ぶどうの皮の発酵染めテスト

巨峰の皮酵母

発酵染めというものがあることを最近知りました。

具体的な方法はわかりませんが、発酵したほうが、花びら染めが上手くできるとか。ということは、アントシアニン色素のものもよく染まるのかな?と思ってテストすることにしました。

あまりいい結果は出ませんでしたが、巨峰の皮の発酵染めテストについて書きます。

染めた日:2020年9月

ブドウの皮で染まった色

シルクはワインレッド、濃い赤紫色に染まりました。木綿(サラシ)は、すみれ色のような青紫でした。すべて、みょうばんアルミ先媒染です。ペーハー調整はしていません。

濡れた状態

左上がシルクで、他は木綿でサラシ。下地がそれぞれ違いますが、だいたいスミレ色。

ぶどう染め濡れた状態ハギレ

染色翌日乾燥後

左がシルクで赤紫色。中央が濃染剤下地とヤシャブシ下地でくすんだスミレ色。右が下地無し、五倍子下地、緑茶下地でスミレ色。

ぶどう染めハギレの色

※印を付け忘れて、濃染剤とヤシャブシ下地はどちらがどちらか判別不能になりました。どちらもくすんだ色です。他の下地は、濃染しても下地無しと同じような色で、濃染の効果が感じられませんでした。(下地染め自体の失敗でした)

簡易色落ちテスト

上段:クリアファイル保管 中段:3日間窓際放置(直射日光は当たらない) 下段:中性洗剤で洗濯&自然乾燥
左から、シルク、濃染剤とヤシャブシ下地、下地無し、五倍子下地、緑茶下地

ブドウ染め退色テスト

シルクはさほど色が変わらず、濃い赤紫色。

木綿は、窓際に置くと青みが落ちて、薄ピンクっぽくなりました。水洗いすると赤みが落ちて水色っぽい色になりました。くすんでいると灰色っぽいです。下地の効果はわかりませんでした。

お茶下地を並べるとこんな感じ。左から、クリアファイル保管、窓辺放置、中性洗剤洗い。

お茶下地のブドウ染め晒の色変化

傾向はブルーベリーの時と同じですが、今回は、下地によって濃く染まった感じがしませんでした。染液濃度や染色時間の問題かもしれません。とりあえず染めたハギレの経年変化を今後観察しようと思います。

※ブルーベリー染めテストの話はこちら→ ブルーベリー染め濃染テスト

発酵した液で染色

ぶどうの皮(巨峰)を発酵させて天然酵母を作り、パンを焼いたことは何度かあります。パン作りは下手ですが、ブドウの皮の発酵自体はできそうと思って、やってみることにしました。

発酵のやり方はウエダ家のCOBO式にしました。やったことがある方法だからです。COBO式の場合、乳酸菌が多くなる点が普通の発酵とは違うかもしれません。

煮沸消毒した350ccのガラスビンに、冷凍していた巨峰の皮(種入り)を入れて、8分目位まで水道水を入れて、きっちり蓋をして、冷蔵庫で半月ほど(本当は10日程度なのですが放置しすぎました)。

その後、常温にして1週間で、ビンを開けるとプシュプシュ泡立つ力が強くなりました。さらに数日経ってから染めることにしました。

巨峰の皮酵母

たんにビンに入れていただけなのに、けっこう液に色が出ていました。pH4、けっこう酸性です。

ビンの中身をすべてステンレス鍋に入れて、フタをして強火。沸騰後、弱火で10分煮ました。発酵した液の匂いはワインのようで、アルコール臭がしていい匂いでした。

巨峰の皮を煮る

皮や種をこし布でこして、液はビンに一晩保管。翌日、お茶パックで再度こして染液にしました。

ぶどう染液をこす

一晩放置した後のガラスビンの底には、オリが溜まっていました。

ぶどうの皮の染液のオリ

みょうばん先媒染を20分した後に、染液を温めなおして、浸し染めを20分しました。染めていると、ホットワインみたいないい匂いがして、酔いそうです。

お弁当風呂敷のブドウ染め

残液で、弁当風呂敷も染めました。ずっとフルーツ系で染めては洗濯して退色、というのを続けている布です。

染める前の弁当風呂敷は、くすんだ黄緑色。写真は濡れている状態です。

染色前の弁当風呂敷

タンニン下地をして、みょうばんでアルミ先媒染をしました。その後、少ない染液で染色。染液が濃くないと色がつきにくいので、薄めず無理やり染めます。

ぶどうの皮で染色

染色後、水洗いの前。

よく水洗いすると、赤みが取れます。でも青紫、ブドウ色です。

乾いた後も、けっこうブドウ色でした。

でも、弁当風呂敷として1回使って、洗濯洗剤(トップクリアリキッド)で洗濯すると、紫っぽさは消えて、グレーになりました。アルカリ洗剤で洗うのは無理があったと思います。

洗濯後の弁当風呂敷

その後、染め直しのためタンニン下地用の五倍子染液に再度つけたところ、色が少し戻りました。酸性にすると戻るようです。

発酵ブドウ染めテストで思ったこと

シルクは濃く染まりましたが、それが発酵した効果なのか、よくわかりませんでした。よく考えるとワイン染めに近いのかも。

ぶどうの皮にある色素を出し切れていない感じがしたので、皮をミキサーにかけてから発酵したほうがいいのかも。

赤みはシルクに付いて、木綿には付かなかったので、赤みが付くような状態に下地染めができていないのだと思います。

何か方法が間違っているのかもしれません。発酵染めの方法や木綿を染める方法について、もっと調べてみようと思います。

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。