寸胴鍋専用バッグの作り方

寸胴鍋専用バッグ

家にある布を使って、自分の作りたいサイズの袋を作る方法を説明します。入れたいものが入る大きさのバッグがないけれど、いらない布が家にある、という時に使えるワザです。

自分用のアバウトな作り方です。時間がなかったので、縫い代は切りっ放しです。

わたしは、染物用の寸胴鍋2つ(直径27cmと30cm)を重ねて持ち運びできるバッグを作りました。布の厚みは普通地。八重桜で草木染めしたコットンのシーチング生地を使っています。

作った日:2019年3月18日

専用バッグの材料

  • 家にある布(厚みは普通地。底面、側面、持ち手分の布が必要)
  • ミシン糸(草木染めの場合は、綿100%カタン糸60番。そうでない場合は、普通のシャッペスパン60番ミシン糸でOK)

※日暮里繊維街の岩瀬商店で購入した白いシーチング生地を桜染めして使いました。桜染めした時の話はこちら→ 桜染めの色テスト
※その染液をとった時の話はこちら→ 桜染め。桜の枝から染め液作り

専用バッグを作る手順

  1. 入れるものの大きさを見て、バッグの底と側面の大きさを決める
  2. 布が足りない場合は、底と側面の大きさを調整する
  3. 底と側面の布を切る
  4. 側面を筒状になるようにミシン(補強にステッチ入れる)
  5. 底と側面をミシン(補強にステッチ入れる)
  6. バッグの口を三折りミシン
  7. 持ち手部分の長さを決める
  8. 持ち手を作って縫い付ける
  9. 使いにくい点を補正1:短い持ち手を追加
  10. 使いにくい点を補正2:底の内側にキルティングの底板クッションを追加

専用バッグ作りの写真と説明

バッグの材料

家にある余り布を使います。シャツを作ろうと思って桜染めした布でしたが、縫製が進まず。114cm幅×65cmが3枚ありました。

家にあった桜染めシーチング生地

綿カタン糸。草木染めなので、重ね染めした時に染色されるように、綿100%のミシン糸を使います。普通地なので太さは60番。(ミシン針は14番)草木染めでない場合は、普通のシャッペスパン60番ミシン糸で大丈夫です。

綿100%カタン糸

※写真左側に蝋引きのカタン糸が写っていますが、蝋引き糸は家庭用ミシンに向かないらしいです。糸調子が合いません。(でも、蝋引きでない細いカタン糸は切れやすいです。)

バッグの大きさを決める

鍋の直径が30cm、高さは40cm弱です。横幅については、鍋の持ち手部分のゆとりも必要です。

鍋の大きさ

まず、底板の、一周の長さを決めます。入れたいものの側面回りの長さより大きくします。ぴったりサイズでは入りきらないので、数センチ追加して、余裕を持たせた大きさにします。

サイズの考え方

鍋は直径30cmなので、円周は、2パイアール=2×3.14×30=90.3cmです。

直径30cmをそのまま辺の長さにすれば、30×4=120cmとなり、余裕で円周以上になります。

底板を四角ではなく円にしたい場合は、円周プラスアルファで100cmにする、などでよいと思います。

手元にある布でまかなえるサイズを考えます。底布が足りない場合は、側面の高さを高くして、側面をなべ底が踏む形にする、という手もあります。

できれば、底周りの半分の長さの布を2枚使って側面を作ると、普通のトートバッグのようになり、キレイです。

側面布の長さ

布が足りない場合は、切れ目の位置は気にせず、布をツギハギして一周分の長さを確保します。

自立しない、くたっとした布を使うため、余裕がありすぎると収まりが悪くなります。

高さは、入れるものの高さプラスアルファです。プラス10センチなど。ぎりぎりでは持ちにくくなります。

わたしの寸胴鍋の場合は、布を最大限活用して62cm。口を三つ折りにしたので、縫い代を入れて65cmくらい。鍋の高さプラス20cmあります。布が余り、包み込む感じになりました。

