桜染め体験ワークショップ開催報告

桜染め草木染め体験ワークショップ

生まれてはじめて、ワークショップを開催しました。知り合いに集まってもらって、一緒に草木染め体験を楽しんでもらう会です。桜はソメイヨシノ。その開催報告を書きます。

つぎいろ草木染めワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染めワークショップ

反省点はいくつかあったものの、やってみたいと思っていたことが実現して、うれしかったです。

現地で桜の小枝から煮出してピンクにできるのかが一番の心配点だったのですが、うまくいきました。上の写真は薄い色に見えるけれど、実物はもう少し濃い色です。

ダンドリにおろおろしてしまったけれど、植物で布を染めることを楽しんでもらえたと思います。染めたストールをお母さんへの誕生日プレゼントにするという人もいて、それも嬉しかったです。

反省点は次回につなげます。

染めた日:2019年3月23日

草木染めワークショップの雰囲気

写真を撮る余裕があまりなかったので、撮り逃している場面が多々ありますが、こんな感じです。

煮出した桜の小枝をこしているところ。煮出したばかりなので、やけど注意。染液は、時間的制約の中、2番液までとることができました。

煮出した桜の小枝をこす

染液の色はこんな感じ。赤い色素が出て、ひと安心。液や布の色の変化が着目ポイントだったので、それを見てもらうこともできました。

染液の色

今回は2人で1つのバケツを共用してもらいました。ちょっと窮屈だったかも。桜染めでなければ、1人1個にできる気がします。

サクラ染液につけるところ

桜の染液に入れているところ

水洗いしたら、水気をぎゅっとしぼってもらいました。ぞうきん絞りは厳禁。

水洗いしているところ

みょうばん液につける前に、一度ストールを広げているところ。

ストールを広げているところ

コットンストールはフサがあるので、からまりやすかったかも。

コットンストール

シルクストールはキラキラしてきれい。

桜染めシルクストール

最後、お願いして写真を撮らせてもらいました。薄いストール生地なので広げると薄い色に見えますが、染まっています。

桜染めワークショップ

時間配分でおろおろする

想像以上にガスコンロ(チャオバーナー4.2kw)の火力が強く、染液が早くできてしまいました。9Lが20分強で沸騰しました。自宅のIHコンロ(3.0kw)より早いことは想定外でした。

染液を煮出す間に染め方を説明をしようと思っていたのですが、説明途中で染液ができてしまいました。

染液ができたらすぐ使いたかったので、やりながら説明。みょうばん液もできてなかったので、あわてて作成。おろおろしました。

でも、染液が早くできたおかげで、全体的には染色作業が早く終わり、参加者に感想を聞くことができました。

お茶を入れてお菓子を食べながら説明というのもやってみたかったことの1つで、そんなことをしていたら、時間が経ってしまいました。のんびりしていたら、いつの間にかお部屋の終了時間。準備も片付けも参加者みんなが協力してくれたので、なんとか時間内に終えることができました。ありがとうございます。

桜染めでない別の植物だったら、もう少し時間的な余裕がとれるかと思います。

桜染めというテーマ

気分でなんとなく「桜染め」と決めたのですが、これが結構大変でした。当日煮出して染める、ということがやりたくて、それが結構むずかしいことに後から気がつきました。

事前にテストを繰り返して使う枝の量を決めたのですが、再現性がないというか、同じ桜の枝は存在しないので、モノによって違う感じ。少ない量でうまくいった条件でも、当日と同じ量に増やすとうまくいかなかったりしました。

同じ日に同じ場所で拾った枝の量は限られているので、安易にテストに使うと、本番用の材料がなくなってしまいます。ワークショップ用の桜染めテストの日々が終わって、ほっとしました。

でも、いろいろチャレンジできたので、「桜染め」にしてよかったです。魅力的なテーマだと思います。自分で染めたストールをつけてのお花見に行きたいという人もいて、素敵だと思います。

※桜染めテストの話はこちら→ 桜染めテストを続けています
※八重桜の染めテストの話はこちら→ 八重桜の草木染めストール

寸胴鍋とバケツの運搬

荷物の運搬を自転車(ママチャリ)で行う計画も無事できました。ダイソーの8Lバケツ7個と寸胴鍋2個(27cmと30cm)を自転車で運びました。

寸胴鍋は2個重ねて、中に荷物を入れて、手作りの桜染め袋に収納し、自転車の荷台にくくりつけました。

自転車の荷台に乗せた寸胴鍋

この袋に使った布は、去年、八重桜から染めたシーチングです。小さい生地で見ると薄い感じでも、大量に使うとちょうどいいピンクです。

※シーチングを染めた話はこちら→ 桜染めの色テスト
※その染液を抽出した話はこちら→ 桜染め。桜の枝から染め液作り

今後のワークショップ

何を染めるのか、染めるものを検討したいです。

今回は、ストール、ハンカチ、お試し布を準備して、参加者6人のうち、コットンストールが4人、シルクストールが1人、持ち込み(目の詰まったシーチング生地)が1人でした。

持ち込みの生地は目が詰まっていて染まりにくかったので、途中で鉄媒染に切り替えて、何とか色が少し出た感じでした。

染めてみたいものとして、持込のシャツ、毛糸、手ぬぐい、という意見を聞きました。シャツは責任重大な感じですが、免責できるなら、やってみたいです。

手ぬぐいだったら模様を入れたいし、毛糸は季節じゃないので、直近はむずかしいかもしれませんが、今後やってみたいです。