草木染めの材料となる植物や染料の量

ヨモギ染め用の生葉

草木染めに必要な植物や染料の量について、私が知っていることを書きます。

以前は、量が多ければ多いほど濃くなるから染まりやすいと思っていたのですが、違いました。適量な濃度にすることも大切です。

草木染めでよく使う材料、染料、植物

植物ならけっこうなんでも染まる気がしますが、よく使われているものは染めやすいと思います。

身近な草木染めの材料

玉ねぎの皮、紅茶、コーヒー、落花生(ピーナッツ)の皮、ヨモギ、セイタカアワダチソウ、カラスノエンドウ、ハルジオン、タンポポ、ドクダミ、アボカド、栗、ドングリ、紅葉した落ち葉

伝統的な草木染めの材料

茜(アカネ)、紫根(シコン)、刈安(カリヤス)、蘇芳(スオウ)、ウコン(ターメリック)、ヤマモモ(シブキ)、キハダ、紅花、梔子(クチナシ)、五倍子(ゴバイシ。フシ)、丁子(チョウジ。クローブ)、藍

他によく使われていそうな染料

エンジュ、ヤシャブシ、マリーゴールド、コチニール(カイガラムシ)、ラックダイ、ログウッド、桜、枇杷(ビワ)、ザクロ、ミロバラン、柿渋、クルミ

染料の量の目安

草木染めの原料となる植物の量を決める際、布の重さを基準にします。

使う植物の部分によって、材料の量が変わってきます。目安はこんな感じです。あくまで目安なので、それより少ない量で染めることも結構あります。

葉を使う場合、同じ重さ。布が100gだったら、葉が100g。乾燥だったら、その半分くらい。

アボカドの葉

幹・枝

幹・枝を使う場合、20~50%。布100gに対して幹・枝が20~50g。

さくらんぼの枝

根っこ

根っこを使う場合、20%。布100gに対して根っこが20g。

西洋茜の染料

花びら

花びらを使う場合は、300%。布100gに対して花びらが300g。(おしべ・めしべは取り除きます)花によっては、もっと多く必要かも。

ツバキの花びら

量が足りない場合

目安より少なくても、染まります。染めた色が薄い色だと退色しやすいので、ある程度の濃度は必要な気がします。

染める布の重さが軽くて表面積が多い場合は、染料も多めにしたほうがよさそうです。

植物によっても違うし、同じ植物でも個体差があります。採取した時期によって違うこともあります。

カットの仕方でもかわります。量が足りなそうな場合は、細かく切ったり、ミキサーにかけて色素を出しやすくします。その分、雑味が出る場合があります。

購入した染料の場合

購入した染料の場合は指定の量が書いてあるので、それを目安にします。
誠和(高田馬場にある染料店)の草木染料の場合は、こんな感じでした。

コチニール10%・・・コチニールは布がよく染料を吸うので、少なくても大丈夫だと思います。
五倍子(ふし)20%・・・もっと少なくてもよさそうです。
紫根(しこん)50%
セイヨウアカネ 50%
ヘマチン5%・・・ヘマチンはログウッドの芯材から染料を煮出したものなので、少しで大丈夫です。

染料店の目安は、濃い目です。十分すぎる量(残った染液を捨てるのがもったいない感じの量)です。残液を取っておく器(ペットボトルなど)を用意しておくといいです。

染料を煮出す際の水の量

同じ染料の量を使っても、煮出す際の水の量(染料の比率)によって、色が変わります。

私は、持っている鍋の大きさから、水2リットル前後で煮出すことが多いです。

煮出す際の濃度が濃すぎる(水が少なすぎる)と、色が出にくい染料や、思ってた色と違う場合があります。

煮出す回数も、ほとんどの染料は1回だけでなく2~3回以上煮出すことができます。薄くなりそうと思ったら、2回目以降は水の量を減らして煮出します。

草木染めでは重さが基準

染色の本には、owfという表記が多く出てきます。被染物である布に対する重さ、on the weight of fiberという意味です。

10%o.w.f と書いてあって、染める布が100gあったら、10%の10gを使えばよい、という意味です。

染料の量について思っていること

  • 溶液の濃度(使用する水に対する量)ではなく、布重量比(布の重さに対する量)を基準にすることが不思議
  • かさばる生地を染める場合は、水の量が増えて濃度が薄くなるので、材料も増やしたほうがよいと思う
  • 一晩つけておく場合は、材料が足りなくてもそれなりに染まる気がする
  • 量が多ければよい、という単純なものではないらしい

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