持ち手も必要なので、持ち手分の布が余るようにします。

布を切る大きさを決める

バッグの大きさを決めたら、縫う部分に縫い代1cmをつけて、縫い代つきの大きさをメモしておきます。

例:底布34cm×44cm、高さ62cmで、側面布2枚の場合・・・

  • 底布34cm×44cm → 両端に1cmずつ追加 → 縫い代付き底布:36cm×46cm (1枚必要)
  • 縫い代付き側面布:80cm×65cm (2枚必要)
    • 側面布1枚の横幅=底布一周の半分=34+44=78cm → 両端に1cmずつ追加 → 縫い代付きで80cm
    • 側面布1枚の高さ=62cm → 底の縫い代1cm追加、口の縫い代2cm追加 → 縫い代付きで65cm

布を切る

底板と、側面用の布を切ります。

カッターボードとロールカッターがあると、四角形がキレイに切れます。モノサシより布が大きいので、半分に折って切りました。

カッターボードで布を切る

カッターボードは、オルファ カッターマットのA1サイズ。ローリングカッターは、オルファ ロータリーカッターS型です。モノサシは100円ショップで買ったもので、カット専用にしています。

※カッターマットの話はこちら→ オルファカッターマットの使い心地
※ローリングカッターの話はこちら→ 裁ちばさみよりロータリーカッターが便利

この時点で正しいサイズに切っておくと、後がめんどうではありません。

余った布は持ち手に使うのでとっておきます。

側面をミシンでつなげる

側面が筒状になるようにミシンでつなげていきます。

側面布をつなげる説明

側面の布を中表にあわせて縫います。縫いはじめと縫い終わりは、きちんと返し縫いします。縫い代の処理(かがりミシン、ロックミシン、ジグザグミシンなど)はしませんでしたが、したほうがいいです。

ミシンで縫う

補強したかったので、表からステッチも入れました。ステッチ幅は3mm。

ステッチを入れる

側面を底にミシンで縫いつける

側面が筒状になったら、底とくっつけます。

底面に側面を中表にして、マチバリでとめます。

マチバリで留める

ミシンをかけます。四つ角の部分は縫いにくいです。(底を丸型にすると、カドがなくなるので縫いやすいですが、長さを考えるのがめんどくさいです)

カドまできたら、縫い代1cm分を残して、針を下げたまま、押さえをあげます。

底の四つ角部分の縫い方

次に縫う辺と辺をあわせるように、布を回します。内側のたわんだ布を一緒に縫わないように気をつけます。

布をまわす

多少はぐしゅっとシワがよりますが、気にせず、押さえを下げて、次の辺を縫い進めます。

次の辺を縫う

バッグの底を内側から見ると、こんな感じです。

底のカド部分

表から補強のためにステッチを入れました。側面側に縫い代を倒して、縫い代側にステッチを入れました。

ステッチ

口を三つ折りミシン

バッグの口の部分をアイロンで三つ折りにして、表からミシンをかけます。1cmで折って、7mmのところをミシン。

口を三つ折りにして縫う

持ち手を作る

余った布で、持ち手を作ります。幅は3~6cmぐらい。長さは適当な長さ。

持ち手の表と裏2枚組みを2セット作ります。(合計4枚の布)

