裁ちばさみよりロータリーカッターが便利

裁ちばさみとロータリーカッター手芸やお裁縫、洋裁をする際に、布は何でカットしていますか?

私は主にオルファのロータリーカッターです。裁ちばさみでのカットは苦手です。

上の写真は、私の裁縫道具セットに入っている布ハサミとカッターです。布を切る道具について思うところ書きます。

裁ちばさみが苦手

カッターボードとロータリーカッターを手に入れるまでは、裁縫用の裁ちばさみで生地を裁断していました。

私は布切りバサミでの裁断が苦手で、大きくて重いし、2枚重ねて切ろうとすると、上の生地と下の生地がずれがちです。

裁ちばさみ2本

主に使っている裁ちばさみは、中学時代の裁縫箱に入っていたハサミ。(写真上)安全性のために先がとがってなくて、切れ味もさほどよくなく、使いにくいです。

古い昔ながらの裁ちハサミも持っています。(写真下)少し小ぶりなのはいいのですが、錆びついていて切れ味がいまいち、刃の先がずれてしまっています。かといって、研ぎに出したり買い直す気になれません。

生地屋さんが裁ちばさみでシュッとすべらせるように布をカットするシーンはかっこいいと思うし、効率的だと思います。

それに比べて、型紙にあわせて切り取る作業については、裁ちばさみを使うのは、上手くできないし、非効率な感じがします。

ざっくり粗裁ちする時には裁ちばさみを使っていますが、裁断のメインはロータリーカッターです。

ロータリーカッターが好き

使い始めたきっかけ

「パターンから裁断までの基礎の基礎 」(水野佳子・著)という本に、ロータリーカッターが紹介されていて、欲しくなったのが使い始めたきっかけです。

洋裁を始めた当初は、チャコペーパーで縫う線と縫い代の線、2本を引いていました。縫い代の線をハサミでカットして、縫う線を見ながらその上をミシン、という縫い方をしていました。線を引くのがとてもめんどくさいです。

洋裁に慣れてきて、縫い代を1センチと決めれば、印をつけずに、縫い代の1センチ内側をミシンする、という縫い方になりました。そうなると、縫い代を正確に切る必要があって、布ハサミよりカッターが向いています。

縫い代付きの型紙を置いて、布を切っているところ。(自分で写真を撮ったので、そのイメージです。実際はもう少しカッターを立てて、力を入れています)

ロールカッターで接着芯を裁断

出来上がり線は何の印もつけずに、縫い代付き型紙の紙の大きさにあわせて、ロータリーカッターで切るだけです。

ローリングカッターの利点

ロータリーカッターがあると、布を裁断する時こんなところが便利です。

  • ずれが少なく、型紙の線と同じ形にカットができる
  • チャコで印を付けなくても、縫い代付きの型紙に沿ってそのままカットできる
  • ストレッチのきいたニット生地も裁断しやすい

オルファのロータリーカッター

使っている布カッターは「オルファ(OLFA) ロータリーカッターS型 36B」です。古い型番なので、今なら「ロータリーカッター28」という型番のものです。直径28mmの円形刃がついています。

オルファのロータリーカッター

ローリングカッターにはサイズがいくつかあるのですが、これは中くらいのサイズです。

刃の真ん中の黒い部分をクルクルすれば簡単に刃が取り替えられます。黒いレバーを上下することで刃を出し入れします。写真は収納された状態。先ほどの生地を切っている画像が刃が出た状態です。

厚手の生地を切る時は、2枚重ねた場合に下の生地が切れてない時もあります。本当はもう1サイズ大きい直径45mmもあったほうがいいと思うのですが、持っていません。(45mmは製品名で言うと「オルファ OLFA ロータリーカッター45」「オルファ OLFA セーフティロータリーカッターL型」です)

角など端っこの細かい箇所は切りにくいので、もう1サイズ小さい直径18mmの「オルファ OLFA ホビーロータリー」もあると便利かと思いますが、わたしは持っていません。

かゆいところに手は届かないけれど、中くらいのサイズ28ミリがあれば、洋裁の作業はとりあえず可能です。

替刃は必要

使ううちに刃の切れ味が悪くなってくるので、ロータリーカッターを買う際は替え刃も一緒に買っておくことをおすすめします。(特にネット通販で買う場合は、それだけ買おうと思うと送料が気になってしまいます)

クロバーや100均など他メーカーのロールカッターは使ってないので比較はできませんが、オルファを使っていて特に問題はありません。替刃は必要になるので、自分にとって替え刃が買いやすい商品を買ったほうがいいかと思います。

布以外に切るもの

主に布切りカッターとして使っていますが、時々、革を切ることもあります。

革の扱いには不慣れなので、正確にまっすぐ切れていると言い切っていいかは微妙ですが、ロータリーカッターで革も切れます。

紙は普通のカッター(文房具のカッター)で十分切れるので、紙を切ることはありません。

カッターマットも必要

ローターカッターを買ったら、もれなくその為のカッターマットが必要になってきます。

カッターマットの話はこちらに書いています→ オルファカッターマットの使い心地

ローリングカッター用は100均の定規

ちなみに裁断する際の定規は、100円ショップで買った50センチのプラスチックの定規を使っています。

定規

時々、定規のプラスチックまで切ってしまうため、ボロボロです。

大工道具に入っていた金属製の定規なら切れないと思いますが、使っていません。金属と金属が触れ合う感じが苦手です。実際にはならないのですが、想像しただけで気持ち的に黒板をひっかいたような不快感があります。

細かい部分は医療・実験用ハサミ

布をざくざく粗裁ちする際は裁ちばさみを使っていますが、細かい作業は、家にあった医療・実験用のハサミを使っています。

理由は、切れ味が良いから。刃先がとがっていて、刃先でも布がよく切れて、作業しやすいです。

ボタンホールの端をカットしているところ。リッパーで切り込みをいれたら最後はこのハサミで切っています。

ボタンホールの端をハサミでカット

ボタンホールだけでなく、洋裁本に「切り込みを入れる」と書いてある作業はこれでやっています。特に「キワぎりぎりまで切り込みを入れる」という作業は、このハサミがないとできません。

このハサミで布だけでなく、髪の毛も切っています。糸を切る時もつい、このハサミで切りたくなります。

落としたりもするし、手入れもしてないけれど、長年使っていて切れ味に問題がないので、すごいなと思います。

似たような感じでホビークラフト用のハサミが売っているかと思うのですが、ハサミって結構高くて、刃物は切れ味と価格が比例する気もして、なかなか買えません。なので、家にあったハサミを使っています。

布を切る道具として気になるもの

その他に布を切る道具としては、熱の力で切るホットカッター(ホットナイフ)なるものがあるそう。

切っただけで、ほつれ止めにもなるらしいです。

化繊布に使うものらしく、私は天然繊維が好きなのでノーチェックでした。

今のところそこまで必要を感じたことがないので持っていませんが、ロータリーカッターで切りにくい生地がある時は、検討してみたいと思います。


布は何で切ってますか?おすすめのお裁縫道具はありますか?

不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。

※カッターマットについてはこちら→ オルファカッターマットの使い心地