストールの色付きがよくなくて、「もしかしてシルク100%じゃなかったかも」と思い始めたところ。

柿の染液で糸とストールを染色

ぐんぐん色を吸った後は、染液が透明っぽくなってきます。

1回目の染色終わり

草木染めに必要な媒染。ミョウバンで行いました。

今回使ったのは田中直染料の生みょうばんです。普通にスーパーで売っているミョウバンは焼きみょうばんなので、焼きみょうばんを使う時は今回の量より少なめで大丈夫です。

生みょうばん

※アルミ媒染の方法はこちらを参照ください→ みょうばんアルミ媒染液の作り方

葉っぱのほうの媒染作業はこんな感じ。1回目に煮出した染液で染めた後です。写真では白っぽく見えますが、染めた時よりも明るい黄色になっていて、媒染による発色かも、と見ているところです。

柿の葉染めの媒染作業

柿の葉の染液はこんな感じ。2回煮出したのですが、2回目が濃いめに取れたので、黄緑色っぽく染まっています。

柿の葉染め刺し子糸の色チェック

染め終わったら、みんなで片づけをして、お茶タイム。比較的熟した柿をむいて食べました。

甘柿と芋けんぴ

レース編みも、刺し子も、機織りも、人の話を聞くといいなと思ってしまい、手を出したくなります。が、手芸の範囲を広げすぎるのは収拾がつかなくなるので、要注意です。

柿で染まった今回の色

濡れた状態よりも乾燥すると色が薄くなります。

前回と同じ柿の木を使った染色でしたが、染まった色は微妙に違いました。写真だとわかりにくいですが、今回は前回より茶色寄りのピンク色、黄緑っぽい黄色が染まりました。その時々で、少しの条件の違いなどで色が変わってきて、草木染めは一期一会だなと感じます。

※前回参照→ 2019年10月20日(日)柿染めワークショップ開催報告

屋外で見た色はこんな感じ。ピンク色が柿の枝、黄色が柿の葉から染めたものです。

室内で見るとこんな感じ。逆光かも。濃染しなかった刺繍の入ったストールは薄付きでしたが、かわいい感じ。

室内に干した草木染めストールや刺し子糸やサラシ

レース編み。右側の小さい2つは、ピアス(イヤリング?)になるそうです。今までワークショップで染めたものの中で最小でした。

レース編み作品

写真だとわかりにくいのですが、きつめに編んでいる部分はやや薄めの色に染まりました。なので、「糸から染めたほうがいいかも」という話になりました。染めるものを教えてもらった時にそのことに気が付かず、すみません。ぜひレース糸を染めて、染めた糸で編んでみてください。その方がよく染まります。

柿の枝で染めたスーピマコーマの刺し子糸。左側が濃染無しで染める時間も少なめにした部分。この糸、質感がいい感じでした。色もきれいに入っています。

スーピマコーマの刺し子糸

晒しの手ぬぐいの絞り染め部分。

さらしの手ぬぐい

乾燥後の色を参考にしたいので、参加した方は乾いたら画像をぜひお送りください。このページに追記する予定です。

今後のワークショップ

12月は準備中です。詳細が決まり次第、このブログでお知らせして、メール送付の許可をいただいている方にはメールでお知らせします。

追記:乾燥後の色あい

追記:その後、参加した方に送ってもらった乾燥後の写真です。

柿の枝染めの刺し子糸とサラシ。段染め20/8と20/4はスーピマコーマ糸。単色のは普通の刺し子糸20/8。

柿染め刺し子糸と晒し

ピンクが柿の枝、黄色が柿の葉で染めた刺し子糸。

柿染め刺し子糸

濃染していない刺繍入りストール。

大判ストール

不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。

ワークショップに使える場所を探しています。染物に必要なのは、火力と水場です。ご存じな方はぜひ教えてください。

※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染め体験ワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次