裏返しにして縫うやり方もあると思いますが、めんどくさいので、簡易的な作り方です。

表面と裏面の布の両方のフチを1cm折り、アイロンをかけます。

持ち手の作り方1

外表に重ねて、表から両フチにステッチミシンをかけてとめます。

持ち手の作り方2

端っこは本体にとめるときに折り返すので、この段階では切りっぱなしです。

もう1セットも同じようにして、持ち手を2個作ります。

持ち手の長さや位置を決める

実際に入れるもの(鍋)を入れてみて、持ち手をマチバリでとめて、実際に持ってみます。長さやとめる位置を決めます。

持ち手をマチバリで止めたところ

左右で多少のずれがでるので、長さを測り、平均値をとって、留める位置をきちんと決めます。

持ち手を本体にミシンで止めます。鍋は5キロくらいあります。重いものを入れるので、一点に重さが集中しないように、持ち手の余り部分も、すべて長めに縫い付けました。

持ち手をつける

端っこは、1cmくらい折り返して、上からミシンでとめます。縫い代が見えないようにします。

実際に使ってみる

実際にバッグに鍋を入れてみて、使い心地を試しました。

専用バッグに鍋を入れる

補正1:持ち手の長さ

肩がけできる長さにしましたが、実際使ってみると、鍋が重く、重心が下になり、持ちにくかったです。短い持ち手を追加でつけて、手持ちもできるように補正しました。

長い持ち手の場合こんな感じ。

当初の持ち手の長さ

短い持ち手の場合こんな感じ。余った側面布と長い持ち手を内側に折り返して撮影しています。

短い持ち手

何も入ってない状態で、ボディの肩に掛けたところ。大きさ実感できますでしょうか。底がひざ下ぐらいまで来ます。

寸胴鍋専用バッグ肩掛け

補正2:底のクッション板

床に置いた際、ステンレス鍋が床に当たってゴトンと鳴り、傷が付きそうな感じがしました。バッグの底にクッション板を追加で入れることにしました。

コートを作った際に中綿にしたキルティングに余ったシーチング生地を重ねて、かがりミシンで処理しました。(この中綿は、日暮里繊維街のNAGATO長戸商店で購入したもの)

クッション板をカット

つるつるしていて生地のあわせがズレるので、一辺を縫うごとにカットして縫うようにしました。

かがりミシンしているところ。バッグの内側を見たときに、シーチング生地が見えるように底に入れ、ミシンで簡単にとめました。

できあがり

できあがりました。持ち手が短いと持ちやすいです。

寸胴鍋が入るバッグができたので、自転車の荷台にくくりつけて、草木染めワークショップの場所まで、自転車で運搬することができました。

自転車の荷台に乗せた寸胴鍋

※こちらで荷物を運搬したワークショップの開催報告はこちら→ 桜染めワークショップ開催報告

キャリーカートに乗せて運ぶときは、長いほうの持ち手をギュッとしばってまとめています。見た目はいびつですが、備品をたくさん入れても鍋がむき出しにならないのがいいです。

専用バッグを作って思ったこと

  • 型紙が無く、適当に考えて作るのが楽しい
  • 端の処理もせず、がんがん縫うのが楽しい(服作りのニットソーイングに似た感覚)
  • 服は1日ではできあがらないが、バッグは1日でできあがるので達成感がある
  • 持ち手が短いほうが持ちやすい、というのは普段考えてなかった

よくわからない点がありましたらお問い合わせフォームからお知らせください。

寸胴鍋専用バッグの活用その後

手づくり市の商品運搬

とても大きいバッグなので、大量に物を入れたいときに活躍します。

先日、てづくり市に生まれてはじめて出展して、作ったハンドメイド雑貨(草木染めのポーチなど、主に布類)をこのバッグで運搬しました。

肩掛けタイプにして使いました。手創り市で売った量が全部入りました。自作したディスプレイ用のテーブルは、ぎりぎり入らなかったので、ホームセンターのショッピングバッグで運びました。

寸胴鍋の場合は硬くて重いので、肩にかけると安定しませんが、やわらかくてかさばる布類は、肩にかけたほうが運びやすかったです。

手創り市の販売品を入れたバッグ

手創り市の際、「それも草木染めでしょ、大きいバッグかわいいね」とほめられたので、「やけに大きいバッグ」という需要はあるのかも。

※手創り市に出店した話はこちら→ 手作り市で草木染め雑貨を販売しました

家での鍋収納

家では、このバッグに寸胴鍋と草木染めの道具類を入れて廊下に置いています。寸胴鍋が大きすぎて収納場所がないためです。

何でも入って目隠しになって便利です。持ち手を2個付けたことが正解でした。

その後、1年半以上使い続けています。汚れやすいので、もう少し渋い色のほうが使い勝手はいいかもしれません。

3年後。玉ねぎ染めで変身

諸事情により、玉ねぎ染めで染め直し。穴が空いたり汚れがついてますが、運搬の使い勝手がよいので使い続けています。大きいタライやバケツを入れています。

玉ねぎ染め寸胴鍋専用バッグ

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。