冷えとり靴下を染めてみよう(草木染め)

草木染め冷えとりウール靴下

草木染めでは、天然素材が染まります。冷えとり靴下はシルクやウール、コットンの天然素材でできています。普通のソックスは化繊でカラーのものが多いですが、冷えとり靴下ならやキナリ色のものが手に入りやすく、小さくて染めやすいです。

冷えとり人口は少ないと思いますが、ちょっと前に流行ったので、家に冷えとり靴下がある人は結構いるのではないかと思います。白っぽい靴下は使いにくいと思ったら、濃い色に染めたら使いやすくなるかも。

冷えとり靴下を草木染めする方法を書きます。

冷えとり靴下を草木染めする材料

  • 冷えとりシルク靴下、ウール靴下
  • 染料となる植物
  • 焼きみょうばん(スーパーの漬物コーナーに売っています)

冷えとり靴下を草木染めする方法

木綿よりもシルクやウールが染まりやすく、色落ちしにくいです。

五本指靴下、先丸靴下のどちらでも染まりますが、構造がシンプルな先丸靴下のほうが染めやすいです。靴下の内側に染液が入りにくいので「袋状の部分を広げながら染める」とよいです。

もし染めてみて気に入らない色だったら、別の植物で重ね染めもできます。何度も洗濯すると退色していきます。その時も、また別の色に染めればいいと思います。

ゴム部分は染まらないので、濃い色に染めた時、ゴムの白色が見えると変な感じな時があります。

靴下ゴム部分の染まり具合

染液作り

好きな植物染料を煮出します。フタをして、沸騰してから20~30分くらい煮込みます。靴下1組なら、1~2リットルの水量で染まります。染料にもよりますが、たいがい水を変えて2~3番液ぐらいまでとることができます。

アボカドの煮出し

煮出す時はよく換気します。(特にハーブ系、ニオイがある植物は注意)

シルク靴下を染める流れ

染液を煮出す → 靴下を湯通し → 靴下を染液につける → 靴下をみょうばん媒染液につける → 靴下を再び染液につける

※染め方は、通常の草木染めの方法と同じです。細かい手順や注意点はこちら→ 草木染めで布を染める方法:綿・麻・絹

ウール靴下を染める流れ

染液を煮出す → 靴下を湯通し → 靴下を媒染液につける → 靴下を染液につける

※染め方は、通常の草木染めと同じです。ウールの場合の細かい手順や注意点はこちら→ 毛糸を染める方法(ウールの草木染)

ウールの場合、熱い状態でないと入りにくいです。使える鍋がない時は、熱々にした媒染液や染液をバケツ等の器に入れて、できるだけ熱を逃がさないようにしながら染めます。

冷えとり靴下におすすめの染料

アカネ

茜という植物の根っこです。冷えとりに興味がある人は、茜染めも好きそう。インドアカネ、セイヨウアカネが染料店で手に入ります。赤~ピンク系。温かみのある色に染まりそう。

インドアカネの煮出し

※茜染めの方法はこちら参照→ 茜染め(インドアカネ)

茜に限らず、昔から伝統的に使われている染料には、漢方薬やスパイスでもあるものが多いです。好きなスパイスを染料にするのもよさそうです。

ラックダイ

赤紫系。動物染料なので、シルクやウールと相性がいいです。パウダーや液体染料が染料店で手に入ります。

ラックダイで染色途中

※ラックで染める方法はこちら→ 天然染料ラックでウール靴下を染めてみる

ログウッド

ロッグウッドはマメ科の木の芯材です。青紫~紺色に染まり、落ち着いた雰囲気になりやすいです。染料店でチップや液体染料が手に入ります。

ログウッド染めの靴下

※ログウッドで染める方法はこちら→ ログウッドでマフラーを染める

ハーブ染め

ハーブなど、身近な枝葉を使うと、だいたい黄色~黄緑系に染まります。

これはオリーブ染め。銅媒染なので黄土色ですが、みょうばんアルミ媒染なら黄色になるかと思います。

オリーブ染めの靴下

※オリーブ染めした時の話はこちら→ オリーブの葉でウール靴下を染める(銅媒染)

アボカドの種や皮

食べた後のアボカドの種や皮を冷凍庫にためて染める方法もあります。ピンク~赤茶色に染まります。

アボカド染めのシルク靴下

※アボカドでの簡単な染め方はこちら→ 簡単アボカド食べ染めレシピ 

ヨモギ

季節が春夏なら、雑草として生えているヨモギをつんできて染めるとよいです。黄色~黄緑系に染まります。

蓬の葉っぱ

※蓬染めの方法はこちら参照→ よもぎ染めでシルクストールを染める方法 

ドクダミ

これも雑草。最適な時期は5~6月頃ですが、葉っぱがある時期なら染まるかと思います。黄色~黄土色系。

ドクダミ

※どくだみ染めの方法はこちら→ ポロシャツをドクダミで染める

ここに書いたものに限らず、草木染めには、いろいろな植物が使われます。身近にある植物でもけっこう染まります。

※染料となる植物はこちら参照→ 草木染めの材料となる植物や染料の量

お花(椿の花など)や紅葉した葉っぱの赤色や、果物(ブドウの皮など)はアントシアニン系であることが多く、洗濯にかなり弱いので、靴下を染めるのはおすすめではありません。

※アントシアニンの話はこちら→ アントシアニン色素で染めたい

冷えとり靴下の草木染めで思うこと

  • 温かみのある色に染めると、温かそうな感じがしていい。布に薬効は残らないと思うけれど、色彩効果はあると思う。
  • 染色テストに冷えとり靴下が便利。
  • できている製品を染めると、気軽に草木染めが楽しめてよいと思う。

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。